BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
読んだ本や見た映画、食べた料理、旅先、育児や日常のことなど、趣味をつらつら語ります

再び物欲の世界へ(ラスベガス)

2006-03-24 14:59:00 | のほほん日記
ツアー最終日。朝5時におきて日の出をツアーのみんなと見に行く。5時20分集合。今回のツアーに日の出の予定も含まれてるのだが、それにしても疲れがたまってきてるのに朝の5時だなんて眠すぎる。しかもものすごく寒いのである。外は真っ暗。朝5時30分初のシャトルバスを予約してるので、バス乗り場まで皆で歩く。とにかく寒い。みんなも雪だるまのように着込んでる人までいる。実は私はそんなに寒くないだろうと思ってたので、ダウンなど持ってきてなかったのだ。しかし添乗員のチエミさんが自分のスキーウェアと、ウィンドブレーカーを貸してくれた。これのおかげでなんとか耐えられた。スパッツにズボンにその上にフリースを足に巻きつけて更に合羽もまきつけて風を防ぐ。上着はセーターの2枚重ね着にスキーウェアで帽子にマフラー・完全装備。チエミさんのスキーウェアがなかったら、私は一帯どうなっていたのだろう?
バスは定刻通りに来て私達は目的の朝日が綺麗に見えるというホピポイントにいく。当然この時刻に私達以外に来てるお客はいない。ものすごく寒い薄暗闇のなか、じっとグランドキャニオンを眺めつつ段々明るくなりつつ夜明けを待つ。このポイントからの眺めは、なるほどチエミさんお勧めだけあって、まさにパノラマ。240度の視界にグランド・キャニオンの景色が広がる。薄暮の中でもあの裂け目だけははっきりとわかる。しかし天気はイマイチ。雲が多いのだ。段々と明るくなってきてるが雲が多いので、日が昇ってきてるのかわからない。そうしてるうちに大きなツアーバスが来て団体客がたくさん降りてきた。みんな凍えそうになりながら日の出を待つ。カナダから家族で着てる子ども達がトロントよりも寒いという。がーん、カナダより寒いのか、この寒さの中凍えそうに待ってる私達って。。。他の団体は朝日がうまく見えないとわかると見切りを付けてまたバスへ戻っていく。いいなぁ、すぐ戻れるバスがあって。足が段々と痛くなってきた。しまったスニーカーだったのだ。布地の靴は空気を通す。みんなではねたりしながら寒さをしのぐ。日の出の時刻を過ぎても空の雲は晴れない。残念。。。と別のツアーの客が雲の隙間から太陽が見えたという。そうか、もう日の出があがったのか。。。残念だったけど、明るくなっていく中でのグランドキャニオンを見ることができた。薄く霧がかかっていて、まるで中国の水墨画の風景だ。添乗員さんもこれは仙人がいてもおかしくないですねぇ、、、と見とれてた。ここは夕暮れでもすばらしい景色の場所だとお思う。体が千切れそうになりながらシャトルバスに乗り込み、ホテルのほうに戻る。と最後に添乗員さんが、グランドキャニオンの谷底に降りられる唯一のトレイルを教えてくれた。その名も「ブライトエンジェル・トレイル」谷に沿ってくねくねとひたすら崖をくだり、そこに行くトレイル。およそ8時間かかるらしい。少し私達も途中まで歩いてみたが、なるほど面白そうだ。少しづつ近づく谷底を見てると、これぞグランドキャニオンの真髄という気がしてならない。
こんな寒い日にそのトレイルを歩いていく人達もいる。すごいなぁ。。。でも私も機会と体力があればチャレンジしてみたいかもしれない。私達は今見てる2億年もの昔の地層よりも更にはるかな昔16億年、18億年前ともいわれる時代の地層が広がる谷底はどうなのだろう。
朝食はそのトレイルの前にあるブライトエンジェル・ロッジでブルーベリーパンケーキとキッシュを頂く。とーってもおいしい。11時のチェックアウトまで自由行動なので、ホテルに戻ってゆっくり休むことに。
さて、その後はグランドキャニオンとも分かれ、ひたすらラスベガスに戻ります。なんと公園を出た頃から雪が揺り始め、ラスベガスの近くまでずーと降ってました。うーん、昨日きておいてよかったかも。これは今日来てたらどうなっていたことか。バスはひたすら走る走る。途中ルート66という歴史のある有名な道のセリグマンという場所でお昼。すごくレトロな雰囲気のある田舎の町といった風情が漂うところでした。
最後にバスの中でこの5日間のツアーでスティーブがいくらの距離を走ったのか?というクイズが出ました。私ははずれましたが、正解は2215マイル(1マイル1、6km)だそうです。東京福岡間往復との距離だそうだ。おつかれさま!!
久々に戻るラスベガスの街。5日間の国立公園を巡るツアーで、おいしい空気をすって、おいしいものを食べて、綺麗な景色をたくさんみて、心をきれいに、肺をきれいに、頭をきれいにした私達に、毒の都、欲望の都、物欲の首都ラスベガスが近づく。もうお母さんなんかは今日の夜は何をする?どこに買い物にいく?などと張り切ってる。うーん、人間ってこういうものよね。自然を美しいと思っても、やはりラスベガスのようなところも十分魅力的。
夕方5時無事本日の宿アラジンホテルに到着。チエミさんともお別れ。なんだか寂しいなぁ。ツアーの人が一人ひとり泊まるホテルで降りていくたびにちょっと寂しい。
チエミさんも、ものすごくおしゃべりでパワフルな人だったけど、こんな人もJTBにいるんだって言うくらい、サービス精神旺盛な添乗員さんでした。説明がとにかく細かくて、他の添乗員のような方通りの説明ではなくて、自分の経験などたくさん色々な体験エピソードを聞かせてくれて、道中ちっとも飽きさせなかった。すばらしいガイドさんです。
今年プラネットハリウッドに生まれ変わるアラビアンナイト風のホテルだけど、内装もまぁまぁでした。なによりここストリップの中心部ってなだけで非常に動くのに便利。すぐにダウンタウンのアーケード街の有名なショーを見に行くことに。6時からのショーで、30分ほどのものでしたがたしかにすばらしかったです。もうこの時点ですっかり現代エンターテイナメントの世界にどっぷりはまった私達。父と自分の分の洋服を買う母。一度ホテルに戻り、ガイドブックに書いてあった日本人の指圧師を呼んでもらう。旅の疲れを取るのだ。そのあとは隣のホテルバリーズの日本料理屋で親子丼を頂き、そのうまさに涙が出そうなほど感動したのでした。

地球の裂け目・グランドキャニオン

2006-03-24 13:28:00 | のほほん日記
ツアー4日目です。今日もとてもいいお天気。ホテルの部屋からモニュメントバレーの朝日が見れました。とてもキレイ。朝ごはんを食べてグランドキャニオンへ向けて出発です。モニュメントバレーともここで別れでもいつかここはまた自分の車で来たいなぁと思う。
さて、行く途中ナホバの人々がはるかな昔住んでた跡地といわれる遺跡へ行きました。とても辺鄙な場所にあり、高い崖の上から向かい側の崖を見下ろすところにあるのです。切り立った崖にぽっかりと大きな穴が開いていて、そこにへばりつくように四角い家のようなものや階段が見えます。展望台にあった望遠鏡で見てみると、ほんとにちゃんとした家に見えました。窓や扉があってなんとも不思議です。そこはかつて150人ほどの人が住んでた村だったらしいです。崖の穴の奥にあるので夏は涼しく冬は暖かいとのこと。しかし、見てるうちらのそこの展望台はものすごく寒かったです。。。
次にレイクパウエル湖のダムの展望台に連れて行ってもらった。この展望台は地元人しか知らないような場所らしく、ガイドさんも知らないところにある。バスの運転手さんのスティーブのお勧めらしい。たしかに見てる観光客は全然居ないけど、すばらしい眺め!ダムの眺めももすごいが、ダムから流れるコロラド川の色の綺麗なこと!とっても深い緑色、、、ビリジアングリーンっていうのだっけ。。。?ポスターカラーにあったような、そんな色で見とれてしまう。こんなところに連れてきてくれて、ありがとうスティーブ。
その後レイクパウエル湖のそばにあるペイジという街でお昼ご飯。おいしいというサンドイッチ屋さんでハンバーガーを食べる。なるほどとってもおいしいし安いのだ。午後はそこからジープをチャーターして「アンテロープキャニオン」の観光。さて、お昼を食べてからツアーのジープの荷台に乗り込む。荷台に乗るのは、気持ちよいが車は風に吹きっさらしで非常に寒い。それに砂埃がすごいので目に砂が入らないようにつぶったりしなくてはいけなくて大変。コンタクト組みはほんとにみんな辛そうだった。
アンテロープキャニオンはここ最近見つかったばかりという新しい観光名所。ナホバの羊飼いの少女によって偶然発見された場所。だがいまやカメラマンに大人気の場所である。というのも、このアンテロープキャニオンというのは岩肌が局所的な雨による鉄砲水によって作られたという場所で、非常に珍しい形をしてる。巻貝の中にいるような不思議にうねうねした高い岩が洞窟のように続いてる場所。こんな場所があるなんて、、、すごい!
ところがその複雑な形ゆえに昼の限られた時間以外では真っ暗で全く見えないのだ。昼の12時を挟んだ数時間の間しか太陽の光が上から差し込まないので、逆にその時間の予約を取るのがものすごく難しい場所らしい。太陽の光に上から照らされた岩が赤く、ところどころオレンジに輝いてすごく綺麗だ。これを自然の鉄砲水が作り出したとは、自然の力は時としてものすごいものを作り上げるものである。所々にナホバノ人達がいてうまい写真の撮り方を教えてくれるので楽しい。
アンテロープキャニオンのあとはいよいよ最後の国立公園「グランドキャニオン」だ。ついにやってきた!
アンテロープから移動して夕刻に到着。まずはデザートビューというところでご対面!!2億6000年の昔、生まれたての恐竜が歩いていた頃の渓谷が目の前に広がる。さすが有名なだけあって、その裂け目のすごいこと。
あまりに深いためにはるか下にあるというコロラド川はもちろん見えない。ひたすら深い深い谷がうねうねと続く大地の裂け目、地球の裂け目が広がる。はるかな昔から続く地層の景色を眺めると、人がけして入り込めない雰囲気を感じる。しかし寒い、寒い。私の中のグランドキャニオンは砂漠の中にある暑いところ、、、なーんてイメージがあったのだが程遠い。渓谷を渡る風は真冬の風のごとく突き刺す針のように痛いのである。ここの展望台の近くにはウォッチタワーという先住民の遺跡を真似た塔が立っていて、その上から見ると暖かくて見やすい。
宿泊のロッジは谷から徒歩3分のサンダーバードロッジ。部屋が2階側なので眺めがよく部屋からグランドキャニオンが見えてしまう。しかし夜は真っ暗なので意味がないか。夕飯は二つとなりのエルトバ・ホテルで頂く。超高級ホテルで内装も料理もすばらしかった。