ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

1042、勝つテニス

2011年01月23日 | Weblog
テニス四大大会の今季初戦、全豪オープンがオーストラリアのメルボルン・パークで行われています。
男子シングルスで錦織圭選手は1回戦、2回戦を勝ち、日本男子としては1965年の石黒修選手以来となる46年ぶりの3回戦進出を果たしました。
ベスト16をかけた3回戦は第9シードのフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)に2-6、4-6、3-6で敗れ、2008年全米以来のベスト16進出はなりませんでした。
善戦するが勝てない選手が多い日本人選手の中で錦織圭選手は勝てる選手で今後の活躍が楽しみです。

今後の期待が膨らむ要因に、今年からブラッド・ギルバートがトラベリング・コーチに就任したことが挙げられます。
今年は15のトーナメントに同行します。
ギルバートは私がアメリカでUSオープンを見に行っていた頃活躍していた選手ですが、選手としてはグランドスラムの優勝もなく、世界ランクも4位が最高でした。
しかし、コーチとしてその才能を発揮します。
実力がありながら低迷していたアガシを世界1位、「生涯グランドスラマー」にしました。
447、史上6人目」を参照
その他、アンリー・ロディックを世界NO,1にするなど、多くの選手を育て「名コーチ」と言われています。
ギルバート・コーチの教えは「ウィニング・アグリー(格好悪く勝つ)」で、完璧なプレイで勝つのではなく、相手の弱点を突き、相手の嫌がることをして自滅させる戦法です。
ギルバート・コーチも錦織圭選の才能を認めていています。
エアKに加え、勝つテニスを覚えたら錦織選手のテニスの幅も広がるでしょう。
905、エアK」を参照

現役時代のギルバートは華麗とは言えない泥臭いテニスで、ATPツアーシングルス20勝、ダブルス3勝を挙げています。
写真は1988年のUSオープン会場で買った、オフィシャルプログラムに載っていた選手紹介のギルバート選手で、当時世界ランキング9位です。