BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
読んだ本や見た映画、食べた料理、旅先、育児や日常のことなど、趣味をつらつら語ります

恐竜の道

2006-03-26 14:32:00 | のほほん日記
3月23日の朝4時。
6時28分発のラスベガスーサンフランスシスコ行きの飛行機に母を乗せるために早起きをする。
昨日はシルク・ド・リーフの「オー」のショーを見て部屋に戻り、荷物詰めに追われる母の横でお休みの挨拶も言わずに寝てしまった。私はものすごく疲れてたのだ。ショーはものすごくよかったけど、ほんとに疲れてて見るのが辛かった。やはり慣れぬ運転の長時間が応えたのだろう。しかし睡眠3時間で目覚める。
母の準備は万端だ。あれだけ買ったものをスーツケースのどこにちゃんとしまえたのか?まったく不思議だ。
タクシーで空港に向かう。乗るのはユナイテッド航空の国内線だが、ラスベガスは特殊な空港でここから出国手続きとなる。なので、2時間前にチェックイン(4時半)しなくてはならない。空港に着くとユナイテットのカウンターは一つしかないのに、恐ろしい込みようだ。チェックインするまでだいぶ時間がかかった。
しかも今回は母はサンフランシスコでJALの国際線に一人で乗り換える。なんとしても荷物だけでもスルーで成田にいくように頼まねばならない。グランドサークルツアーに参加してたJTBの職員さんに調べてもらったところ、たぶんできるだろうということだったので、私たちの番になってカウンターに行きお願いした。何度も聞いてOKのサインが出た。やった。あの重い荷物の移動がないだけでもだいぶ楽である。
あとは母がうまくJALに一人で乗り換えられるように(ターミナルの移動がある)祈るのみだ。2階の出国のゲートに向かう。そこからは航空券を持つ人のみの入場なので母とはそこでお別れだ。なんだかものすごく寂しくなる。胸が詰まるというか、鼻がツンと痛くなるようなそんな気持ちになる。いかんなー、どうも母との別れはいつもこうだ。まるでちっちゃい子どもになったような急に不安な寂しさに襲われる。ツアー中はあんなにムカついていやだったのに、どうしてなんだろう?あんなに早く別れたいと思ったのに、こうなるとは不思議だなぁ。
お母さんは「ここでいいから」という。私も「じゃ、、、また5月にね」(妹の結婚式で一時帰国するのです)と別れた。その後ってものすごく孤独で寂しいけど、幸い寝不足のだるさが体に回ってて泣かずに済んだ。ゲートに消える母を遠くから眺めて私は再びタクシーでホテルに戻り、9時まで寝た。
今日の出発は10時。目標はラスベガスの東にある、アリゾナ州フラングスタッフの町のモーテルに夕方までに着くことだ。ラスベガスの町ともお別れだ。今度来るときには更なる発展をしてそうな気配がする街。
ラスベガスを出てUS93に乗る。ここでコロラド川をせき止めたフーバーダムというとこを通る。このダムができたおかげで砂漠のラスベガスに水が通り、あのような繁栄が始まったといっていいほどの有名なダムだ。だからこそここはちょっとした観光名所になってる。砂漠の中に突如現れるダムが作った湖は、遠くから見ても青くすごく美しい色をしてる。この湖の周りはちょっとしたリゾートっぽい雰囲気をかもし出してる。ダムも観光したかったのだが、駐車場の料金が高かったので諦めました。かなり大きなダムでたくさんの観光バスなどが来てました。混んでたのでそこを抜けるのにちょっと時間がかかってしまった。
ダムの街を抜けるとひたすら田舎の一本道が続く。広い砂漠の草原にはるか彼方に岩山が覗いててなんだか恐竜映画にでも出てきそうな雰囲気。横から恐竜が走ってきてもほんとにおかしくない。ここは恐竜の通り道だーと一人で命名して走ってました。それくらい家もないどこまでも何もないただの草原(といってもそんな草ははえてない)が続いてるのです。はるかな昔から変わってないような景色に見える。
さて、そんな恐竜の道もKingmanという街に来て終わり。急に風景が華やかになる。ここで大きなインターハイウェイI-40が出てくるのですが、この道はつまらないとガイドブックに出てたので、本がお勧めするルート66を通ることにしました。フラッグスタッフまではI-40の方が断然早いのですが、寄り道(遠回りかな?)してみようと思います。実はこの間のグランドサークルツアーの時にルート66をバスが走ったのですが、あの時は雪が降ってました。今日は抜けるような青空なのでまた雰囲気も違うでしょう。
ルート66は古きよきアメリカの時代を表した歴史ある道路。I-40ができた時に壊されるはずが、根強い人々によってHistoric(歴史街道)66として保存され残ることになりました。別に何も無いただの道なのですが、車が少なかったので走りやすかったです。
と道路は相変わらず何も無い牧場のがあるような草原の中をどこまでも進んでいきます。また恐竜の道の復活です。と走ってて何かが道路を前方横切ったような気がします。目を凝らしてみてみるとその動物のようなものは道路を渡り、道路のそばで2本足で立ってるのではありませんか!!もしかして、あれは。。。そう、プレーリードックでした!
野生のプレーリードックを見たのは産まれて初めてでした。この辺にも住んでるのですね。そうかプレーリードックはこういう草原に住んでるのか!!とっさに車を止めて私は車をとめて引き返しました。しかしさっきの場所にはもうプレーリードックはいませんでした。ところが側で何か犬のような鳴き声が聞こえます。ウォンウォン、、、ほんとに犬が鳴いてるみたい。これがプレーリードックの声か。犬のように鳴くから、プレーリー(草原)に住む犬(ドック)。よく見ると赤茶けた土の地面にそこら中に穴が開いてます。これが彼らの家、彼らが掘った穴なのですよね。いやぁ、本物が見れて感動。
今度はもっと注意しながら運転すると、出るわ出るわ、時間にして夕方の4時ぐらいだったのですが、そういや動物って朝と夕方活動しますよね。昼はどうしても暑いから、、、そろそろ活動しだす時間だったのですね。けっこう道路を横断するので一度など引きそうになって車をよけて、あわててハンドルきって怖かったです。でもこれくらい頻繁に出てくるときっと事故なんてものすごく多いと思います。こんな田舎道ですから車はものすごい速さで飛ばしてるだろうし、なのになんの注意のサインも無いし。プレーリードックがなんだか心配です。轢かれてた死体もやっぱ見ちゃったし。そんな私も轢かないか心配でスピードが出せずけっこう疲れちゃいました。
ルート66もこの間バスで通ったセリグマンという街でI-40に合流してお終いです。そこからはフラッグスタッフまでひた走ります。途中給油したりしながら、朝からほとんど休みなしで走ってたので、かなり疲れました。それでも5時にはフラッグスタッフの手前の街ウィリアムズまで来たときは安心しました。フラッグスタッフに入ったとたん、すぐに出口で降りました。ちょうどモーテルが6件ほど看板のサインが出てたので宿を探しました。ちょうどガソリンスタンドでアリゾナのモーテルガイドをもらってたのがすごく役に立ちました。お泊りはチェーンの「DAYS INN」です。フロントで今日部屋は空いてるかと聞くとOKのお返事が。部屋は69$でした(キングサイズのベットルームで)。部屋はまぁまぁ、設備もアメニティも一通りあるし、汚くはないし、コーヒーメーカーもあるし、なによりフリーインターネットが使えるのがうれしい。持ってきたパソコンが使えてうれしい。部屋で一休みしたらほっとしました。今日は10時にラスベガスを出て6時まで、8時間かかった。ちょこちょこ休憩したり写真を撮ったりして止まったとしても7時間近くは運転したことになる。まぁ、遠回りもしたせいもあるけど、こんなに一人で長時間運転したのは始めてだ。しかもほとんどが高速で。
夜ご飯はモーテルの前にでっかいショッピングモールがあってそこに入ってたインド料理屋で頂いた。カレーはまぁまぁだが、疲れてたので大好きなマンゴーラッシーを飲んだら元気が出た。夜ももちろんぐっすりです