ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

992、感動

2010年12月04日 | Weblog
昨日(3日)、サントリーホールで行われたコンサートに行ってきました。
サントリーホールは初めてでした。
音響のよさは定評があり、大ホール正面のパイプオルガンは世界でも最大級で印象的でした。

曲はバッハのマタイ受難曲(Matthäus-Passion)で、新約聖書「マタイによる福音書」のキリストの受難を題材にした曲です。
バッハのライプツィヒ時代(1723年-1750年)を代表する作品で、バッハの全作品の中で最高峰に位置づけられているだけでなく、クラッシック音楽の最高傑作と言われています。
「西洋音楽の歴史を通じて創造された最高の音の建造物」と評する人もいます。
「無人島に持っていく1曲は?」という質問に、この曲を挙げる人が多くいます。
私が初めて歌った合唱曲で、11年ぶりの再会でした。
専門的なことは分かりませんが、音楽は壮大で精緻、精神性が高く音符の1つ1つに意味がある、と指導した先生は言っていました。
また、「この曲は人類の宝だ」とも言っていました。
153、合唱
756、グッドフライデー」を参照

演奏時間3時間前後の大作で、全曲演奏のコンサートは少なく、昨日のコンサートを知ったとき、すぐチケットを注文しました。
昨夜は6:30pmに始まって、終わったのは9:40pmでした。(途中20分の休憩)
管弦楽:ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団(Dresdner Philharmonie)
合唱:ドレスデン聖十字架合唱団(Dresdner Kreuzchor)
ソリスト:ソプラノ、アルト、テノール、バス2
ドイツのドレスデンで活動する名門で、総勢120人くらいの来日です。
マタイ受難曲には名演も多く、1939年第二次世界大戦直前のライブ録音には、第39曲の独唱が終わった直後に、女性のすすり泣く声が入っていて、「聴衆のすすり泣きが聴こえる感動的名演」と言われています。
この曲は3時間の全68曲中で新約聖書の福音書「マタイ伝」の言葉が歌われています。
感動的な旋律は人々の心に響き涙を誘いますが、キリスト教徒でないと本当の意味は分からないと思います。
第39曲「憐れみ給え、わが神よ

ちなみに、ベートーベンの第九の演奏時間は70分前後で合唱も第4楽章のみなので素人でも取り組みやすく(しかし難しい)、12月には日本中で演奏され、年末の風物詩ともいえる行事になっています。
我県でも10回くらいは演奏されます。
645、10年目の第九」を参照
私自身も歌いますが友人が各市の第九合唱団に入っているので、12月には3~4回聴きに行きます。
現在音楽メディアの主流になっているCDの長さは第九が1枚に収まる74分になっています。
CDの開発当時、指揮者のカラヤンが「ベートーベンの交響曲第九番を収録できるように」と提言し、74分になりました。(他にもある)
カラヤンが指揮する第九は60数分、フルトヴェングラー指揮の第九は約74分と、指揮者によってかなり違います。

*昨夜のコンサートは毎年行われている「富士通コンサートシリーズ」の一環です。(上のチラシ)
このブログは昨夜1時過ぎに帰宅してから、あわてて書いたので整いません。