ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

772、重力を感じる

2010年04月21日 | Weblog
5日に出発し、2週間の飛行を終えたスペースシャトル「ディスカバリー」が20日午後10時過ぎ(日本時間)ケネディ宇宙センター(フロリダ州)に帰還しました。
この間、日本初の「ママさん飛行士」山崎直子さんはロボットアームを操作して国際宇宙ステーション(ISS)に物資補給コンテナを取り付け、食料や実験装置などの搬送作業を指揮したりと、大活躍でした。
滞在中は薄桃色の着物姿で手巻きずしを握ってクルーに振舞ったり、扇子を手に“無重力の舞い”を演じ、琴で「さくらさくら」を演奏したりと、日本文化を積極的に発信しました。
「宇宙から見る地球があまりにも美しかったので一句作ってみました」と言って、「瑠璃(るり)色の 地球も花も 宇宙の子」という俳句も詠みました。
また娘の希望だった色付きシャボン玉の実験もしました。
地上では、重力の影響でシャボン玉の下のしずく部分にしか色は付かないそうです。
日本実験棟「きぼう」で山崎さんが野口聡一さんを持ち上げる格好をして無重力の世界を表現しました。
帰還した山崎さんは「地球に戻って、重力の強さを非常に感じています。ありがとうございました」と語っています。

シャトルは今年9月に退役が決まっていて打ち上げはあと3回で、1992年の毛利衛さんの初飛行以来、13回を重ねた日本人のシャトル搭乗は今回で終了しました。
97、チャレンジャー爆発事故」で書いたスペースシャトルの発射台も取り壊されるでしょう。
これでアメリカは9月に完成するISSへの輸送手段が無くなってしまいます。
今後日本人飛行士はロシアのソユーズ宇宙船で行くことになります。
写真はケネディ宇宙センターに帰還する「ディスカバリー」(CNNニュースより)