ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

1029、ホームレスからスターへ

2011年01月10日 | Weblog
いま全米で1人の元ホームレスが話題になっています。
オハイオ州コロンバスで10年以上路上生活をしていたホームレスの男性が、低音の美声の持ち主であることをインターネットで紹介されました。
テッド・ウィリアムズさん(53)はもともとラジオ関係の仕事をしていましたが1997年に解雇された後、酒や麻薬におぼれるようになり、ホームレスの境遇に陥っていました。
「神様に与えられた黄金の声の持ち主…つらい毎日を過ごす元アナウンサー」と手書きした紙を手に、道路脇で物ごいをしていた姿を地元の記者がビデオにとり、今月3日にネットで公開したところ、数日で1000万件を超えるアクセスがありました。
NBA(プロフットボール)のクリーブランド・キャバリアーズが、専属アナウンサーの職と住居を提供すると申し出るなど、一夜にしてスターになりました。
大手食品メーカーのCMの仕事が舞い込むなど、職の提供を申し出る企業が殺到しています。
6日にはテレビ出演のためニューヨーク入りし、90歳になる母親と20年ぶりに再会しました。
酒に溺れ仕事を失い、ホームレスとして暮らしていたウィリアムズさんの劇的なカムバックは、ちょっと変わったアメリカンドリームとして注目を集めています。
コロンバスには仕事や旅行で何度も行きました。
5大湖に近く冬の寒さは厳しいのでホームレスの人たちにとって住みやすい所ではないと思います。
770、シカゴからの便り」を参照
写真左は手書きした紙を手に道路脇で物ごいをしていたころ、右はDJとして再スタートしたウィリアムズさん。

スーザン・ボイルさんとは違った形の成功例です。
657、あの歌声が日本へ」を参照

余談:テッド・ウィリアムズと聞いて頭に浮かんだのはメジャーリーグのスーパースターです。
三冠王を2回受賞するなど数々の記録を打ち立て、1941年には打率4割6厘を記録しています。
これ以降、メジャーリーグで打率4割を記録した選手はいません。
「史上最高の打者」、「最後の4割打者」、「打撃の神様」などと呼ばれ、その偉大さが称えられています。