ウヰスキーのある風景

読む前に呑む

博愛

2010-02-27 | 雑記
前回の更新の数時間後、寝る前にもう一度鳩を見に行ってみた。どうも新聞配達の人にどかされたか
自分でどいたのか、さっきと立ち、いやうずくまっていた位置が違う。

翼も両方しまいこんでいたが、前回の写真で示したほうは、首に近い、付け根のほうに羽毛の逆立ちがある。

そこで改めて気づいたのだが、足に認識タグがついている。足首に文字が印刷されたプラスチックのやつだ。

もし、午前中に何事も無く、こちらも少しだけ早起きしたら大家さんに相談しよう、と考えて布団に入った。


さて昼前。時計を見ると午前の十時半ごろ。外は車やスーパーの声とは違う騒がしさがある。

子供が騒いでいる、泣いている、そんな声ではなかった。猫だった。どうやら何匹か集まったらしい。

「あの鳩、もうだめかもしれんな」と、寝てしまった。

出かける前、その階段を覗くと、大家さんが掃除していた。少し慌てていたので挨拶をして過ぎる。
が、雨に気づいて戻ってくると、鳩の話を始めた。あらましは以下に。

道路に面したゴミ置き場の裏に鳩がうずくまっていて、タグもついたやつで心配だったのだが、
二、三分目を離した隙にいなくなっていた、とのことだった。

時間はいつか聞いてないが、鳴き声の時間前後だとしたら、その時が鳩の最期だったのだろう。

こちらも出かける時間で、ゴミ置き場の傍にひな鳥がいた、とかそういう話も気になったが、
傘を取って慌てて走っていくのだった。

そして帰宅。近くを見たが、痕跡はまったくなかった。想像しても仕方ないが、きっとそうだろう。
凍死して階段に置かれているよりはましか、などと思いつつ少々飲んでいた。では、また。