BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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化石の森と巨大クレーター

2006-03-27 15:41:00 | のほほん日記
車の旅2日目はフラッグスタッフより東へI-40を120マイル、走らせたとこにある「化石の森」国立公園へと行きました朝ごはんは前の晩御飯のインディアンレストランで残してたナン。これを紅茶で食べつつ、運転します。I-40をひたすら東に向かうのですが、とにかく何も無い道路なので退屈です。広くて大きくてアメリカの大きさを感じます。ホルブルックという街でI-40を降りてそこから看板に従い走ります。この辺はナバホの国の領域で国管轄の建物なんかがあります。実はアリゾナにはナバホ以外にもあちこちにネイティブアメリカンの国(土地)があるのです。地図を見ると所々が違う色で記入されその部族の国の名前がかかれてます。アパッチ族、サンカルロス族、トホノ・オーダム国、ハラパイ族などなど、たくさんあるらしいです。国立公園までの道はなーんにもありません。時折牛の放牧をみるだけで、恐ろしく広大な土地が広がってます。
20分ぐらい丘を何度も登ったり降りたりして走ったとこに突如国立公園のゲートが現れます。建てに細長い公園でかなりマイナーな方だと思います。聞いたことない人もけっこういると思う。来るのはアメリカ人ぐらいかもしれない。そのせいか、日本人には一人も会いませんでした。ツアーの団体バスも見なかったし。ゲートで入場料10$を払います。個人的に入場料を払って国立公園に入るのは初めてだったりする。今までツアーバスしか経験が無かったもので、なんだかワクワクする。レンジャーさんに地図をもらい、まずは「ジャイアントログ」というとこに行く。
化石の森は直径が1m以上もする丸太がゴロゴロ転がってる原っぱが続く公園だ。洪水などで流された巨大な丸太がこの地に集まり、土砂の下に埋まった。しかしこの丸太がただの丸太でない。はるか2億年もの昔の丸太なのである。それが土砂に埋められていて腐らずに残っていて、火山灰と反応してそのまんま石になってしまったのである。見た目は丸太でも中身は石英の結晶でまるで宝石のように綺麗な石なのである。これはすごい。木がそのまんま石(化石)になってしまうなんて。触るとものすごく硬くてキラキラ石が輝いて見えるのだが、所々確かに木の面影がちゃんと残ってるのである。丸太もかなりでかい。大昔はこの砂漠の土地も緑豊かで、こんな木がそこらじゅうにたくさん生えていたのだろう。それがすごく不思議。もちろん恐竜の化石もいっぱい出てきてます。
次に向かうのがブルーメサという場所。ただの砂と岩の山々なのだが不思議な色をしている。白、黄色、赤、青紫のボーダーがきれいに出てるのだ。こういう土地をバットランズといって、ノーズダコダの国立公園が有名らしい。でも植物の気配がしない国立公園というのは寂しいものだなぁと私は思う。
さて、この公園はこういう石や岩だけではなく、古代先住民の住居跡や岩に書かれた絵がそのまんま残されてる。ニュースペーパーロックというのがあって、巨石に先住民が書いた絵が残されてる。うずまきが描かれてたりしてどれも不思議な絵で、でもどこか理解ができるようなものばかり。犬のようなものもいたりして面白い。
化石の森から戻る途中に「アリゾナ大隕石孔国定記念物(メテオ・クレーター)Meteor Crater National Landmark」というのがあります。月や他の惑星で見られるクレーターがなんと地球にもいくつかあって、その一つがアリゾナにあるのです。実は前にJALの機内誌を読んでて『アメリカに隕石の落ちた跡がそのまんま保存されてるすごい所がある!』、、、という記事を読んでそのときに、そこがどこだかすごく気になってたのですが、今回アリゾナを調べるに当ってここだとわかり、ぜひ行きたい場所の候補に上がってたのです。世界にはいくつか隕石が落ちたあとのクレーターが残されていて、このミディアクレーターより大きいものもあるそうですが、ほとんどが風化されてしまい、実はここが世界で唯一風化されずにほぼそのまんまの形で残っている場所なのです。おまけに隕石孔と確定されたものの中では世界最大。
ここもI-40に看板が出てきて、降りてから看板にしたがって何も無い砂漠の中の一本道をひた走ります。そこに突如盛り上がった小高い丘のような場所が出てきて、そこがその隕石孔だというのです。入り口で入場料を払い博物館にまず行きます。そこから展望台にいけるのですが、見てやはりその迫力にびっくりします。とにかく大きい!!直径が1マイル(=1,6km)もあるそうで、ほんとに落ちたというのがそのまんまわかるような形をしてます。なんだかすごく生々しくてこれもまた不思議な雰囲気がします。今から5万年前に落ちた隕石だそうです。深さは170mで底にはツアーに参加すると降りられるらしいのですが、残念ながらツアーは2時で終わり。私がたどり着いたのは2時半でアウトでした。あー、ほんとに残念
とにかく大きくて上から見下ろしてもその深さははっきりわかりません。写真で撮ろうにも全体を撮る事はかないませんでした。ここはほんとにです。何もないとこにありますが、こんな場所だからこそ残されたのかもしれません。その周りの何も無い砂漠もやはり太古の昔そのまんまの風景だったのかなぁと思ったり、恐竜の化石がたくさん出てきたのも、前の日に恐竜が出てきそうだなぁって思ったのもあながち合ってたたのだなぁと納得したりして。ここの博物館には隕石が落ちるまでの過程や落ちた後のことを説明してる映画があるのですが、これがけっこう面白かった。地球の表面で発火して地上で大爆発をして周りの動植物を死滅させる。
さて、この日のスケジュールはこの二つで終わりでした。しかしまだ日も高かったので次の目的にセドナにその日のうちに入ることにしました。ほんとはセドナは次の日に一泊で泊まる予定だったのですが、あとから調べてかなり見所があるということがわかり、次の日にあらかじめ予約しておいた「スーパー8モーテル」に今日から泊まれないか、直接現地に行って聞くことにしました。その方が同じホテルに2泊できるので楽だしね。
セドナへの道はまたI-40でフラッグスタッフに戻り、そこからアリゾナA89線に乗り換えます。不思議なものでそれまで砂漠の草原地帯ばっかを走ってたのに、セドナ方向の道に入ったとたんに緑が急に増え始めました。州の道路なので狭くてただの一車線の道路なのですが、山道っぽくてカーブや坂がものすごく多くて走りにくい。しかし道路の脇にはものすごく樹高の高い樹がたくさん生えてます。砂漠のアリゾナにこんな場所があるなんて、、、驚きです。こんなたくさんの背の高い樹をみたのは久しぶり。なんという種類の樹なのかわからないけど、とにかく背が高い。走ると小川や沢が見えてきました。空気も新鮮になってきたみたい。春の雪解けのような雰囲気です。しばらく走ると突然開けたところに出て、大きな赤い岩岩がいっぱい見え出しました。
そう、セドナに入ったのです。セドナは赤い岩が有名な場所で、アリゾナの州立公園に認定されてます。なんでセドナが有名なのかということは明日の日記に書くとして、夕方6時過ぎ暗くなる前になんとかセドナのモーテルに到着しました。セドナのホテルは安くない。フラッグスタッフは69$だったのに、セドナは98$もする。部屋は空いてました。ビルという名の威勢のいい親父が相手をしてくれた。声が独特の味のある人で克舌よく効きやすい声です。次の日の予約のバウチャーを見せて、2晩同じ部屋にしてもらった。お部屋はとても綺麗でよかったのだけど、コーヒーメーカーがないのと部屋でインターネットができないのは残念でした。その代わりフロントではできるので、持ち込んでやれました。そこにはお茶とコーヒーが飲み放題だったので、2日間色々飲みまくりました。特にうまかったのがコーヒーですね!!朝のコーヒーは最高★です。
夕ご飯はギャラリーがたくさんあるモールのような場所があって、メキシコ調の白い壁がすごく美しい建物なのですがこの中にあるレストランで頂きました。メキシコ料理です。名前は忘れましたがパンにチリソースと豆が詰まったものとサラダのコンビネーションを食べました。サワークリームがすごくマッチしててうまかったです
化石の森HP(http://www.nps.gov/pefo/)
クレーターHP(http://www.meteorcrater.com/)