ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

49、田舎道(Country Road)

2007年09月24日 | Weblog
ナイアガラの滝を見てニューヨークへ帰る途中の田舎道で、真っ赤に紅葉した1本の木が目にとまりました。
思わず車を止めてシャッターを切りました。
典型的な田舎の風景です。
ジョン・デンバーが歌うカントリー・ロードもこんな感じなんでしょう。
その先には懐かしい故郷が.....。

48、ナイアガラの滝

2007年09月24日 | Weblog
ナイアガラの滝には何度か行きました。
ニューヨークからは飛行機、電車、バス、車などの交通手段があります。
ラガーディア空港からバッファロー国際空港まで飛行機で約1時間、そこからバスで1時間程です。
ニューヨークのグランド・セントラル駅からバッファロー駅まで電車で8時間、やはりそこからバスで1時間程です。
バスはグレイハウンドやコンチネンタルで約9時間です。
車だと10時間くらいかかりますがニューヨーク州の最南端に位置するニューヨーク市から最北端のカナダ国境までドライブするのも楽しいものです。
特に秋の紅葉シーズンは最高です。

ナイアガラの冬は寒さが厳しく雪も多く、冷たい風で滝からのしぶきが凍り、樹氷が見られることもあります。
春は長い冬を耐えて芽生えた新緑がまぶしく辺りを覆い、夏は日差しが強く滝の飛沫が涼しく感じられます。
秋はしのぎやすい気候となり9月下旬には紅葉も始まり絶好の行楽シーズンです。
10月に入ると気温が下がりコートが必要になり、長い冬への準備に入ります。

アメリカ五大湖の中のエリー湖とオンタリオ湖の間、約40kmを南北に流れるナイアガラ川にかかる幅1kmの大瀑布で、毎分50万トンの水が60mの落差で流れ落ちています。
滝のすぐ下流に架かるレインボー橋によってアメリカとカナダが結ばれています。
滝の眺めはカナダ側からのほうがすばらしく、アメリカ側は横から見るので迫力に欠けます。
モンローの映画「ナイアガラ」も滝の場面は全てカナダ側から撮られています。

私は飛行機でも行ったこともありますが、9月中旬に車で行ったときが印象に残っています。
この時は「30、マグロ釣り」でも書いたようにボストンでのマグロ釣りのシーズン(6月中旬~9月中旬)が終わったあとボストンから行きました。
国道90号線を西に走りましたが、色付き始めた紅葉がとてもきれいでした。

ナイアガラは原住民の「雷のように轟く水」を意味する言葉に由来しています。
およそ1万2,000年前、第4氷河期が終わり大陸を覆っていた氷河が融け、その水が流れ巨大な断層を作ってナイアガラの滝ができました。
誕生当時、ナイアガラの滝は現在よりも約11km下流にありましたが浸食により少しずつ後退し、現在の位置に移動しました。
以前は年間1m以上後退していましたが1950年に上流にダムと水門ができ、人工的に水量を調節することができるようになったため、後退する速度が年間3cm程度に抑えられています。
しかし、このまま侵食が進めば約2万5000年後には消滅すると言われています。

流れ落ちる水量は世界最大で、南米のイグアスの滝、アフリカのビクトリアの滝と並んで世界3大瀑布に数えられています。
カナダ滝とアメリカ滝の2つから成り、カナダ滝は高さ54m、幅670mの巨大な滝で、アメリカ滝の約10倍の水量を誇ります。

アメリカ側、カナダ側にそれぞれ展望塔が幾つかあり最高のものはカナダ側のスカイロン・タワー(Skylon Tower)で158mあります。

木で組まれた通路を進んでアメリカ滝の下にある風の洞穴(Cave of Winds)で滝壺近くまで行くことができます。
そこは水しぶきが激しくまるで暴風雨のようです。
エレベーターで行くこともできます。
カナダ滝を最も間近に見られるポイントはテーブル・ロック・ハウス(Table Rock House)からで、ここからもエレベーターで滝壺近くの展望台へ行くことができます。
両方とも滝の裏側から見ることができますが、水しぶきがすごくレインコートが必要です。(貸してくれる)

アメリカ側、カナダ側とも遊覧船、霧の乙女号(Maid of the Mist)で滝壺まで船が行きます。
乗客は青色の合羽(使い捨て)を着て船に乗り込みます。
より迫力を楽しむならば、1階よりも2階デッキがおすすめで、船が滝に近づくにつれ、はげしい水しぶきが降りかかります。
滝壺から上を見ると壮大で迫力満点です。
流れ落ちるその水量には圧倒されるものがあります。

写真は1980年頃に行ったときのもので、木で組まれた通路を進んで風の洞穴(Cave of Winds)に向かっているところです。