BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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死の谷へのドライブ

2006-03-25 13:40:00 | のほほん日記
ラスベガスで車を借りました!あらかじめNYのHISでBudgetに予約を入れておいてたので、タクシーにそのレンタカー会社に連れて行ってもらいました。
お客は私だけなのに、私を担当した人の様子を見るためか、私が珍しいのか、なぜか6人もの人がカウンターに集まり私の担当者がパソコンに私のデータを入力するのを注目してます。なんだかなぁと思いつつ、車を借りるのに30分もかかりました。保険もガッツり掛けてもらいました。完全装備(パーフェクト・プロテクト)とかいうやつです。今日から28日まで一週間借りるのです。車での旅の始まりです。
さて、運転するのはおよそ去年の5月いらなので10ヶ月ぶり、、、。しかも左ハンドルの車はもちろん初めてでございます。しかもアメリカの道路は右側走行なので、日本とまるで反対。すっごく怖い。車はフォードで、オートマティック車なので運転は意外に楽チン。まずは恐る恐る来た道をタクシーの中で暗記してたので、ホテルまで母を迎えに戻ります。でも道路の規則がまた変わってるのだ。信号が赤でも右折できたりするので、右折の時どきどきしてしまいます。なんとかホテルに無事着いて、駐車場に車を止めれた。
今日は母とお隣カリフォルニア州のデスバレー国立公園に日帰りドライブです。デスバレーはラスベガスから片道3時間で、今日は母も一緒だし私にとってはこれからの旅の練習です。
まずはホテルを出て北上、I-15のインターハイウェイに乗ります。そのあとUS95というのに乗り換えます。二つのフリーウェイを乗り換えるのはガイドブックには簡単そうに書いていて、けっこう難しかった。まずI-15!ものすごくたくさんの斜線で大型ダンプがバンバンすごいスピードで走ってる。怖い怖い。びびってしまう。この流れに乗るだけでも大変だったよ。そのあとUS95に乗るのもなかなか標識が見つからず二人ぐらいの通行人に聞いたが、どの人も親切だ。NYよりも明るく気さくに受け答えしてくれてる気がする。この気候のせいでしょうか?ともかくやっとUS95に乗りつく頃には予定の時間を1時間ぐらいオーバーしてしまった。この先大丈夫だろうかと思う。
それからはもう非常に簡単な道。ただの一本道。ラスベガスを離れるともう何にもない。車の数も極端に減っていく。荒野に草がぽつぽつと生えてる砂漠の大地がどこまでもどこまでも続いていく。これぞ、アメリカっていう風な風景。ほんとに何もなくただ、ただ道路がうねうねと丘を乗り越え、果ても見えないくらい続いてる。こうなると運転も単調なのでだんだん慣れてくる。ただ始めのうちは高速に慣れてないので手に汗を握ってしまう。速度は70マイル(時速約110km)から80マイルぐらいですっと走る。
その後ネバダ375に乗り換え、それがカリフォルニア135になる。出発して約3時間、国立公園に突入。このデスバレー国立公園はゲートがない。死の谷といわれてるのは夏場は40-50度近くにまで温度が上がる砂漠の谷だからだ。エアコンでさえ聞かず、下手をすれば車そのものが動かなくなる(ラジエーターが故障する)危険がある。そんな場所なので冬場の今こそシーズンなのだ。まずは谷を上から見下ろせるスポット、サブリスキーポイントにいく。車を降りるとさわやかな風が迎えてくれる。Tシャツでも心地よい厚さだ。上から見ると山々が金色に輝いて見える。
その後谷へ降りてビジターセンターの横にあるグロッサリーストアでフルーツとパンなどのお昼ご飯を買う。そして今度はビジターセンターの反対側をしばらく走った場所にある干上がった塩の湖・バットウォーターへ行く。その昔は湖だった場所で、今は見渡す限りの真っ白な塩だけが残っている。その上を歩けるのだ。実はこれが一番楽しみだった場所だ。塩湖など産まれて始めてみる。一見するとただに白い砂のような岩の塊に見えるのだが近くで見ると、たしかに塩の塊・結晶である。母と一緒になめてみる。塩だから体には悪くないだろうって言うことで。しょっぱい!!たしかに塩だ。しかも苦い。太古のミネラルが含まれてるのかなぁ。
その塩湖のほとりでさっき買ったパンとフルーツのランチ。この頃になるとだいぶ厚くなりフルーツがまたありがたい。こうなると水のありがたさがしみじみとわかる。今の季節でこの気温だ、夏は絶対来れないうよねぇと思う。
さて、もう一つの観光スポット「悪魔のゴルフコース」へと行く。バットウォーターにしろ、悪魔のゴルフコースにしろ、なんて素敵なネーミングなんでしょう。こっちの人のセンスの良さを感じちゃう。ここは塩の塊が大きな石のように波のようにうねうねとしてる場所である。こんなところでゴルフできるのはまさに悪魔だけ。岩を見るとそれも見るとやっぱり塩の塊だった。糸のようなものが絡み付いてるようにも見える。なんとも不思議だ。
帰りはくる時以上にスムーズだ。もう手に汗もかかない。慣れたのであろう。道を覚えるのは得意なので来た道を戻るのはものすごく簡単だった。
田舎の一本道をずーと走ってある時を境に急に街になるのがびっくりした。突如現れるラスベガス。本当に線を一本引いてこっち側は何もないのに、突如向こう側は巨大住宅地になっているのが面白かった。
来たときは迷って一時間ロスしたが、予定通り無事に午後6時にホテルに戻れた。母はすぐに買い物に出かけた。まったく元気がある人である。私はお風呂に入り落ち着くと母が帰ってきて、昨日と同じ日本料理屋にでかけた。今日は母と過ごす最後の夜である。最後の晩餐ということで思う存分、日本食を食べた。その後今日はシルク・ド・クリーフのショー「カー」を見に行く予定なので、劇場があるベラッジオに行く。母はまた買い物。私は疲れたのでカジノのスロットのテーブルでうつ伏せで寝てたら、具合いが悪い人と間違えられて気がついたら定員が横に立っててびっくり。恥ずかしい。
ショーは10時30分から。NYでできないくらい大掛かりなショーなだけあって劇場はものすごくでかい。まず天井が高いのだ。そしてショーは水を使う。ステージにプールが現れたり、ブランコが現れたり、自由自在なのだ。ショーのシルク・ド・クリーフは有名なサーカス団である。「オー」のショーはラスベガス1といわれるだけあってすごかった。シンクロナイズド・スイミングとサーカスとダンスとアクロバットを組み合わせたかのようなショー。衣装も凝っているし、キャラクターもデカダンスなものや、独特の雰囲気があるもので面白い。和み系のピエロの演技もまたすばらしい。台詞がないので英語がわからない人もこれは楽しめるだろう。私がびっくりしたのは奥と左右の3方からブランコで一人ずつがジャンプして空中でひねったり回転したりしながらプールに飛び込む奴。どの人のジャンプもすばらしく、何より美しい。サーカス特有のブランコや火を使った踊りもすごい迫力でたまげた。オーのほかにもこの劇団「カー」や「ミスティア」などあるそうで、ぜひ機会があれば他も見たい。