ウヰスキーのある風景

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蚊の観察

2013-06-14 | 雑記
家のトイレで坐っていた。トイレで坐ってすることといえば他にないのだが、それはいい。


長袖のTシャツの袖を巻くっていたのだが、不意に右腕に違和感が。


なんと、蚊がくっ付いていた。久しい。別にこいつと前に会ったことがあるとかいう話ではない。


息を吹きかけて追い払ったものの、その直後に思い出したことがある。


これは野口整体の現役整体師の方の話の又聞き(記憶違いでなければ、ヒカルさんの「アレルギーからもらったもの」に以前書かれていたような)だが、なんでも
「蚊がわざわざその場所に噛み付くのは、そこがあなたの体の悪くなっているところなんだ」だとか。


そうか。これはわざわざ脚をお運びいただき痛み入る。ならば食うがよい!と、腕を差し出したところ、きっちり見たわけではないのだが、さきほどくっ付いて血を吸おうとしていたところと同じところにやってきた。


蚊が血を吸うところをじっと眺めていた。針が刺さってきたようだとか、血が吸われているようだとか、普段感じないことを堪能できた。



できたのはいいのだが、なかなか離れない。いい加減また吹き飛ばそうかと思ったが、体勢を変えた拍子に飛んでいった。


蚊に噛まれて痒くなる理由として、学者がいう話としては、針を抜く前に唾液を入れて抜くからで、そのせいで痒くなるのだとか。


あいつ、それやっていったのかな?痒くならないし。と思ったら、トイレを出た後に痒くなった。数回掻いたら何事もなくなったが。


貴重な体験であった。



さてさて。ラヂヲに関わる話をお一つ。


わしが喫煙者で、しかも煙管を使っているということをご存知の方も多いだろう。ラヂヲの中で時折、「カンッ」と鳴っているのは、空き缶に叩きつけているからである。

しかし、あれは煩い。鉄に金属をぶつけるのだから当然である。そして、結構勢いよくぶつけたりしたもので、痛んでくる。

穴が開くほどには至っていないが、それ以外にも問題がある。


タバコが臭い、とよく言われる。臭い理由を知らず、さらに違いも知らないので好みというのもバカバカしい所の御仁も多いが、ともかく。

一般の所謂タバコ、紙巻のシガレットという奴だが、あの紙には助燃剤といって、燃えやすくなるよう、薬品が塗られている。燃えやすいというと語弊がある。一度火をつければ消さない限り燃え尽きるまで燃える。

本来、葉巻から始ったタバコは、そんなものはないのが当然で、パイプにしろ煙管にしろ、自分で燃え具合を調節してやらないとならない。

そこで勘違いしては困るのだが、強く燃やさないように調節する必要がある。


強く吸い込みすぎてどんどん燃焼すると、要するに焦げるわけである。タバコの葉っぱで焚き火をするなら、何も煙管に詰めたり葉巻にする必要などないのである。


つまり、大抵のシガレットは喫煙しているのではなく(喫煙には違いないが)、焚き火をしている、もしくは焚き火になりやすい状態だと。



話が回りくどいので、戻す。


キセルで吸い終わり、ひっくり返して灰皿に灰を落とすわけだ。すると、ある程度燃え残っていて、そこから一気に燃えて煙を巻き上げる。

煙管専用の刻みタバコにしろ、手巻きタバコにしろ、吸っている間の香りは、非喫煙者ですら「いい匂いがする」と評したりする。

自分でもそう思う。


しかし、灰皿にそのまま落とすとこれがひどく臭い。タバコがよく燃えた匂いである。焦げ臭いわけだ。


というわけで、こういうものを用意した。専用のものが本来あるのだが、帰りにたまたま見つけた、小さなスプーンだとかを差し込んでおく用の小物らしい。




本当はもっと背の高い竹筒を使うのだが(「灰吹き」という)、この底に水を入れておいて、灰を中に落とすわけである。

こうすれば、喫煙時のみのいい香りだけになる。こうしてラヂヲは平和になったのである・・・。いや、違う。


次回の分はこれを使っているので、気になる方は音を聴き比べてみよう。柔らかい、鹿脅し(シシオドシ)のような音になったに違いない。では、また。