ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

323、フラッシュダンス

2009年02月05日 | Weblog
ピッツバーグを舞台とした映画としては、1983年公開の「フラッシュダンス」があります。
主演はオーディションで選ばれたジェニファー・ビールスで、撮影当時イェール大学に入学したばかりの才女で、彼女の新鮮な魅力が話題を呼びました。
昼は溶接工、夜はバーのダンサーをしながらプロのダンサーになることを夢見る19歳の身よりのないアレックス。
映画はアレックスの愛、友情、挫折、そして夢を描いています。
ある日、ダンサー養成所のオーディションを受けようと応募用紙をもらいに行きますが、他の応募者は皆本格的なレッスンを受けた人達ばかりで、自己流の練習をしてきたアレックスは自信を失い、そのまま帰ってきてしまいます。
アレックスは落ち込みダンスする意欲も失いますが、恋人やダンスの師ハンナ等の励ましによってもう一度オーディションを受ける決意をします。
そこまでには、恋人との確執、ハンナの死などいろんな葛藤がありました。

彼女の独創的なダンスに、初めのうちは全く興味を示さなかった審査員たちも徐々に引き込まれていき、リズムに合わせて体を揺らし、アレックスは見事合格します。
この映画の魅力は、何と言ってもアレックスのダンスで、軽快なリズムで踊る姿は素晴らしく圧倒されます。(実際はプロのダンサーが踊っているようです。)
冒頭の自転車に乗るアレックスと猫、背後のピッツバーグの町、溶接の仕事をする彼女とヘルメットを脱いだ顔、そしてダンス。
夢を叶えハッピーエンドに終わるのは、「ディア・ハンター」の悲劇的結末とは対照的です。
ピッツバーグを舞台にした両映画は「鉄の町」に相応しく、鉄鋼関係の仕事をする若者が描かれています。
また、主題歌「フラッシュダンス/What a Feeling」は世界中で大ヒットし、日本では麻倉未稀が日本語でカヴァーし、ヒットしました。
2008年には安室奈美恵もカヴァーしています。
この映画もビデオを購入しましたが、娘が好きでよく見ていました。

自転車に乗って猫と戯れる冒頭のシーン(上の写真)は丘の上からピッツバーグの町を見下ろしていますが、「38、アメリカで一番美しい町」で私が登った丘の上かもしれません。
公園になっていて、私が見た風景と似ています。