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随筆紹介 『ミッドウェー、ガダルカナルに消えた東郷兵士たち』   文科系

2017年05月22日 | 小説・随筆・詩歌など
 ミッドウェー、ガダルカナルに消えた東郷兵士たち
  --軍事機密を東郷兵士の戦没者から推理--   K・Yさんの作品です


 東郷町誌という分厚い本が(東郷町)図書館にある。二巻のうち第一巻に戦没者の一覧があり、太平洋戦争で戦死した一五七人の氏名、死亡場所、死亡日などが載っている。当時の東郷の人口は四六〇〇人だから、3%以上が亡くなったなあと、ぼんやり一覧を眺め、数ヶ月がたった。

 秋となり、落葉樹は紅葉で染まっていたある日、「ミッドウェーの決断」(プレジデント社)という本を読んでいた。
 真珠湾の奇襲により、太平洋戦争に火をつけたものの、半年後の昭和一七年六月に、海軍はミッドウェーで大敗北し、東太平洋からはじき飛ばされたとある。だが、海軍は真相を隠蔽した。ミッドウェーでは巨大な航空母艦の四隻(赤城、加賀、飛龍、蒼龍)すべてが撃沈され大敗北に帰したが、大本営は「ミッドウェーを強襲、米国艦隊に甚大なる損害を与えた」と公表した。東條英機も、陸軍も大敗北したことをすら知らなかったという。敗走した生き残りの兵士が国民に真実を漏らすことを恐れ、転戦要員として、決して郷里に帰すことはなかった。
 そして戦死者三〇五七名(推定)の死亡場所は「東太平洋方面」とされ、遺族には守秘義務とせよ、乗船した船名を漏らすな、死亡通知は父母妻子にのみとせよ、読経をするなと命令した。

 そうか。なるほど。海軍は軍事機密という手法でミッドウェーの真相を隠したのか。当時の報道管制、治安維持法、新聞紙法の社会のシステムを悪用し、海軍は都合の悪い情報を部外者に流さなかったのか。これが軍隊の本質かも知れないぞ、と思った。
 そして、まさか東郷・戦没者にはミッドウェーの関係者はいないだろう、でも一度確かめてみるかという遊び心があった。
 町誌のうち一冊だけ貸出ができた。そして詳細を調べた。なんと、前述の「太平洋方面」で戦死した方がいたのだ。東郷町とミッドウェーとの関係があったのだ。
 祐福寺の海軍三等兵曹・久野欽彌さんの死亡場所が「東太平洋方面」とあり、昭和一七年六月七日死亡とある。彼こそミッドウェーの犠牲者だった。まさに海軍の指示どおりの死亡場所だ。ミッドウェーという地名そのものが軍事機密だったのだ。そう断定できる。

 海軍の軍事機密が戦後に作成した町誌(昭和三二年発行)にも残ったままである。これは、徳島県知事が死亡場所を具体化(昭和四八年)したように、「ミッドウェー諸島」と改訂すべきであろう。
 だとすると、さらに四ケ月後の十月に大敗北したガダルカナルについてはどうだったのかという疑念が生じる。
 ガダルカナルでは陸海軍の三万一千人のうち2/3が戦死し、大敗北した。これ以降南太平洋でも日本は守勢一方となった。
 だが大本営は「目的を達成し、転戦」と公表した。そして生き残り兵士一万六百人は、疲弊した姿を国民にさらすのを避けるため、転戦要員とされ日本に帰ることを許さなかった。
 東郷町誌の戦没者に諸輪の海軍二等飛行兵水野正雄さんと、同じく諸輪の海軍一等機関兵曹近藤鎌一さんが昭和一七年にソロモン群島で死亡とある。主力の陸軍ではなかったが、海軍も参戦しており、彼らもガダルカナルの犠牲者だったのだろう。
 ここも陸海軍がガダルカナルという地名を軍事機密としソロモン諸島としたのではないか。それが戦後に作成した町誌(昭和三二年発行)にも残ったままである。「ガダルカナル島」と改訂すべきであろう。
 国民は敗北を知らず、軍のトップは徹底抗戦に猛進していく。その結果が三百万人の無駄死をうんでしまった。
 東郷の戦没者もそれを語っている。昭和二〇年の戦死者が最も多い、次いで一九年である。死亡場所の大半がミッドウェーの西、ガダルカナルの北の南方諸島となったのは、この二ケ所での敗北は無かったことになっているがゆえに、無謀に兵士を送ったのである。戦略上、大きな矛盾、落とし穴にはまって行った。
 主力の四空母を失い、もはや太平洋地域での勝ち目は昭和一七年時点ですでに閉ざされていた。明らかに勝利しない南方地域での戦闘を余儀なくされた日本兵士の悲惨さ、馬鹿らしさ。それが戦後になって初めて明らかになった。

 さて、戦後七〇年を迎える日本において、情報を隠すことを合法化しようとしている。特定秘密保護法である。何を秘密にするのか。国家機密という名のもとで、真実を隠蔽し、一方的な情報のみを公表する。真実を求めようとすると、逮捕される、職を奪われるという危険が出てきた。ミッドウェーのように嘘の情報が一人歩きする危険性がでてきた。
 一方的な情報の公表は、太平洋戦争と同じように、国家そのものが建前でのみ行動しがちとなる。総合的にバランスよく判断できない国家は矛盾の落とし穴にはまり、逆に国家そのものが危機的状況に落ちる。
 嘘をつくと、そのフォローが大変なのは、個人も、組織も、国家も同じであろう。周囲の関係者も騙され、大変な事態となる。
 歴史を見ると集団的自衛権とセットで制定された秘密保護法は悪法となりはしないか、大いに不安である。


(愛知県東郷町の「文章サークル『文友』第28号」から)
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ある書評として(1) 公の意味  文科系

2017年05月21日 | 書評・番組・映画・演劇・美術展・講演など
 書評「グローバル・ジャーナリズム」  文科系

 澤康臣という人のこの本も、いずれちゃんとした書評を書きたい。共同通信記者、そこの幹部を務めた人で、国連記者会理事とか、オクスフォード大学ジャーナリズム研究所客員研究員という経歴もある方だ。
 この本の書き出しは、去年世界を騒がせたパナマ文書の発端や分析経過。世界主要ジャーナリズムの記者400人が秘密裏にこれに携わってきたのだが、日本では共同通信と朝日新聞に声がかかり、参加してきたとのこと。

 さて、この本の中の最も大きな論点の一つがが、公共ということ。この社会通念、理解にかかわって、日本社会最大の弱点と語られてある。僕自身にとっても、以下に書いてあるように「おおやけ」が広辞苑でどう定義されてきたかの説明部分などは特に、(自分の目でも広辞苑を確かめてみたが、この通りとあって)本当におどろいた。いろんな意味で目から鱗が落ちた思いというのは、正にこういう時に使うのだろう。そういう実感だった。今回は、そんな部分一か所だけを抜粋する。
 全5章のうち第5章、「そして日本は・・・」からの抜粋である。

『 実際、民主主義の大前提として、市民は公共の一員である。英語の新聞では「通行人が発見して警察に通報した」というときの「通行人」のことを「メンバー・オブ・ザ・パブリック」と書くことがよくある。パブリックとはお上のことではない。ピープルとも関連が深い単語で、市民みんなのことだ。だから「公開」の意味もある。「パブリックに尽くすため、政府に立ち向かう」という言い方は何ら不思議ではない。パブリックの一員であるなら、社会のため一肌脱ぐこともある。となると、参加や自治に基づく民主主義の発想と関係が深い。
 一方、日本語では公共の「公」、おおやけとは「①天皇。皇后。中宮②朝廷。政府。官庁。官事・・・・」(『広辞苑』)である。市民が自分たちのことを「公」とは思いにくいわけである。「公」でないなら統治には携わるような立場でもない。その代わり、多くの人に注目されたり意見を求められたりする負担もないということになりそうだ。これでは市民はただ統治される立場である 』(P243)
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随筆  僕は「ヒーロー」   文科系

2017年05月20日 | 小説・随筆・詩歌など
 名古屋中心部の一角。五月の花々が咲き乱れているその小公園に歩を進めると、三三五五と遊んでいた子どもらの中から七~八人ほどが一斉に駈けて来て、僕を囲む。一~四年生ほどの男女なのだが、なかで一番高学年に見える一人が進み出て、拳を握りしめながら尋ねる。「いいっ?!」。僕はいつものように両脚を広げ、腰を落とし気味にして、下腹に力を入れる。
「さー、どうぞ!」
「バシッ!」
 教えたとおりに腰を回しつつ、全身の力を込めて拳が僕の腹に打ち込まれる。いや、打ち込まれると言うよりも、跳ね返されると言った方がよいかも知れない。現に打ち込んだ彼が、拳をブラブラと振りながら顔をしかめて痛そうにしているのがその証拠だ。それでも彼は僕の顔、目を探るようにして、
「効いた? 痛かったっ?」
「ちょっとね!」
 それからは我も我も、延々と挑戦者が続く。なんとか僕をやっつけようという気概を全身に漲らせて。握った拳の人差し指と中指との付け根できちんと打ち抜くと教えたとおりの正しいフックの打ち方をしっかりと確認しつつ挑戦が続く。このごろいつも、本当に、全く、切りがない。

 ここは、僕の最初の孫娘ハーちゃんがこの春に入学して通うようになった学童保育所の前にある市の小公園。僕はハーちゃんをお迎えに来たところだ。そしてこの「遊び」は、ハーちゃんの保育園で僕が開発してきた大人気の「スポーツ」である。人間の腹筋そのものが思っている以上に強いものなのか、それともランニングと並行して僕がジムで鍛えているせいなのか、腹筋だけを目標にさせている限りほとんど痛みを感じないとよーく体験済み、分かっているのだ。そしてなによりも、この遊びを子どもらがどれだけ大好きかというその程度にこそ、よーく通じているのである。好きな理由は多分こんなところ、ゲームやアニメのヒーローが大好きだから。学童保育では特に、女の子の挑戦も続々と続くのである。ちなみに、子ども自身がその腕を折り曲げるポーズを取ったり、僕の下腹部を撫でてみたりしながら「筋肉見せて!」という注文も度々だ。僕はアニメのヒーローなのである。スポーツ大好きの僕としてもまた、興味津々の、面白くって仕方ない遊びになって、
「おーっ、今のは効いた! そのフォーム忘れんようになっ!」
その男の子が自分の拳に目を懲らしつつその形を確認している顔の、なんと誇らしげなこと! シオリちゃんと言う四年生の子だが、小さい身体の割に並外れた威力を示したのである。こういう子は、いろんなスポーツが得意に違いない。全身の協調能力が高く、筋力もあるということだから。

 ところで、この出来事からは僕には想像も出来なかったような副産物が生まれた。ハーちゃんの心の中にも僕という大ヒーローが生まれたのである。それも「強いヒーロー」という以上のものが。なかなか見たこともないように目を輝かせながら、彼女がこう語ったから分かったことだ。
「爺ーは、学童でも大人気なんだねー!」
 確かに、彼女にとっては確固としてそうなのだろう。学童の中でこれほど子どもらを自発的に集められる術など先生でもなかなか発揮できることではないはずだから。この事件からこの方、やんちゃなハーちゃんが僕の言い付けをよーく聞くようになったのだが、子どもには子ども特有の大事な世界があるという大発見であった。



 昨日の閲覧数は、2,109! しかも、16日(火)から1,703、1,832、1,957と来た上でのこと。「ベネズエラ」連載がそれだけここの読者に大きな意味を持っていたのかと思いを馳せることができて、嬉しかったこと! 
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ほんとの話?   らくせき

2017年05月19日 | Weblog
公共放送BBCはNHKとの番組交換を中止したということです。
同じ公共放送とは考えられないという理由です。


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ベネズエラ「政権転覆策動」(3) ブラジルで「これはクーデターだ」    文科系

2017年05月17日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
 ベネズエラとともに南米で政変推移が注目されてきて、去年政権が転覆されたのが、ブラジル・ルセフ政権。それも、チリと同じように、政権中枢内部にもクーデター派がいました。チリで大統領殺害によって転覆されたアジュンデ政権の後に大統領になったのは、悪名高きピノチェト。彼は、執拗なアジュンデ反対派が多かった軍部の中では、海軍幹部達と並んで政権支持派の将軍と言われてきた人物。政権が転覆した途端に本性を現して大統領になった訳です。つまり、その内部から政権を攪乱し、崩壊目指していたということ。政権内部の中枢にいるスパイだった訳で、これでは政権は潰れます。なお、チリのこの事情については、記録映画「チリの闘い」を昨年10月21日にここで紹介しましたので、ご参照下さい。エントリー右欄外の今月分カレンダーの下にある「バックナンバー」年月欄で「2016年10月」をスクロール・クリックすると、すぐ上のカレンダーが10月分に入れ替わりますから、その21日をクリックして下さい。エントリー本欄が2016年10月21日だけの物に替わりますので、「チリの闘い」を探して、お読み願えます。この後のアジュンデは、「毒を喰らわば皿まで」というのか、チリの左翼を大量虐殺して死ぬ間際になって告発されました。そんな人生こそ歩みたくないものという典型人物です。

 さて、去年のブラジルも同じこと。だから「これはクーデターだ」と。それも政権中枢内部にスパイがいたクーデター。果て、そのスパイとは?


ブラジル・ルセフ大統領が弾劾裁判で失職「これはクーデターだ」一体どういうこと?

ブラジルの上院議会は(2016年)8月31日、政府会計を不正操作した背任罪で職務停止となったルセフ大統領の弾劾裁判を採決し、有罪61、無罪20の賛成多数でルセフ氏の罷免が決まった。ロイターなどが報じた。

ルセフ氏の罷免に伴い、ミシェル・テメル副大統領が大統領に昇格する。任期は、ルセフ氏の残り任期となる2018年末まで。弾劾裁判で大統領が罷免されたのはブラジル史上初めて。1992年に当時のコロル大統領も汚職疑惑で弾劾裁判にかけられたが、採決の直前に辞任している。

ルセフ氏は公邸で会見し、「テメル氏らはクーデターで権力を手にした。私は何の不正もしていない」と述べた。一方テメル氏は「国民のために公共の利益を促進する」と宣誓した。

BBCによると、ルセフ氏は軍事政権時代に左翼ゲリラとして活動し、国家反逆罪で3年間投獄されたのを経て、82年に政界入りし、リオグランデ・ド・スル州のエネルギー通信相を務めた。2001年には左派・労働党のルラ大統領政権で鉱業エネルギー相、官房長官を歴任した。2010年ルラ大統領の後継者として大統領選に出馬し、決選投票でセラ元サンパウロ州知事を下して当選。2011年1月、ブラジル史上初の女性大統領に就任した。

しかし、ルセフ氏が取締役を務めていた国営石油企業ペトロブラスの汚職疑惑で、ルラ元大統領らが訴追された上、2015年の経済成長率がマイナスとなるなど経済の低迷し、支持率が急落。ルセフ大統領も、社会保障費を捻出するために財政赤字の会計を不正操作した背任罪に問われ、5月12日に 弾劾裁判の開始が可決され、180日間の職務停止処分となった。

大統領に昇格するテメル氏は、中道右派の最大政党ブラジル民主運動党(PMDB)の党首。レバノン移民2世で、下院議長を3回務め、過去20年の大統領と協力して連立政権に加わるなど政治経験は豊富だが、ルセフ政権の支持が低下すると連立政権を離脱し、後継の大統領を狙っていた。しかし、世論調査で「大統領にふさわしい人物」として支持したのはわずか2%程度で、国営石油企業ペトロブラスの汚職疑惑でも名前が浮上している。ルセフ氏の職務停止に伴い大統領代行に就任したが、暫定政権の閣僚23人全員が白人男性で、女性や黒人が1人もいなかったことから批判を浴びた。』


 以上は、ハフィントンポストのニュースで、この真偽とかの解釈は読者各人にお任せします。ただし、チョムスキーの著作など僕の長年の中南米観測では、ここの全てが事実。そして、チリ以降の南米の政権転換には、アメリカと左翼のつばぜり合いが絡んでいることが確実と愚考してきました。ちなみに、南米における「解放の神学」と呼ばれたカトリック一派も、アメリカに抵抗してきた長い歴史があります。これだけ人気が高かった大統領を国内勢力だけで仕留めることなど、到底出来ないとも愚考します。この当該副大統領が大統領になって、このとてつもない不人気というのがまた、その証拠になります。「国民は知っている」、「チリと同じように、ブラジル上層部とアメリカとが結びついた画策」ということなのでしょう。


 ベネズエラといいブラジルといい、長い目で見るならば、南米におけるアメリカ人気の凋落は、イスラム世界と同じでしょう。ブレーキが外された坂道の車。トランプの「国内重視」も、そんな「やり過ぎ」の結末という所から来ている。アラブ相手にも、国連安保理拒否権をイスラエル絡みでアメリカは何十回使ったやら。
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ベネズエラ「政権転覆策動」(2)   文科系

2017年05月16日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
 先ずアメリカ財務省がベネズエラにこの2月行ったことに対する、このニュース。

米財務省外国資産管理局(OFAC)は2017年2月13日、ベネズエラのタレク・エルアイサミ副大統領が「国際的な麻薬密輸で重要な役割」を果たしたとして、同副大統領に厳重な制裁を科したと発表した。
 財務省によると、エルアイサミ副大統領はベネズエラからの麻薬密輸に関連して、ベネズエラ空軍基地を出発する輸送機の運航や、複数回にわたりベネズエラからメキシコや米国へ輸送された1000キロ以上の麻薬密輸にかかわったとされる。
さらに、メキシコの麻薬密輸組織「ロスセタス」への密売にも関与したほか、コロンビアの麻薬王を保護したとしている。
同副大統領に対する制裁では、米国内の人物がエルアイサミ副大統領と取引することを禁止し、米国内にある同副大統領の資産を凍結した。』

 ベネズエラ政府はこれに対して、即座に反論声明を出すと共に、この声明を世界非同盟運動会議に持ち込んで、以下2番目の文書を引き出している。以下に日本外務省訳出のその2文書をご紹介するが、世界非同盟運動というのは、ウィキペディアによれば、こういうものである。
『第二次世界大戦後の東西冷戦期以降に、東側西側のいずれの陣営にも公式には加盟していない諸国による国際組織。1961年に設立され、2009年の時点で参加国は118、オブザーバー参加国は16。』

ベネズエラ・ボリバル共和国 人民権力外務省
 声明

ベネズエラ・ボリバル共和国は、アメリカ合衆国財務省外国資産管理局(OFAC)がベネズエラのタレク・エル・アイサミ第一副大統領に対して犯した領土外に及ぶ独断的行為を断固として拒否し、非難し、抗議する。
俗悪で容認できない帝国の権利の存在を認めようとするこれら行為は、米国政府の機関に特別な警察権を与えるものであり、最低限の国際的な合法性をも欠き、国際公法、国際的組織体制、並びに主権平等の尊重及び国家の主権免除の原則などといった諸国家の共同体の規律となる基本的原則に明白に背き、私たちの祖国に対して重大な害と攻撃を加えるものである。
さらに、
国家の至上の権力を傷つけるものであり、疑いなく、品位と価値ある一人のベネズエラ人に対し明らかな偽証を行うものである。彼に対する告発には現実に何らの裏づけもなく、北米の帝国が攻撃のために常々用いる奇怪な嘘であり、幹部を攻撃しその役割遂行を弱める国際的な仕組みの一部となっている。
その領土的範囲を超越して支配を及ぼそうとしている米国の当該機関は、罰されることなく米国麻薬取締局(DEA)と手を携えて行動している。DEAはコロンビア及び世界の最も有名な麻薬取引の闇組織とともに麻薬の製造・取引に厚顔にも関与していることが広く知られている。
DEAとの連携が2005年に終了して以来、ベネズエラは毎年平均55.7トンの麻薬の押収を達成してきており、その能率は60%上昇した。そのため国際連合はベネズエラを世界で最も麻薬の押収が多い6カ国の1つと認めるとともに、領土内で麻薬栽培がない国だとしている。ベネズエラは、麻薬の国際取引に使用される航空機の遮断、不使用、停留、抑止を定めた法令を公布した大陸でも数少ない国家の一つであり、これにより100機以上の航空機に影響を行使してきた。
ベネズエラ・ボリバル共和国の第一副大統領は、優れた犯罪学の専門家であり、ウゴ・チャベス司令官政権での治安問題に対する際立った対処、並びに麻薬密取引やコロンビアのパラミリタリーとの断固たる闘いで知られており、麻薬組織の長102名以上を摘発し、米国から引き渡し要請のあった麻薬密売人21名を引き渡した。
米国の執行機関が犯した国際的違法行為は、私たちの二国間関係において前例なき出来事である。私たちの国の法及び憲法上の秩序をかく乱することに従事してきた在ベネズエラ米国大使館の臨時代理大使は、ベネズエラの民主的体制に対し政治的打撃を加えるため、弱く絶滅したベネズエラの野党過激派に息吹を与えようとしている。
この非常に重大な攻撃により、ベネズエラの主権が及ぶ範囲が傷つけようとされ、タレク・エル・アイサミ副大統領の名誉、世評、尊厳及び人権が侵害されている。
米国の官僚組織が、ベネズエラ野党の暴力的・過激分子と犯罪的に結びつき、バラク・オバマ前大統領が犯したベネズエラに対する歴史的過ちを新しい政権との関係に踏襲させようとしていることは遺憾であり大変危険である。
私たちは平和の国民であり、民族自決の原則、主権尊重を愛する者であり、さらに国際秩序と国際法に愛着を抱く者である。その同じ決意で言う。私たちの国土、私たちの自由である権利、シモン・ボリバルとウゴ・チャベスの栄光を継承する価値ある男女のこの土地に生まれたいかなる兄弟に対するどのような攻撃をも、私たちは許容したことはないし、することもないだろう。

カラカス、2017年2月14日』

『 非同盟運動調整局局長
一方的な強圧的手段を拡大するアメリカ合衆国政府の決定に際し、非同盟運動(NAM)調整局のベネズエラ・ボリバル共和国への連帯の声明


1.非同盟運動調整局は、非同盟運動加盟国に対して国際連合憲章及び国際法に反する一方的な強圧的手段を公布し適用することを非難する原則的立場に即し、ベネズエラ・ボリバル共和国の国民及び機関に対する一方的な強圧的手段を拡大する2017年2月13日のアメリカ合衆国政府の最近の決定を拒否する

2.非同盟運動調整局はこれら手段を遺憾に思うとともに、これら手段を拒否してベネズエラ・ボリバル共和国の国民及び政府への固い支持と連帯を繰り返す。同時にその原則的立場に則して、アメリカ合衆国政府に対し、国際法、国際連合憲章、国家間の平和的な関係を定めた規則及び原則に反し、さらに国家間の対話や政治的理解の精神に影響を及ぼす、このような強圧的手段を放棄し廃止することを強く求める

3.非同盟運動調整局は、憲法に反した方法による政権交代の拒否を含めた、現在の国際情勢における非同盟運動の目的及び原則並びに役割に関するハバナ宣言(2006年)を再確認する。

4.非同盟運動調整局は、紛争の平和的解決を促すための対話の重要性を改めて強調し、そのため、アメリカ合衆国政府及びベネズエラ・ボリバル共和国政府に対し建設的対話を開始することを強く求める。

2017年2月16日、ニューヨーク 』


(次回へ続く。去年の「ブラジル・ルセフ大統領退陣」の2の舞か)
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ベネズエラの「政権転覆策動」  文科系

2017年05月15日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
 南米のチリ・アジュンデ政権がアメリカCIAの画策によって倒されたというのは、世界史上周知の話。ここでも、記録映画「チリの闘い」を昨年10月21日に紹介した。ところで、現在チリの二の舞になりそうな情勢が続いているのが、同じ南米のベネズエラである。反米国連総会演説などで有名だったチャベス大統領が13年に亡くなってから、執拗な政権転覆が図られてきたようだ。
 周辺国と欧米にしか興味がないような日本では南米の事件はなかなか話題にならないが、アメリカ大陸外交で最大の問題だと思う。ちなみに、この国は石油埋蔵量世界一。2位のサウジアラビアと並んで、ダントツなのである。同じく4、5位に並ぶイラン、イラクの歴史を見ても、ベネズエラで何かが起こらない訳はないと、凄く不安になっている。


 チャベスが死んだ翌14年には、こんなことが起こった。
 ベネズエラ政府が野党関係者に対して人権侵害を犯しているとして、ベネズエラ政府関係者23名につきアメリカへの入国が拒否されたほか、アメリカに保有する資産や口座が凍結された。これに対し、マドゥロ大統領が、「在ベネズエラアメリカ大使館 の不正な活動内容の証拠を握っており、アメリカ政府による内政干渉を受け入れない 」と強く批判した上で、 アメリカ政府との外交関係を見直し始めた。15年3月2日、ベネズエラ側からこう持ち出された。
「アメリカのベネズエラ大使館で勤務する職員と同数にしたい。両国は対等な立場でなければならない」として、同国駐在アメリカ大使に対し15日以内にアメリカ大使館職員を100人から17人に削減するよう求めた。これに対し、アメリカ国務省は、声明を出し、反発した。また、ベネズエラのマドゥロ大統領は2月28日、同国を訪れる全てのアメリカ国民にビザ取得を義務付けると発表し、アメリカ外交団削減も要求した。
 ベネズエラ側の理由を、大統領はこう説明している。
「在ベネズエラアメリカ大使館 の不正な活動内容の証拠を握っており、アメリカ政府による内政干渉を受け入れない 」
 なお、この両国対立の焦点には激しくなるばかりの反政府デモが関わってきたが、これもチリと同じ。

 16年にはさらに、こんな深刻な事態になっている。

『(World | 2016年 05月 16日)
 ベネズエラ大統領が非常事態宣言、「米国などが政権転覆計画」
[カラカス 13日 ロイター] - ベネズエラのマドゥロ大統領は13日、国内の一部勢力と米国が仕組んだ政権転覆計画があるとの理由から、60日間の非常事態を宣言した。
マドゥロ氏は非常事態宣言の詳しい内容を示さなかったが、昨年コロンビアとの国境近くの州で実施したケースでは、これらの地域で人権保障関連部分を除く憲法の適用を停止した。

これに先立ち、米国の情報機関当局者は記者団に対して、ベネズエラが経済的・政治的に崩壊する可能性への懸念を高めていると語った。

ベネズエラでは食料および医薬品不足や停電の頻発、物価高騰など経済危機が深刻化し、野党がマドゥロ氏の罷免を目指している。しかしマドゥロ氏は任期を全うする構えで、米国が水面下でのクーデターを扇動していると批判している。
マドゥロ氏は13日の国営テレビで、ブラジル上院でルセフ大統領の弾劾法廷設置が承認された動きを引き合いにして「米政府はベネズエラの右派の要請に基づいて具体的な手段を発動しつつある」と力説した。』


 物不足と超インフレ、野党が組織する市街戦のような政権転覆デモ、アメリカによる政権批判、ベネズエラ政府からの「政権転覆計画暴露」などなどは、チリ転覆前と全く同じこと。ベネズエラの近い将来に、チリが辿った運命を重ねざるを得ないのである。次いで、今年起こったのが、ベネズエラ副大統領の「麻薬絡み事件」と、それによるアメリカからの「制裁」だった。この問題は現在、非同盟諸国会議などに持ち出されて国際問題になっている。

(続く)
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ハリルジャパン(96) 岡崎と柴崎が、やった!  文科系

2017年05月15日 | スポーツ
 柴崎がテネリフェ変え始めた! 
 ペインでも「のらりくらり」とプレイして初アシストを記録 theWORLD(ザ・ワールド) 5/14(日)

 味方が柴崎を探す場面も

 柴崎は13日に行われたウエスカ戦にトップ下で先発すると、前半3分にいきなり見せる。中盤でボールを受けると、素早く左足で前線にスルーパス。これにFWロサーノが反応し、ドリブルで相手DFを突破。最後はクロスと見せかけてグラウンダーのシュートを放つアイディアを披露し、GKの裏をかいてゴールネットを揺らしてみせた。これが柴崎のアシストと判断され、移籍後初のアシストとなった。

 その後も指揮官ホセ・ルイス・マルティが柴崎には自由を与えると語っていたように、柴崎はサイドに流れたり中央に構えたりと幅広くプレイ。相変わらずボールを持つと怖いほどの落ち着きがあり、トラップなどのテクニックはチーム内でもずば抜けている。ボールを回す際にはチームメイトが柴崎を探す場面もあり、その技術の高さが認められ始めているようだ。

 足下で欲しい柴崎、スペースに抜けて欲しい味方との間で呼吸が合わないところもあったが、これも時間が経てば改善されるだろう。柴崎が入ったことでテネリフェが変わり始めているのは明らかで、スペインでも「のらりくらり」とゲームメイクする柴崎の姿が見られるようになってきている。


 岡崎、シティ戦でジャンピングボレーシュート得点

 岡崎のレスターはマンチェスター・シティに1対2で敗れたが、1点を返したのが、岡崎。左後方からの速いクロスに対して前へ突っ込み過ぎて、左横を向いた身体と腰を捻りながらのジャンピング・ダイレクトボレーという超難度シュート。それも、ゴール正面とは言えペナルティ・スポットの倍ほどの距離地点まで全速力で走り込んで遠目から打った、脱力したシュート。超がつくような美しい技だった。
 なお、ゲーム後の彼はこんなことを語っているという。
『イングランド仕様に、身体を鍛えてきただけのことはあると感じている。こちらの連中は40キロのダンベルを左右の手にそれぞれ持って足腰を鍛えている。僕は20キロから始めているが・・・
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改めて、政治不在日本の象徴数字を    文科系

2017年05月14日 | 国内政治・時事問題
 本日先程、作家・高村薫のある文章を紹介した。その同じ人物が、同じ「作家的覚書」(岩波新書)でこんなことを述べていると知った。

『さて、いまの時代を個別の要素に分解して見てゆく前に、もう少し大きな括りで、私たちの社会がいまどういう地点に立ち至っているのかを確認しておきたいと思います。
 まず、日本の景気後退はすでに二十年以上に及んでいるのですが、一方でアメリカやアジアはひとまず順調に成長しているので、日本の国民総生産も、一人当たりの国民所得も、相対的に順位を下げ続けております。若い世代は知らないことですが、ジャパンアズナンバーワンと言われて世界第二位の経済大国だった時代は、はるかに遠くなったという実感があります』
(164ページ)

 この表現が、僕が最近ここで何度も強調してきた日本窮状の最重要の思考と、その表現法までがそっくり同じだと知った。こういう「政治不在日本の象徴数字」とも言えるような国連数字が以下のようにはっきりと存在するのである。これとちょうど同じことを高村が上でこう前置きしていることが、特に要注意なのだと愚考する。

『いまの時代を個別の要素に分解して見てゆく前に、もう少し大きな括りで、私たちの社会がいまどういう地点に立ち至っているのかを確認しておきたい』

『日本国民一人当たりGDPの歴史的推移というものだ。各国比較順位も含めて。一九九五年、二〇〇五年、二〇一五年で、こう推移している。順位は、五位、二三位、三二位と極端に落ちていく。一人当たり金額も、四万三千七七四ドルが三万四千六二九ドルにまで落ちた。この劣化ぶりが、九五年と一五年とそれぞれ十位の国との比率を観てみると、非常によく分かる。日本が三位であった九五年は十位の国の一二六%だったものが、二〇一五年には五七%にまで落ちてしまった。他国がどんどん上がってきた間に、日本GDPだけが急減しているからだ。十位の国はこの二〇年に、三万四千八七一ドルから六万五一四ドルにまで上がったのである。これが「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれてアメリカまでを買い漁った当時からの、黄昏れた日本国の末路なのである。』
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重ねて、イラク戦争の世界史的意味   文科系

2017年05月14日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
 この9日に載せた「イラク戦争の世界史的意味」は、僕として現世界で最も大切なことを書いたつもりだ。対するに、ここに最初から居着いているような常連名無し君から、右流現世界観から論理的に出てくる典型のようなご批判があった。このご批判と、それに対して書いたコメントとをエントリーとして再掲し、合わせてある作家のアメリカ近況への所感を最後に添えてみたい。

【 Unknown (Unknown)2017-05-10 18:56:29
 繰り返すが、アメリカの軍事力が無い、国連は、軍事的には無力に近い。九条教徒達、北朝鮮へ渡って、「九条の教え」を説いてくるべきでは? 採用されるまで、帰ってこなくていいよ。】

【これも愚か! (文科系)2017-05-11 09:56:36
『アメリカの軍事力が無い、国連は、軍事的には無力に近い』
 こういう愚考を繰り返すから、愚かと言われる。アメリカが国連軍重視だけに変わって、そこに自国の軍隊も出せば、世界がどれだけ平和になることか。米軍に国連の縛りが入るからだ。なぜそれができないのかと、考えた事さえない口調だよね。だから愚か。
 これが実現した世界はもう、9条で十二分にやっていける。つまりその暁には、世界の9条国がどんどん増えていくよ。ちょうど、徳川幕府が日本を統一したら、300年の平和が来たようにね。
 なぜそれができないのか。アメリカが国連に変わりたいと考えているからだよ。つまり、完全な利己主義。今時徳川家康じゃあるまいし、なんで万国(連合)を尊重しないのかね? 上のケネディの国連総会演説に現れたように、これが彼の理想世界でもあったようだし。】

【世界がアメリカに不信 (文科系)2017-05-11 10:34:09
 イラク戦争に仏独は参加しなかった。中ロはアメリカから離れるばかり。AIIB(アジアインフラ開発銀行)に入っていないのは、日米だけと言う驚き! これも、どんな国も市場が欲しいからだ。これでは、G7主導もどれだけ続くことやらで、南米諸国は元々アメリカの勝手さに懲りてきた体験無数だから、つまり、G20中心の世界運営に戻って行かざるを得ないのである。

 それでいて世界市場の4割を占めるEUと、中国、インド、インドネシアの大市場化。アメリカのお隣・カナダの貿易相手国第2位でさえが中国である。これでは、今後の世界にアメリカの位置は小さくなるばかりだ。崩れゆく巨大帝国の常で軍事ばかりは大きいが、何度も言うように、金が続かなければ軍事は10年でさえ続かない。軍事が続かなければトランプがいくら力んでも、ダメ。できるのは「内乱工作と、『音の大きな爆弾』だけ」。つまり虚仮威し、ブラフ。なんせ、国家累積赤字が70兆ドル、年間GDPの4倍という、日本の2倍の困窮状況を抱えている。ドルの信用もどんどんなくなっていく理屈だし、金集めでは怪しげなデリバテブや短期資金国際投資という金転がしやは、リーマンショックに懲りた世界中からすでに胡散臭い物と見抜かれてしまった。こうして、国際収支で唯一頼りだった金融利益ももう先が見えているのである。

 アラブの春やシリアのような内乱工作では、今はベネズエラが狙われて、可哀想だが、あの国は米国の軍門に下ってイラクのようになるのかも知れない。嫌だ、嫌だし、可哀想だ! 原油を世界独占(価格)に吊り上げてシェールガスと釣り合うようにしていくという、アメリカ金融戦略大仕掛けの犠牲者なのだろう。ちなみに、このベネズエラは、サウジアラビヤを凌いで世界一の原油埋蔵国であって、現在、大変な反政府運動が勃発中なのである。

 というような世界情勢は、日本の右の方々にはまるで見えていないのである。だから「アメリカこそ世界警察に」などと、徳川幕府創設のようなことを叫ぶのであろう。何たる非常識! 及び、時代への不明!】

 最後に、ここで、一言追加最近僕と同じようなアメリカ観を持った物書きを一人知った。作家の高村薫である。その近著「作家的覚書」(岩波新書から、この4月20日第一刷発刊)の一節を転載してみよう。
『私たち日本人には、集金力がそのまま政治家の力と見なされるような国の政治家像を理解するのは容易ではないが、ドナルド・トランプなる実業家が共和党の主流派をけちらして快進撃を続ける光景は、アメリカと日本の国情の違いをあらためて私たちに突きつけるものであろう。多方面で物議をかもしている直截な発言も、排他的なアジテーションも、すべては中間層に向けた既存の政治がすくいとることの出来なかった底辺の声に応えるものだとすれば、支持者の熱狂ぶりはむしろ不安に満ちたアメリカの現実を映していると言えるが、それにしても私たち日本人は、こんなに身も蓋もないアメリカを見たことがあっただろうか』(129ページ)
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共謀罪 反対派の反対意見に今一つピンとこない件 1970

2017年05月14日 | Weblog
まあタイトル通りなんだけどw
どうも反対意見がいつものような重箱の隅を突っつくような話で、こっちまで届いてこないんだよな。
あなたもいつ捜査の対象になるかも知れないと言ったって、危ないことやりそうな連中、犯罪犯しそうな連中に近寄らなければいいわけで。それより世界中で起きているテロ対策の方をやるのは当たり前なんだけどね。
日本は島国だから陸続きの他国と違ってテロ対策が弛かったがこれからはそうも言ってられなくなる。
必要な法案だと思うけどね。
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琉球新報より   らくせき

2017年05月13日 | Weblog
いわゆる「共謀罪」を巡り、安倍晋三首相は「『そもそも』の意味を辞書で調べると『基本的に』という意味もある」と国会で述べた。そんな辞書はないと4月30日朝刊の本欄で報告したところ、政府は「そもそも」に「基本的に」という意味があるとする答弁書を12日に閣議決定した。読んだが文法的に理屈が通らず、校閲記者の私は頭が混乱した。【岩佐義樹】

 答弁書の前に首相の発言を振り返る。

 「共謀罪」でどんな団体が摘発対象となるかを巡り、4月19日の衆院法務委員会で民進党議員は首相の「そもそも罪を犯すことを目的とする集団でなければならない」という1月の答弁を引用。「そもそも」は「最初から」の意味で、当初オウム真理教は宗教団体だったので摘発対象外か、と矛盾を突いた。首相は「辞書で念のために調べた」と自信たっぷりに「基本的に」という意味を挙げた。

 私は30種類以上の辞書を調べたが、そんな意味はなかった。

 その後、民進党議員から同趣旨の質問主意書が出た。政府の12日の答弁書は「大辞林によると『そもそも』に『どだい』という意味があり、『どだい』に『基本』という意味がある」としている。

 大辞林で「どだい」の意味があるとする「そもそも」は名詞用法だ(文例「そもそもは僕が始めたもの」)。「どだい」も、その意味とする「基本」も名詞だが、首相の言う「基本的に」は名詞ではない。「どだい」に副詞用法もあるが、否定的な文脈で使われる。

 大辞林を刊行する三省堂辞書出版部の山本康一さんは「確かに『そもそも』の説明に『どだい』を入れ、『どだい』の説明に『基本』を入れている。だがそうは言っても『そもそも』がすぐに『基本』と結びつくとは言いにくい」と話す。

 「そもそも」=「どだい」=「基本的に」は、どだい無理な解釈だ。答弁書を読む限り「そもそも」=「基本的に」とする辞書はなかったのだろう。それを強引に取り繕うのはおよそ教育的とは言えず、国語への悪影響が懸念される。


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ハリルジャパン(95) アジア勢力地図激変  文科系

2017年05月11日 | スポーツ
 サッカーのアジア勢力地図が激変したようだ。昨夜終わったアジア(クラブ)チャンピオンズリーグ一次予選リーグ戦の勝ち残り8チームの国別がかってないような結果になっている。日本と中国が各3チーム、韓国とタイが各1という結果だった。韓国が1チームだけというのは近年記憶にないことだし、タイに至っては近年希有なことだろう。去年は総崩れだった日本クラブが三つ残ったのは、本当に頑張ったと思う。鹿島と浦和が1位通過、失点を抑えて引き分け続きから最後2ゲームで勝って見せた川崎の闘い方も見事だったと言いたい。失点をこれだけ抑えるようになった川崎は、一皮むけたのではないか。必要な時には得点も出来るようだし。

 僕はこの戦いは毎年観ることにしているが、非常な緊迫感に満ち溢れていた。小手先の技術では勝てず、最後まで身体を張らなければならない闘い続きなのである。ちなみに、この10年ほど、日本チームのこのリーグ戦結果は散々だったといって良い。

 昨日観た鹿島・ムアントン(タイ)戦を例に取れば、この相手が鹿島に対して一歩も引いていず、堂々たる闘いなのである。流石に、ほとんどの選手が、躍進著しいタイ国代表というチームだけのことはあると、感心し過ぎていたほどだ。特に、ボール奪取とその後の繋ぎに関しては、鹿島よりも上に見えた。違いはもはや、最も難しいゴール前だけだろう。
 鹿島2得点の一つはスルーパス抜けだし、今一つが右クロスへのヘッド合わせなのだが、この二つとも今売り出し中の鈴木優麿が遠藤康のパスに合わせたもの。「流石に『ここぞっ!』の鹿島」というその強さを見た思いで、2人とも凄い選手だと再認識した。特にこの鈴木だが、全てが揃ったスーパーな若手FWが現れたもの! 身体能力が凄く、日本勢得意のボール扱い技術は勿論、ダッシュ力、ジャンプ力、シュート力と、全てが揃った選手。間違いなく、すぐに代表エース候補に名乗りを上げるだろう。ちなみに、現代表の1トップ、大迫勇也選手と似たタイプに見えたものだが・・・。「柔」の大迫を「豪」の優麿が抜くようなら、次にはもはや、世界比較で中田ヒデクラスも夢ではない。ちなみにこの鈴木、ヒデが世界に打って出た時と同じ21歳。そんなFWに育たないかなーという、一番候補に挙げておきたい。なんせすぐ傍の隣りに金崎もいるのだから。優麿も、金崎の執念、闘争心はしっかりと見てきたようだ。サッカーとは格闘技であるという闘争心であって、原口や岡崎のこれも凄いと思ってきた。


 さてこのリーグ戦の今後は、非常に険しい。鹿島は優勝経験がある広州恒大と、浦和は韓国勢で唯一残った済州、川崎は上記ムアントンと当たる。ここでは、僕が優勝候補の一角と見ている上海上港と当たらないのは幸いだが、鹿島が特に大変だろう。ここで鹿島が勝てば優勝も望めるというほどに。

 この戦いの行き着く先の頂点は世界クラブカップ戦であって、去年末ここで鹿島が準優勝した。あれが日本勢に火を付けたのだと思う。鹿島は、南米チャンピオン、コロンビア・アトレティコ・ナシオナルを3対0で破ってこの闘いのアジア勢で初めて決勝戦にまで進み、欧州代表スペイン・レアル・マドリッドと90分2対2という好勝負を演じたのだった。これで味をしめた鹿島はもちろん、鹿島と好勝負を演じている浦和、風間監督時代とはまた変わった川崎の闘いも、この先楽しみこの上ない。なんせ、Jリーグにはないような「闘い」そのものが観られるのだから。
 スポーツはこうでなくっちゃあ。
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シリア情勢 ヒューマンライツウォッチ 1970

2017年05月09日 | Weblog
ヒューマンライツウォッチという国際人権団体がある。1970年台に創立され、学者、法律家、ジャーナリスト、地域専門家等280人余りの多国籍な人間が集まる団体で世界各地で起きる様々な人権問題に対して調査、報告等のレポートを出している。
このレポートは各国からも評価され、ヒューマンライツの調査を元にした報道も数多く行われている。
ま、そういう団体がシリアの化学兵器使用に関して調査、報告を続けているわけだ。そしてその最新のレポートにこの前イドリブで使われた神経ガス爆弾(サリン)のレポートもある。
その中で2016年12月と2017年3月にも反政府軍側住民の居住地に神経ガスによる攻撃が政府軍によって行われたと報告されている。
ヒューマンライツウォッチは被害地域の居住者への調査等を中心に爆弾が落とされた地点に残る痕跡の分析を行い、政府軍ヘリから投下された爆弾、地対地ミサイル等で神経ガスが使用されたと結論。シリア政府とロシアに対して厳しい言葉を記している。
レポートに関して『ヒューマンライツウォッチ シリア』で検索すれば誰でも見ることが出来る。




ちなみにヒューマンライツウォッチの本部はニューヨークにあるので 笑
それだけでアレルギー起こす人は見なくてよし。
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イラク戦争の世界史的意味  文科系

2017年05月09日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
 イラク戦争は、国連破壊の確信犯行だったのだと、今確信している。その次第を書いてみよう。

①9・11のアルカイダは、元々はアメリカがアフガニスタンにおいて創り育てたもの。そして、イラク戦争開戦時のあの熱狂ぶりを思い出すと、ぞっとする。嘘の理由をでっちあげて強引に持ち込んだ開戦であった。

②後遺症も含めた大罪が凄い。難民や、そのキャンプ以降の生活・運命やによる関連死含めて50万という国際調査団結果もある死者数。イタリア、スペイン、イギリスなど、当時の有志参戦国政権がほとんどつぶれたこと。IS国などのテロを世界中に喚起したこと。膨大な難民を生みだして、EU混乱やイギリスのEU離脱にも繋がったこと。などなど、この戦争は21世紀世界をどれだけ大きく換えてしまったことだろう。

③そして、世界の未来への影響という点では、なによりも国連無視。という以上に、「米軍主導の『国際警察』」で国連に換わる「指導者」にアメリカがなろうとした国連破壊行動だったのだと愚考したものだ。1990年の冷戦終結以降一強になってすぐに起こった湾岸戦争から、アメリカの国連無視が酷くなるという姿勢がずっと一貫しているのである。ちなみに、「史上かってない大連合」と、ラムズフェルトがイラク戦争有志国連合について獅子吼したのも有名な話だ。中ロを除いたG7運営も、これと同じ発想なのだろう。なお、米軍事費はいつの間にか冷戦時代の2倍になって年間60兆円、日本の国家予算の実に3分の2になった。

④以上の世界政治史的意味は、開戦時の国連総会アナン演説に何よりも雄弁に示されている。以下の言葉の歴史的意味は限りなく重いと振り返ることが出来る。読者には是非、以下を熟読玩味されたい。

『「私たちはいまや大きな岐路に立たされています。国連が創設された1945年にまさるとも劣らない、決定的な瞬間かも知れないのです」
 2003年9月23日、第58回国連総会開会日の冒頭演説で、アナン事務総長はそう述べた。その年の3月にイラクで戦争を始めたアメリカを、名指しではなかったものの厳しく批判した直後である』

『「今日に至るまで、国際の平和と安全に対する幅広い脅威と戦い、自衛を超えた武力行使をすると決める際には、唯一国連だけが与えることの出来る正当性を得なければならないという理解でやってきました」。にもかかわらず、先制攻撃の権利といった根拠で武力を行使する国が現れた──。
 それは「いかに不完全であれ、過去58年間、世界の平和と安定のために頼りにされてきた大原則に根底から挑戦するものなのです」と彼は言う。つまり、「単独主義的で無法な武力行使の先例を作ってしまうもの」なのだと言うのである。アメリカにとっては厳しい批判だが、総会議場は長い拍手に包まれた』
(以上、「国連とアメリカ」(最上敏樹・国際基督教大学教授 2005年刊))

⑤対するに、アメリカ政府の正式なイラク戦争総括は今日現在までなにも無い。イギリス・ブレアの反省に比べて、犯罪的だと思う。国連、世界平和を重視するアメリカ国民、他国民の責任は、今限りなく重くなっている。ちなみに、アメリカ国民は今こそ、ケネディ大統領の六一年国連総会演説を思い出すべきだ。
『戦争にとって代わる唯一の方法は国連を発展させることです。……国連はこのあと発展し、われわれの時代の課題に応えることになるかもしれないし、あるいは、影響力も実力も尊敬も失い、風と共に消えるかもしれない。だが、もし国連を死なせることになったら──その活力を弱め、力をそぎ落とすことになったら──われわれ自身の未来から一切の希望を奪うに等しいのであります』


 こうして今考えると、アメリカはイラク戦争によって国連に換わるような世界の盟主になろうとして失敗したのだと思う。そういう起死回生の無謀な大ばくちが失敗した。65兆ドルの国家累積赤字、冷戦時代の2倍になった年間軍事費、経済の衰退、そして何よりも世界に決定的な不信感を与えたということ。トランプアメリカが示しているのは、もはや衰退しつつある帝国における種々の末期的症状ということでもあろうか。世界の彼への不信の目が、これを何よりも雄弁に物語っている。
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