ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

38、アメリカで一番美しい町

2007年08月12日 | Weblog
これはあくまでも私個人の感想です。
1982年頃だったと思いますがアメリカ一周バス旅行をしていたときピッツバーグを訪ねました。
ピッツバーグに着いたのが夜の9時頃だったと思います。
その夜はバスターミナルで夜を明かしました。
アメリカ旅行はバスや電車で何度か行いましたがホテルには泊まらずバスターミナルや駅の待合室で寝ました。
3日に一度くらいシャワーを浴びるときだけ安ホテルに泊まりました。
 *グレイハウンドやコンチネンタルのバス会社、アームトラックの鉄道会社では  1週間や2週間の周遊券を発売していて、よく利用しました。
  1週間200ドル2週間300ドル位だったと思います。

その夜は10人くらいが同じようにバス停で寝ていました。
バス停の椅子ではよく眠れず、明るくなるのを待って散歩に出かけました。
ダウンタウンのビル街を通り過ぎ小高い丘に登りました。
丘の上から見たピッツバーグの町が朝日を受けキラキラ輝いていました。
ピッツバーグの町は3つの川に囲まれていて水面に朝日が反射し、本当にきれいでした。
この時の感動はグランドキャニオンの雄大な風景やナイアガラの豪快な水しぶきにも増して忘れられないものです。
市街地は主に、アレゲニー川とモノンガヘラ川が合流する三角州に位置しています。
この三角州は、「黄金の三角地帯」と呼ばれ、世界的な大企業のオフィスビルやホテル、デパートなどの高層ビルが林立しています。
アレゲニー川とモノガンヒラ川が合流しオハイオ川となり、南下してミシシッピ川に合流しメキシコ湾に到達します。
このため早くからピッツバーグは川を通じて海までの交通路が開けていました。
川に囲まれた都市ピッツバーグ。

その日訪ねた鉄鋼会社USスチールと対照的でした。
当時アメリカの鉄鋼会社は日本や台頭してきた韓国、メキシコなどの鉄鋼会社に押されていました。
閉鎖された建物も多く広大な敷地内に敷かれた線路(製造された製品を運ぶ)には雑草が生えていました。
警備のおじさんに聞いたら「最近多くの人が解雇された」と言っていました。

ピッツバーグ(Pittsburgh)は、アメリカ合衆国ペンシルバニア州にあります。
州内ではフィラデルフィアに次ぐ大都市で、人口は約32万人(2004年)です。
かつては、鉄鋼業の町として煤煙問題のイメージがありました。
現在では都市の公害対策と再開発が奏効しハイテクの街として生まれ変わりました。
自然環境に恵まれていて住宅が安価なこと、などの条件から全米329都市において「最も住みやすい都市」として一位にランキングされました。
ピッツバーグ市の主要産業は、かつての鉄鋼とガラスを中心にした工業からバイオテクノロジー、医学、ソフトウエア産業などのハイテク産業に変化しています。

文化的には、アメリカ合衆国で最初の音楽家として知られるスティーブン・フォスターの出身地です。
「おおスザンナ」などの彼の作品の多くは、ピッツバーグでつくられました。

スポーツも盛んです。
かつては鉄鋼の町として栄えフットボールの強豪チームの名前にも使われています。
ピッツバーグ・スティーラーズ(Pittsburgh Steelers)はNFLに加盟しているアメリカン・フットボールチームです。
1970年代最強のチームとも言われ、1970年代だけで、4度のスーパーボウルを制しました(連覇を2度達成した唯一のチーム)。
ピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)は、メジャーリーグのベースボールチームで、ワールドシリーズを5回制覇しています。
ピッツバーグ・ペンギンズ(Pittsburg Penguins)はプロアイスホッケーリーグ(National Hockey League 略 NHL)のチームです。

私が行った頃は3つの川に挟まれていた、その名もスリー・リバーズ・スタジアムがあり、丘の上からよく見えました。
当時はMLBとNFLの兼用球場でした。
現在はそれぞれ別のスタジアムを建設しホームスタジアムとしています。
スリー・リバーズ・スタジアムは2001年に解体されました。

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