My violin & My life/ Life is a Bumpy road

スタートラインはいつもそこにある!
Life is Impermanent.

音楽が結ぶ素敵な関係その2

2006年10月13日 | 観たこと聴いたこと
ロビコン感想の続きです。(長くなってしまいました・・・・退屈かも)



リストは、あるときパガニーニの演奏を聴いて「なんて素晴らしいバイオリニストなのだ!」と大変感動し、「では、ボクはピアノのパガニーニになろう!」と思ったそうです。
そして、尊敬するパガニーニのバイオリンの曲をピアノ曲にして演奏もしたそうです。
うーん、私が書くとなんだか短絡的に聞こえてしまいますね。これは大平さんが紹介していらした言葉ですが。(笑)でもそういう感動を胸に、数多くのオリジナル曲をその後も作曲していったのでしょう。

あのカプリースがピアノに編曲されたという
「パガニーニの大練習曲」、浅井さんののピアノ演奏で興味深く聴きました。すごくドラマチックになっていて、大変華やかでした。

「では次に、ピアノの曲を、バイオリンで弾きましょう」という事で、
大平さんが「ユーモレスク」を。
この曲が元々ピアノのための曲だったという事には太平さんも驚いたとか。
もうひとつドヴォルザーク、彼女が好きだという「母の教え給いし歌」これはピアノとはおっしゃらなかったと思いますが・・・。どうでしたでしょう・・・?

最後に前述したツィガーヌ。
会場の雰囲気も硬さが取れ、戸惑いなく拍手がおこり、いいムードでした。

アンコールは何かなと思いましたら、しっとり「タイスの瞑想曲」を。
抑揚は押さえ気味でごく平らな弾き方でしたが、
ああこういう弾き方もあるのだなあ、としみじみ思いました。冷たい石畳や回廊、風の通り抜ける野原、薄日の差し込む窓辺とか、反対にはっきりと明るい朝日、脈絡ないですが(笑)、そんな情景を思い起こさせる・・・・。

と、今度は大平さん、おもむろにシューロインディゴを弾き始めたかと思うと、そのまま会場を回り始めました。

カントリーやアイリッシュ系の方なら珍しくはないパフォーマンスですが、そういう雰囲気を持たないどちらかというと固めの雰囲気を醸し出すこの方が。衣装も光沢のある薄いベージュで、ドレープのラグランの7分袖がひらりと揺れるロングドレスでしずしずと歩き始め、小学生の女の子の前では間近でしゃがんで目の前で弾いて・・・。にっこり(~_~)
私は丁度端の席でしたから、時に中腰になって弾きながら通り過ぎる演奏者のバイオリンのF孔が目の前に。とても大きな音で聴こえ、楽器の共鳴がわかりました。
遠ざかるとまた後ろから聴こえ、喫茶ルームの方まで響き渡っている感じが、遠く近く、様々な音響が感じられてなかなか楽しい。

一方、ピアノの浅井さんは、舞台に残され、(グランドピアノで移動弾きは出来ませんものね。)大平さんの所在を目で追いかけながら伴奏していらっしゃる。ん、今どこかな?という感じ。
客席の真ん中も通り、ぐるりと一回りして太平さんは浅井さんの所に戻りました。丁度、曲の終わりに、ピアノの浅井さんに聴かせるごとく思いっ切り近づいてフィナーレ。浅井さんがついに吹き出す!でもしっかり伴奏!すごいわ。「もう、いやーねっ!いたずらな~」という感じで笑っておられました。ほほえましい光景でしたよ。
お二人の雰囲気が素敵ですね。

というわけで、最後がちょっとお茶目なサプライズでロビコン終了。
楽器を弾く演奏者をほんとに触れ合うほどちかくでごらんになれた今日のお客様が、バイオリンを弾きたいと思いますように。
音楽が結ぶ素敵な関係・・・。
古今東西そこかしこに見つけられ、、優しく、時には鮮烈に、私を魅了します。




・・・。
帰宅してから、久しぶりに「タイスの瞑想曲」を弾いてみました。(爆笑!)



追記
浅井さんの画像も乗せたかったので後ほどUP~