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憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

忘れまい、「福島発子どもの癌」   文科系

2018年02月22日 | 国内政治・時事問題
(以下は、2016年1月、同人誌月例冊子に掲載の作品です。なお、福島原発に関わる政府などの悪行一覧表がこのブログにはあります。2016年1月1日から4日までの4回連載が確か、三度目の掲載だったかと。これへのアクセスはこうやります。
 右欄外当月カレンダーの直下「バックナンバー」と書いた年月欄で2016年1月にスクロールしてクリック。すると、上の当月カレンダーがその月の物に換わりますので、例えばその1日をクリックして頂けば、このエントリー本欄が「2016年1月1日のエントリー」だけに替わりますので、お求めの物をお読み願えます。これもお読み願えれば幸いです。)


一一月三十日、福島県民健康調査委員会が、第二巡目の子ども甲状腺癌調査の中間結果を三九名と発表した。一四年四月から一五年九月末までに発見された、悪性甲状腺癌確定とその疑いとを合わせた子ども数である。これで合計数は一巡目の先行調査による一一三名を加えて一五二名になる。この三九名のうち一五名がすでに手術を済ませているのは前回と同じで、ほとんどにリンパ節転移、甲状腺外浸潤が起こるので手術せざるを得なかったということのはずだ。一巡目調査でも手術数が確か百名を超えていたはず。この百名の例からも分かる通りに、今回まだ手術していない二四名も哀しいことだがこのままでは済まないだろう。転移が速く多いという意味で悪性度がこれほどに高いという点が、チェルノブイリとそっくりなのである。

 この二巡目の本格調査結果中間発表数の多さによって、事故との因果関係はますます深まるばかりになった。一巡目の先行調査では見つからなかったこの新たな患者は、まったく新たに発生したものと見なしうるからである。また、この二巡目の本格調査が始まったのは一四年の四月からで、先行調査に要した日数から判断すれば、まだ対象の半数ほどが調査済みという段階にすぎない。つまり、患者数はまだまだ増え続けるだろう。
 さて、ここにいたってもなお、癌が福島事故によるものという因果関係をこの委員会は否定している。それどころか、発病数が「多すぎる」という表現をすら、論議の末に中間報告書には書き込まなかったようだ。一体、どういうことなのだろうか。事故以前は子どもの甲状腺癌の発生率は百万人に一人か二人と言われていたのである。それを今は、こんな理屈で逃げ回っているのである。
「以前の数字は『発現率』であって、正しい発生率の数字など今まではどこにもなかった。虱潰しの調査などどこもやったことがないからである」
 こんな苦しい理屈は、調査対象三八万人から悪性甲状腺癌発生一五二名という事実を前にする時、虚しいものに響く。僕の孫のハーちゃんがこんなことになったら、この老骨が替わってやりたいと思うことしかできない、本当に、悲しいことなのだから。

 ちなみに、去年のノーベル文学賞受賞者はベラルーシのスベトラーナ・アレクシェービッチさん。僕も彼女の受賞作品「チェルノブイリの祈り」を最近読み終えたが、その彼女が授賞式前のストックホルム記者会見で、福島のことをこう評していた。
【チェルノブイリと同様、福島の事故でも、住民らを「政府が欺いた」】(一二月七日中日新聞朝刊)
 チェルノブイリはウクライナにあるが、最大の被害はその北のベラルーシ国民が受けた。事故当時これらの国も加わっていたソ連邦は、全体主義国家。その「全体」を守るだけの政治を進めていた政府は、多くの人々の命を犠牲にして応急措置を施し、事故前後から事故を徹底的に隠蔽してきた。日本政府もこれと同じ事をするのだろうか。住民本位の正当な批判まで押さえようというような「風評被害」という言葉が、ソ連邦にあったかどうかは知らないが。


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マスコミ報道の歪み(9)「日本人権監視団」?? 文科系

2018年02月21日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
 ここで何回か扱ってきたが、日本マスコミのシリア関連ニュースは、イギリスにある「シリア人権監視団」発表というものばかりだ。今日もそんなニュースが載っていたが、その見出しはこういうもの。
『空爆死者210人に シリア反体制派支配地』
 というように、「シリア人権監視団」が出すニュースはすべて「アサド政権は、いかに残酷であるか」というものに限られてきた。日本のシリア関連テレビ映像などでも、この団体が映したものがほとんどなのではないか。反体制派支配地域の残酷な映像などはすべて、政権側が起こした惨劇と扱うとして、有名になってきた。イスラム国が起こした事件さえ、そのように扱うことがあったと言われている。

 さて、日本に置き換えて考えてみて欲しい。日本のある「反政府団体」があり、これを支持する「日本人権監視団」なるものが中ロなどに存在したとして、誰がこのニュースばかりを「シリア唯一の真実」のように世界に流すだろうか、と。曰く「山城議長、不当長期拘留」、曰く「籠池夫妻も、同じく長期不当勾留」「こんな日本の共謀罪は、不当逮捕、不法人身拘束を続出させる」(などなどは、真実であるにしても)!! しかも、「シリア人権監視団」が存在するイギリスとは、以下のように中東の石油利権に長年携わってきた国なのである。

 イギリスは、アメリカの熱望に応えてイラク戦争に有志国参戦を敢行して多くの若者を死なせ、「参戦は誤りであった」という総括、懺悔までを、金も時間もかけて行った国である。
 ちなみに、この戦争によって米英に潰されたイラクは石油埋蔵量世界第5位の国。シリアの背後にいるとされる「ならず者国家」イランは同4位の国である。また、これが世界1位の国ベネズエラもシリア同様に内乱が起こっており、アメリカから「ならず者国家」扱いをされている。これも、既に世界に知れ渉っていることだ。ちなみに、この三つの国を英米の支配下に置けば、世界の原油価格を自由に操ることが出来るようになると僕は考えてきた。
 これと対照的な例を挙げてみよう。石油埋蔵量2位のサウジアラビヤは確実に「ならず者国家」と言って良い。北やイスラム国並みの強権政府であり、婦人の地位などは北よりも遙かに低いはずだ。が、この国に対して「ならず者国家」呼ばわりは全くない。石油政策で、基本的には英米に同調してきたからであると愚考してきたものだ。

 弱肉強食の今の世界では、必需品には値段があってないようなもの。「世界独占価格を自由自在操作」ということになるのだろう。

 「日本人権監視団」と名乗るも同然のいがわしい団体が出すニュース専門などというマスコミは、愚かを通り越していると言いたい。
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随筆紹介 幸福に生きる Ⅱ    文科系

2018年02月21日 | 小説・随筆・詩歌など
 幸福に生きる Ⅱ  S・Y さんの作品です 
  (14日紹介作品の続きに当たります)


 二十年来の友人は知り合ってすぐに打ち解けたわけではない。最初はどこか互いによそよそしかった記憶がある。たしか神戸まで行くバス旅行で並んで座ったとき、彼女がいきなり私に訊いてきたのだ。
「失礼なこと承知の上だけど、あなたは生きていくのに男の人が必要だったの?」
面食らったが、彼女のことはおおよそ知っていたし、私が再婚だということを知っていて質問してきたようだった。彼女は私の返事を待たずに自分の生い立ちを話し始めた。
――私はね。子どものころから母親の男に殴られていたの。ろくな働きもしないで、母親の稼ぎを当てにして、あげくに母親の洋装店で働いているお針子さんたちにも手を出す女たらしで…。なぜあんな男と母親は別れないのか、どうしても私にはわからなかった。だから、あなたのようにそれまでの恵まれた暮らしを捨てて、なさぬ仲の子どもたちを育てるなんて、わざわざ苦労を買ってまでするなんて… 私にはどうしても理解できないの。女は男なしでは生きていけないってことかしら? ー― 
そんなことを一気に話した。
 このときのことがきっかけで私たちは急速に親しくなった。性格も似かよっていたということもある。

 彼女が「私は産まれてから、いえ産まれる前から誰からも愛されたことがなかったの」そう言ったことがある。母親は胎内に子どもがいるとわかったとき、必死で流産しようとしたという。だが彼女は産まれてきた。誰からも歓迎されずに。父親も胎内に宿った命の存在を知らずに爆撃で亡くなっている。物心付いてからは悲惨な生活でいいことは何ひとつなかった。むしろ子どもが知らなくてもいいようなドロドロの男女関係を見せられてきた。だから後々、愛されたことも愛したこともない自分が結婚できるとは到底考えられなかったという。
 しかし私の知る彼女は明るくて人見知りもせず、誰とでもすぐに仲良くなれる人だ。話しも上手いが、なによりとても聞き上手である。
「持ち前のいい性格だよね。羨ましい」と言った私に彼女は、一瞬顔を曇らせた。
「ずうっと誰からも愛されず、友達もできず、相手にもされない子どもだった。だったら自分から誰にでもどんどん話しかけてみよう。いつも笑顔でいよう。あるときからそう自分に誓ったのよ」。
 子どものころ受けた暴力で彼女は片方の聴力がない。聞き取れないことで周りに阻害されないよう、人一倍笑顔で努力をしてきたのだという。

 私は彼女が人生の途中で夫さんに巡り会えたのは、神様からの贈り物だと思っている。


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こんな話が   らくせき

2018年02月19日 | Weblog
マイケル・ムーアはアメリカ社会が銃を手放せない理由を、黒人や先住民族を迫害・弾圧してきたからこそ不安と恐怖をどうしても拭えないのだと喝破した。つまり勇敢ではなく臆病なのだ。だからこそ抑止力にすがる。その抑止力が結果的に自分たちに牙をむく。
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マスコミ報道の歪み(8)南北朝鮮あるニュースの扱い   文科系 

2018年02月18日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
 今日の中日新聞国際面に、小さいニュースだがこんな見出しが載っていた。
「南北首脳会談は急がず」

 で、この記事内容の中心である韓国・文大統領の言葉はと言うと、こうだ。以下、一つの歪んだニュース扱いと読むゆえんを書いてみたいということである。

『北朝鮮の五輪参加を契機とした南北会談を振り返り「相当の成果を上げたので南北関係はさらに改善されるのではないか」と語った。ただ、南北首脳会談は急がない姿勢も示した』

 この言葉からさて、「会談は急がない」が見出しとして強調されたわけだ。これに対して僕は、こちらの方が国際情勢としては遙かに重要な言葉と読んだが、どうだろう。

『相当の成果を上げたので南北関係はさらに改善されるのではないか』

 僕がこちらを重視するのは、以下のような判断の尺度を持つからである。南北関係が良くなれば、あるいはこの関係が良い間は、アメリカによる北への先制攻撃は起こせないと。

 対するに「南北首脳会談は急がず」という見出しは、そういう僕から観るとこう映るのである。むしろ、改善に向かって進んでいるわけではないというように。まるで安倍政権の感情を忖度しているように読めないか。
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慰安婦 史実は隠せない   文科系

2018年02月17日 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 慰安婦問題で「恒久的、不可逆的解決」? それも愚かな大統領を相手にして、結果的に欺したような強引手法で? いくら隠しても史実は史実。当時のこんな政府文書も厳然と残っている。今後こういうことにならぬようにするためにも、歴史教科書ではしっかりと教えるべきだろう。


『 慰安婦問題の当時の政府文書二通   文科系 2018年01月27日

 日朝関係史、南京虐殺と続けてきましたから、慰安婦問題でもある決定的資料をそのまま再掲しておきましょう。以下の文書には、強制のことも軍がこのように認めています。このように。

『故サラニ軍部諒解等ノ名儀ヲ利用シ為ニ軍ノ威信ヲ傷ツケ且ツ一般民ノ誤解ヲ招ク虞アルモノ或ハ従軍記者、慰問者等ヲ介シテ不統制ニ募集シ社会問題ヲ惹起スル虞アルモノ或ハ募集ニ任スル者ノ人選適切ヲ欠キ為ニ募集ノ方法、誘拐ニ類シ警察当局ニ検挙取調ヲ受クルモノアル等注意ヲ要スルモノ少ナカラサルニ就テハ


【 慰安婦問題、当時の関連2通達紹介  文科系2014年09月22日

 以下二つは「日本軍の慰安所政策について」(2003年発表)という論文の中に、著者の永井 和(京都大学文学研究科教授)が紹介されていたものです。一つは、1937年12月21日付で在上海日本総領事館警察署から発された「皇軍将兵慰安婦女渡来ニツキ便宜供与方依頼ノ件」。今ひとつは、この文書を受けて1938年3月4日に出された陸軍省副官発で、北支那方面軍及中支派遣軍参謀長宛通牒、陸支密第745号「軍慰安所従業婦等募集ニ関スル件」です。後者には、前に永井氏の説明をそのまま付けておきました。日付や文書名、誰が誰に出したかも、この説明の中に書いてあるからです。

『 皇軍将兵慰安婦女渡来ニツキ便宜供与方依頼ノ件
 本件ニ関シ前線各地ニ於ケル皇軍ノ進展ニ伴ヒ之カ将兵ノ慰安方ニ付関係諸機関ニ於テ考究中処頃日来当館陸軍武官室憲兵隊合議ノ結果施設ノ一端トシテ前線各地ニ軍慰安所(事実上ノ貸座敷)ヲ左記要領ニ依リ設置スルコトトナレリ
        記
領事館
 (イ)営業願出者ニ対スル許否ノ決定
 (ロ)慰安婦女ノ身許及斯業ニ対スル一般契約手続
 (ハ)渡航上ニ関スル便宜供与
 (ニ)営業主並婦女ノ身元其他ニ関シ関係諸官署間ノ照会並回答
 (ホ)着滬ト同時ニ当地ニ滞在セシメサルヲ原則トシテ許否決定ノ上直チニ憲兵隊ニ引継クモトス
憲兵隊
 (イ)領事館ヨリ引継ヲ受ケタル営業主並婦女ノ就業地輸送手続
 (ロ)営業者並稼業婦女ニ対スル保護取締
武官室
 (イ)就業場所及家屋等ノ準備
 (ロ)一般保険並検黴ニ関スル件
 
右要領ニヨリ施設ヲ急キ居ル処既ニ稼業婦女(酌婦)募集ノ為本邦内地並ニ朝鮮方面ニ旅行中ノモノアリ今後モ同様要務ニテ旅行スルモノアル筈ナルカ之等ノモノニ対シテハ当館発給ノ身分証明書中ニ事由ヲ記入シ本人ニ携帯セシメ居ルニ付乗船其他ニ付便宜供与方御取計相成度尚着滬後直ニ就業地ニ赴ク関係上募集者抱主又ハ其ノ代理者等ニハ夫々斯業ニ必要ナル書類(左記雛形)ヲ交付シ予メ書類ノ完備方指示シ置キタルモ整備ヲ缺クモノ多カルヘキヲ予想サルルト共ニ着滬後煩雑ナル手続ヲ繰返スコトナキ様致度ニ付一応携帯書類御査閲ノ上御援助相煩度此段御依頼ス
(中略)
昭和十二年十二月二十一日
         在上海日本総領事館警察署



『 本報告では、1996年末に新たに発掘された警察資料を用いて、この「従軍慰安婦論争」で、その解釈が争点のひとつとなった陸軍の一文書、すなわち陸軍省副官発北支那方面軍及中支派遣軍参謀長宛通牒、陸支密第745号「軍慰安所従業婦等募集ニ関スル件」(1938年3月4日付-以後副官通牒と略す)の意味を再検討する。
 まず問題の文書全文を以下に引用する(引用にあたっては、原史料に忠実であることを心がけたが、漢字は通行の字体を用いた)。

支那事変地ニ於ケル慰安所設置ノ為内地ニ於テ之カ従業婦等ヲ募集スルニ当リ、故サラニ軍部諒解等ノ名儀ヲ利用シ為ニ軍ノ威信ヲ傷ツケ且ツ一般民ノ誤解ヲ招ク虞アルモノ或ハ従軍記者、慰問者等ヲ介シテ不統制ニ募集シ社会問題ヲ惹起スル虞アルモノ或ハ募集ニ任スル者ノ人選適切ヲ欠キ為ニ募集ノ方法、誘拐ニ類シ警察当局ニ検挙取調ヲ受クルモノアル等注意ヲ要スルモノ少ナカラサルニ就テハ将来是等ノ募集等ニ当リテハ派遣軍ニ於イテ統制シ之ニ任スル人物ノ選定ヲ周到適切ニシ其実地ニ当リテハ関係地方ノ憲兵及警察当局トノ連携ヲ密ニシ次テ軍ノ威信保持上並ニ社会問題上遺漏ナキ様配慮相成度依命通牒ス

 さて、これを皆さんはどう読まれるでしょうか。なお、この文書関係当時の北支関連国内分募集人員については、ある女衒業者の取り調べ資料から16~30歳で3000名とありました。内地ではこうだったという公的資料の一部です。最初に日本各地の警察から、この個々の募集行動(事件)への疑惑が持ち上がって来て、それがこの文書の発端になったという所が、大きな意味を持つように僕は読みました。】


 この冬期オリンピック競技直前に訪韓した日本首相の、何と恥ずかしい外交行動であったことか。いわく「米韓軍事演習を延期するな」?? アメリカのポチも良いところである。いや、アメリカ以上に高圧的なこの発言、態度に、「それは内政干渉。話を受けたとさえ言えません」と言う内容の門前払いを返された。安倍さんは、朝鮮戦争がまた起こればよいとでも考えているのではないか。そうすれば日米の膨大な国家累積赤字が帳消しになるかも知れないとか? そんな心で、日米が以心伝心??』
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随筆紹介 「看取り」   文科系

2018年02月17日 | 小説・随筆・詩歌など
 看取り M・Aさんの作品です


 古希に近くなると、周囲の知人で亡くなる人が多くなった気がする。病院などに入院しても、短期間で亡くなってしまう人があって、不謹慎ではあるがある意味幸せかもしれない、と思うようになってきた。

 人生の終わりの仕舞い方が高齢者の間で話題になり、自然と同様に生命の終わりも必然だと受け入れるように勧める医師や先達も多い。確かに、それは頭では少しだけ分かってきた気がする。それに伴って、最期の臨終を自宅で迎えたいと願う人もあり、また医師もそう願う人々の診療に、自宅回診で応えている立派な人もいる。今夜もラジオでそういう医師の話を聞いた。なるほど理想であるかもしれない。
 だが、片や独居老人が誰にも知られず亡くなっていく現実もあるのだ。実際に連れ合いを亡くし、老々介護で一人取り残されている老人がいる。またそうではなくて子供がいる場合でも、必ずしも看取ることは可能なのかという現実問題がある。テレビなどでも放映されていた。親が病院や施設にも入れずに自宅でヘルパーさんを頼みながら子供が面倒を看ても、子供が働けずに共倒れになっているケースがあるのだ。

 現実的に、自宅で最期まで看取られながら死ねる人は多くないと思うが、どうだろう。できる人はそうすればいいことであり、他人がどうこう言えるものではない。私の場合でも、二人の息子がいても、二人とも自身の生活、働くことだけでも大変な日々で、むしろ今親が手助けしている方である。
 だからといって、私が病になり最期を迎えるとしても、私は自宅で最期を希望しない。自宅で看取るということがどういうことか。看る人の自由を奪うことになり、生活も困窮するのだ。自分の夫でもできない。私自身が請け負えないことを、どうして子供に望むことがあろうか。
 私自身、実の父を施設に入れ、病院で看てもらってきた。冷たいようだが、各々の人にそれぞれの生活がある。私はそれを認め合うことが大切だと思っている。
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「ハルノートこそ開戦理由」とした狙い   文科系

2018年02月15日 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 表記のことをまたまた書きたい。ハルノートについて「これが日本の開戦理由、我慢の限界」というようなエセ歴史理論が横行しているからである。このブログ広告にもこのエセ理論種本の宣伝らしきものが再三出て来ることだし。以下の詳しい論述は、本年1月29日拙稿をご覧下さい。

『 米国務長官ハルの覚書が駐米日本大使に手交されたのが41年11月26日、外務省がこれを翻訳して関係方面に配布したのが28日でした。対して当時の日本政府はその行動を、このように説明してきました。ハルの、この4要求を「最後通牒」で「高圧的」と断定。それゆえ「自存自衛の為」(12月8日、宣戦の詔勅)の開戦を、12月1日の御前会議で決定、と。誰が考えても、国の運命を決めるような大戦争の決断経過としては動きが急すぎて、不自然です。この不自然さを、著者の吉田氏はこう解明していきます。

 そもそも1国務長官の覚書とは、1国の最後通牒などと言える物では、到底ない。よって、10月に退陣した近衛内閣が進めていたように、アメリカとの条件交渉の余地はまだまだ充分過ぎるほどに存在していたのである。対して、入れ替わったばかりの東条内閣が、ハル・ノートを最後通牒と断定し即戦争を決めたように語られてきたわけだが、これは完全に日本のあるタクラミに基づいている。その狙いは、
・生産力で10倍を遙かに超える差がある強大なアメリカの戦争準備が整わぬうちに、戦争を始めたかった。日中戦争進展にともなって臨時に大増強した太平洋周辺戦力はアメリカを上回っていたからだ。
・それも、完全に油断させておいて、不意打ちで開戦したかった。日本側は、十二分に準備を整えておいた上で。
・東条内閣は、発足20日も経たぬ11月5日の御前会議でもう12月初頭の開戦を決めていて、戦争にまっしぐらだったのである。その日に決まった「帝国国策遂行要領」をその証拠として、著者はこう書いている。
『「帝国は現下の危局を打開して自存自衛を完うし大東亜の新秩序を建設する為、此の際、英米欄戦争を決意し左記措置を採る」とした上で、「武力発動の時期を12月初頭と定め、陸海軍は作戦準備を完整す」と決めていた。引き続き外交交渉を継続するとされていたものの、実際には、その性格は開戦決意をカムフラージュするための「欺騙外交」としての側面をつよめてゆくことになる』

 なお、前にも述べたように、この11月5日の御前会議は、東京裁判当初までアメリカには隠されていたものである。以上のように軍人内閣のやり方は、「出来るだけ速く、密かに、しゃにむに戦争へ」「相手とは交渉を続けるふりをして油断させつつ」「それも、相手に知られない不意打ちで」というものであって、このことはその4にまとめた以下の事実によっても証明されている。
『よく知られているのは、真珠湾への奇襲攻撃である』。開始8日午前3時19分、対米覚書手交4時20分というものだ。この点については従来から、こういう説があった。対米覚書の日本大使館における暗号解読が遅れたとされてきたのだ。これにたいする本書の解明はこうなっている。
『外務省本省は13部に分かれた覚書の最終結論部分の発電をぎりぎりまで遅らせただけでなく、それを「大至急」または「至急」の指定をすることなしに、「普通電」として発電していたことがわかってきた』


 交渉する振りで「戦争はまだ」とアメリカをだましておいて、密かな奇襲を準備していき、宣戦布告よりも前に、不意打ちの真珠湾急襲。当時の国連を脱退した後も数々の国際法違反を犯してきた国際法違反の確信犯は流石に違うものである。という行動事実をすべて覆い隠すためにこそ、「非道すぎるハルノートで、堪忍袋の緒が切れた」と。これはまちがいなく、敵に開戦責任を転嫁して、国民の戦意高揚を狙った自己賛美、正当化というだけのこと。真珠湾攻撃のわずか10日前の国務長官メモが開戦理由というこの奇っ怪さは、こんな表現しか見当たりません? 
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随筆紹介 幸福に生きる    文科系

2018年02月14日 | 小説・随筆・詩歌など
 幸福に生きる  S・Yさんの作品です
                                         
    
 あるサークルで知り合った二十年来の友人がいる。少し年上だがユーモアのある明るい女性で、私とは初めからウマが合った。あるとき彼女がふっと洩らしたことがある。
「テレビで見たんだけど、アルフレッド・アドラーて知ってる?」彼女は本を読むのが苦手で、だから心理学や哲学にも興味がない人だ。  
「そのアドラーがね。過去のトラウマが現在の自分を不幸にするってことはないと言うのよ。他人から承認をしてもらわなくていい。そんなことにとらわれると人生が苦しくなるって」、だから、わたしなんだか嬉しくなっちゃってね。彼女は笑顔でそう言った。

 彼女は空襲の爆撃で父親を失い、母親はおぶっていた子どもと自分の足を一部失った。そのとき彼女は母親の胎内にいたそうだ。生まれて物心ついたころには母親の傍らにはいつもある男の存在があり、何か気に障ると幼い彼女に暴力を振るったという。母親は洋装店を経営して暮らしはなりたっていたが、男と別れることはせず、小さな娘を庇うこともなかった。それどころか、「謝りなさい。あの人をこれ以上怒らせないで!」逆に彼女を叱ったという。
 小学生のころ、夜中に家を追い出されて道端のバス停や公園のベンチで夜を明かしたことも何度もあったと、淡々と彼女は話した。
 当然近所でも悪い評判がたち、友達ができても「あそこの子とは遊んじゃだめよと、どこの親も私を汚いものを見るようにしていたのよ。私がなにをしたっていうのよね」、そう話す彼女。でも、私の知る彼女は人懐っこい笑顔の楽しい人だ。物言いもはっきりしているし、頭もいい。人の気持ちをさりげなく察してくれる思いやりのある人だ。
 結局、彼女たち母子は男の借金の形に洋装店も盗られ、夜逃げ同然に身ひとつで、今の地へ越して来たのだとか。
「生まれて初めて母と二人の生活になれた。もう、あの男の怒鳴り声を聞かなくてもいい。
朝までぐっすり眠ることができる。貧しい暮らしだったけど、それがどんなに嬉しくて幸せだったか。五十年も前のことだけどね」。

 そう明るく話す彼女だが、実は十年前に母親を亡くしたことがきっかけで鬱病を発症した。子どものころ受けた虐待、母親への不信感、社会への反発などの心的外傷の影響だろうか。
 今はほぼ回復しているが、でも、ときおり鬱が顔を出すのよと笑う。しかし彼女は良き伴侶と三人の子どもたちに恵まれた。親思いの子どもたちは塾も行かずに高校からアルバイトをしながら、みな国立大を出て元気に社会で働いている。孫たちにも恵まれた。それが何よりではないかと思う。

「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」私はこの言葉を折にふれ思い出す。程度の差こそあれ、私にも、いや誰にでも心の傷、闇の部分はあると思う。
 幸せになるのに他人の承認などいらないのだ。自分で決めればいいことだと改めて強く感じた。
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ハリルジャパン(153) 柴﨑ヘタフェ バルサと分ける  文科系

2018年02月13日 | スポーツ
 柴﨑のヘタフェが首位バルサと分けた。バルサのホーム、カンプノウで0対0というのは、今期初めての快挙ではないか。なお、このゲームの柴﨑は88分までプレ-したとも報じられている。

 先期の活躍によって引く手あまたであった柴﨑が、2部から上がったばかりのこのチームに入った理由の一つを「上位チームの闘い方をしている」と評したが、それが見事に形になった快挙ゲーム。スペイン・マスコミも騒いでいるようだ。

 こういうチームの10番をつけたトップ下、柴﨑岳。ますます目が離せなくなった。

 スペイン・サッカーというのは、体験者・中村俊輔も語ったように、先ず繋ぐサッカーなどの技術水準が世界1。次いで、イングランドと並んで、球際・当たりも最大限に厳しい。柴﨑が、ロシアW杯の顔になれるようになんとか間に合ってくれないものだろうか。なんせ世界最強リーグ・チームに入ってすぐにこれだけ大活躍した日本選手は、中田英寿以外にはいなかったという逸材なのだから。去年12月までの長期負傷離脱がとにかく痛かったのは確かだけど。
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「恐怖指数」売り必至という世界経済 文科系

2018年02月13日 | 国際経済問題
 10日中日新聞の経済欄に、今回の世界的株価値下げの原因が書いてある。それによれば、

①2007年ごろから、コンピューターのアルゴリズムというプログラムを使った自動株売買が世界大金融の常識。千分の1秒の短時間売買を繰り返し、小さい利益を何万回と重ねて大利益を得る仕組。東証17年では、この売買が全体の3分の2だという。
②これには、投資家の不安心理の大きさを示す目安「恐怖指数」というものが組み込まれていて、これが一定水準を越えると自動的に売り注文を出す仕組みが存在する。
今回はこの恐怖指数が急上昇し、自動売りが殺到した。

 まー、最新版の小さな恐慌があったことは確かだろう。東証の1日でいつも4100万件などという非常に小さな売買が繰り広げられている中で、恐怖売りが起こった値下げなのだから。

 ただしこの記事末尾には、こんな文章も。
『ただ企業業績は良いので景気が悪化に転じることはないという楽観論もある』

 この楽観論は、有名な投資情報専門家・武者陵司氏らも常々述べていることだ。企業業績が良くて、内部留保が増えているのだから、株釣り上げの破綻はまだまだ先の話だと。
 9年間の大量緩和の後アメリカは利上げを始めた。異次元緩和が続いている日本は、日銀の国債買い、株買い、GPIFの株買いの出口が怖いとあらゆる所で言われていて、武者氏の言葉は、これに対する基本的反論にはなっていない。因みに、武者氏の経済観測は常に、根本的破綻がおこることを認めた上でのその先延ばし論であると読んできた。「そういう根本的破綻は起こる。が、まだ先の話だ。こういう理由によって・・・」。

 世界経済の基本的有効需要がどんどん小さくなっていて、対するに投資資金は有り余っているのだから、この「供給サイド経済」が長期的には破綻しているというのははっきりしているのではないか。東証だけで1日4100万の売買なんて、異常すぎる。世界の隅々を相手にしてもそれだけ儲けられなくなっているということ。つまり世界金融が世界の資金をほぼ食い尽くしたということだろう。まだ食い尽くせるものが残って居るのか。今後はさらに「共食い」だけが進むということであって、日本企業がその膨大な内部留保で行う海外投資等もどんどん喰われていくのではないか。 この現行アルゴリズムの先を行く何かが発見されたりして・・・。 
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マスコミ報道の歪み(7)シリア問題の典型的議論   文科系

2018年02月11日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
 前回の(6)を巡って、「シリア問題sicaさんとの論争」をご紹介させていただきます。よくある、なかなか興味深い論点も含まれているところから、読者のみなさまよろしく。

『 シリアのロシアは正しい (文科系)2018-02-09 18:44:22
 シリアのロシアは正しいよ。だって、国連が認めた独立国政府に頼まれて安保条約的に参戦しているのだ。
 日本で反乱軍が生まれたら自衛隊が徹底弾圧するでしょ。そして、自衛隊の手に負えなかったら、アメリカに頼むのは合法でしょ。むしろ、反乱軍が滅びればよいのだ。アメリカやサウジがオンブにだっこで育ててきた反乱軍が市民を人質にしているのだから、元々は自発的反乱軍なんかじゃないのね。
 という論もありうるのに、日本のマスコミは完全な反乱組織者アメリカサイドの情報ばかりだ。だから僕は余計に意地になるね。(以下略)』

『 Unknown (sica)2018-02-10 12:22:44>
 シリアのロシアは正しいよ。だって、国連が認めた独立国政府に頼まれて安保条約的に参戦しているのだ。
なるほど。国連に認められた政府なら、一般市民を対象とした無差別爆撃も許されると、戦時国際法を守る必要も無いと・

いやはや驚きました。これが「平和憲法を守れ」という人の言葉とはおおよそ信じられません。しかしそれだと国連という組織を非常に重視している文科系さんの主張とも矛盾するのですけどね。国際法を重視しない国や国民が、国連を重視するハズがありません

戦時国際法さえ守らなくていいという人たちこそ、「ならず者」と言えるでしょう。』

『Unknown (sica)2018-02-10 12:30:24「どっちも自分が正しいと思っているよ。戦争なんてそんなもんだよ。」ドラえもんの言葉です。
「○○が正しい」などという「自分が正しい」という姿勢こそ、戦争を生むのですよ』

『 曲解です (文科系)2018-02-10 14:47:04
 こういうのを曲解というのです。全く、理由も意味もない非難。(中略)

 sicaさんの拙文理解。
『国連に認められた政府なら、一般市民を対象とした無差別爆撃も許されると、戦時国際法を守る必要も無いと』
 僕がこんなことを言いましたか? 「一般市民を対象とした無差別爆撃もゆるされると」。関連箇所では、僕はこう表現している。
『日本で反乱軍が生まれたら自衛隊が徹底弾圧するでしょ。そして、自衛隊の手に負えなかったら、アメリカに頼むのは合法でしょ。むしろ、反乱軍が滅びればよいのだ。アメリカやサウジがオンブにだっこで育ててきた反乱軍が市民を人質にしているのだから、元々は自発的反乱軍なんかじゃないのね』
 つまり、反乱軍が市民を人間の盾にしていると述べた上で、(市民ではなく)反乱軍が滅びればよいのだとのべたのですよね。
 なお、反乱軍が出来れば必ず市民を盾にする。イスラム国もそうやったでしょ。イスラム国最後の首都を滅ぼす時でも楯にされた市民を殺すことになるのは誰でも反対でしょう。で、イスラム国はそのままにしておきましたか? 市民を殺さずに済みましたか?

 さて、すべて、政府に対抗するよう一大勢力反乱軍をオンブにだっこで育てた連中が悪いのでしょう。さらに、イスラム国もそういう連中が作ったも同然ですよね。イラク戦争とシリア内乱が。
 全て米英が手を引けばよいのです。そしたら、サウジだけでは何も出来なかったはずだ。


 もう一つ、あなたの「正しさ」の議論はまた、ここがおかしい。
 僕の議論についても、「いつものようにこう曲解しています」。馬鹿馬鹿しくて言わなかったことを今日初めて言いますね。

 僕は正不正でものを言っていますが、貴方の議論は非難中心ですよね。僕の正不正が絶対的尺度を持っているとどこに書いてあるのです。そういうわけの分からない曲解をいつも貴方は僕に押しつけてきた。
 そもそもある事柄の善悪の尺度などその都度いくつもあって、それらを合わせた相対的総合判断を闘い合わせるというのは、人の論議の常識に属することだ。
 対する貴方の国際政治論もいつもどちらかを非難する。この非難がいつも絶対的尺度を持っているように曲解できるのですか? 非難するとは一応悪いと言い、こう改めろというのですから正義はあるのでしょうね。すると絶対的正義があることになるのですか?
 
 こうして、あなたはこの手合いのことをやっているのだ。他人には絶対的善悪をおしつけて、自分は善悪も述べていないような顔をしている??こんな議論はただ馬鹿馬鹿しいだけです。』  
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日本首相発言が韓国大統領に一蹴された話  文科系

2018年02月11日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
 らくせきさんも触れられているように、安倍首相と韓国大統領との会談で9日、こんな「討論」があったようだ。このニュース、韓国では政府高官らも含めて大いに話題になっているようだが、日本ではこっそりとさせていく雲行きではないか。

 安倍が「米韓軍事演習を延期するな」と述べた。対して文大統領は「これは内政問題である」と、玄関払いを喰わせたのである。「玄関払い」というのはこの場合、極めて筋が通っている。以下のように。

①そもそも韓国が北に対してどう動こうが、国連制裁を守ると言っている以上は何も言われるべき事はない。
②また、元々祖父母、親兄弟、孫らがいきなり2国に引き裂かれた国なのだから、仲良くしたいと考えるのが人の情。まして、この両国が戦争になるかも知れぬなど日米が創っている情勢には、「嫌だ」と反発するのが当たり前の話。
③これに対するに、アメリカは現に北に戦争だーと振る舞ってきた。「ならず者国家」指定は、イラクやイランの前例を見れば戦争含みの動きと観て当然である。対して北は針鼠になり、核兵器に活路を求めた。ただしこれは「国連規則違反」ではあっても、戦争を仕掛ける理由にはならぬ。何度も言ってきたように、現に核を持っている国は多いのだし、北からは撃てないのだし。
④また日米が「国連制裁以上の最大限制裁」を叫ぶのは、戦争・国滅ぼしを仕掛けているも同じである。これは国家間外交の常識に属すること。いかに酷い国でも、その国の体制を換えるかどうかはその国民が決めることであって、他国は干渉できないことだ。

 と、こうして見ていけば、安倍がいかに筋の通らぬ愚かな内容をいかにも偉そうに語ったかが分かる。韓国が北にどう振る舞うかは、他国が干渉できることではない。ましてや、二つの国の戦争に繋がっていきうる言動は、隣国首相としては人の情も分からぬ愚か過ぎるボンボン性を示しているだけ。米韓演習の度に北が「そのまま、瞬時にしてわが国への先制攻撃に転化するかも知れぬ」と針鼠を強めるというのも極自然な話である。安倍のこの「要求」は、韓国にとっては戦争情勢・チキンレースをいっそう進めよと語っているも同じなのだ。


 この冬季オリンピックにおける韓国の北への行動全てを「北の策略に乗ったもの」と報じるマスコミ論調もおかしいと思う。何度でも繰り返すが、祖父母、親兄弟、孫らがいきなり2国に引き裂かれた国が仲良くしたいとか、まして戦争はいやだとかは、当たり前の話。独裁制維持のため政治的外交に動いているやの北をいくら批判するとしても、その批判と韓国の「肉親戦争は嫌だ」とは別の話である。そして、人の情がある隣国ならば、「肉親戦争は嫌だ」を第一に認めて振る舞わねばならない。ましてや、兄弟で殺し合いをせよと端から持って行こうというがごとき遣り口などは、論外である。
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ソウル共同  らくせき

2018年02月11日 | Weblog
韓国大統領府高官は10日、安倍晋三首相が9日の日韓首脳会談の際、
米韓合同軍事演習を延期すべきではないと主張したのに対し、
文在寅大統領が「わが国の主権の問題だ」と不快感を示していたと明らかにした。

トランプさんとの違いの大きいコト。明治の思考そのまま。
脱亜入米。
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アルハンブラ・トレモロのレッスン   文科系

2018年02月10日 | 文化一般
 「アルハンブ宮殿の想い出」の何度目かのレッスンを始めている。誰でも聞いた覚えがあるというクラシックギターの名曲、スペインのタレガの代表作である。この曲に因んで、ギター弾きにはこういう人がとても多いもの。これは一応弾けるとか、暗譜もできているとかであっても、この曲を人前でとなると弾けない人だ。僕もずーっとそういう人のまま、これを暗譜してからすでに10数年経つというのに。トレモロという弾弦法に自信のない人々のことである。定年後にギターを習った僕とは違って、「昔は弾けたけど年を取ったら難しくなった」という人も多い。

 さて、今回これを始めてから別のエントリーに書いたコメントをまず。

『 アルハンブラ (文科系)2018-01-18 12:01:36
 上の998(バッハのBWV998のプレリュードのこと)はなんとかなったようで、次の暗譜群曲はいよいよアルハンブラ。10数年も弾いているこの曲を今度こそ一応完成させようと、意気込んで20日ほど。
 全く駄目なのだ。しっかり音を出すとテンポが遅すぎる。速い方は、速すぎて、トレモロ音もかすれる。そして、その中間スピードでは弾けないのである。その原因も、今度の20日ほどで分かってきた。こういうことのようだ。
 遅く弾く時に分かるのだが、i指が遅れるのだ。速く弾く時にその分、i指の音が鳴らない。遅れる原因は、i指が、弾いた後に上に上がり過ぎるのである。第2関節が曲がりすぎる癖である。これがなかなか治らない。なんせ10年弾き続けてきた癖なのだから。
 原因は分かったが、どうも大変なことになったようだ。直せるのだろうかと、不安になってきた。』


『 ちょっと直せた (文科系)2018-02-05 20:04:02
 トレモロには二つの弾き方がある。一つは、普通のタッチで弾く。もう一つのタッチは、弦を下に押して離すとトレモロ音が大きくなるというもの。ただし、普通のタッチで弾いても、それと同じ音量が出る人はいる。僕の先生もこちらだ。この二つの間で、現在の僕は迷っている。少し遅いスピードなら「下押し離し」奏法は出来る。が、これだとちょっと力が入る分どうしても微妙な表現が難しくなるように思う。それで「普通奏法トレモロ」を目差している。そして、今回1か月ちょっと、なんとか出来るようになったかという所。上コメントで述べたi指の癖が直ってきたからだ。でもまだトレモロ音にムラがある。
 普通弾弦法のトレモロって、本当に難しい。ただし、最初からトレモロが出来ていた人というのはいっぱい居る事も僕はよく知っている。以上全ては主として、トレモロが最初は下手であった老人の場合ということである。老人が、初め上手く弾けない場合のトレモロを上手く弾くようにするのはとても難しい。これは、年を取ると細かい身体の動きの記憶力がなくなるからだし、悪癖がついてしまうと、直すための根気が続かないからと考えてきた。本当に、いったん身につけてしまった悪い癖を一つずつチェックして修正していかねばならぬのだが、これを観察、分析していく論理が難しいのだろう。』


 さて、9日のレッスンで、先生に言われた。「これは、もう、トレモロ行けますね!」。 僕もちょっと前からそう思えるようになっていたから、この評価が嬉しかったこと! 悪癖をどう分析して、どう直したか。上に『「普通奏法トレモロ」を目差している』と一方向だけでやってきたのだが、こちらだけに徹底したのが良かったようだ。こんな風に進んできた。

身につけてしまった上記二つの弾き方の間で、迷いがあった。どちらかに徹底しなかったから、このお互いが脚を引っ張り合って前進できないようになっていた。その現れは・・・・

②上に書いたi指悪癖の他、a指にも悪癖があった。iが遅れる分aが早く弦に触り一瞬止まっているので前の音を消してしまう

③改善法は、iを上げないように、かつ、aを一瞬で素速く動かすこと。これに成功するのはとても難しく、こんな要件が必要だったと今分かったような・・・。

とにかく脱力して、「爪先だけでのように」軽く優しく弾く。その日の弾き初めは音が小さ過ぎても良いからこの「脱力、軽く優しく」を徹底する。これとは別にi、aの独自改善は、こうやった。iの改善は、miだけとか、pを入れないamiだけで練習する。aの改善は、pとaとだけ、もしくは、pとamiを1回だけ弾くやり方を続けて練習した。

トレモロ3本指の弦移動がまた難しい。弾くべき弦の上で3本指先がなるべく同じ並び方をしていることが鉄則のようだから。そうでないと、弾く弦によって隣に触るとかの雑音が出るのが怖くて、大きなトレモロ音が出せない。このために、こんなやり方があるようだ。一つは、右肘をギターに付けず、肘から先を同じ形に固めたまま弦上を移動するやり方。もう一つは、普通に肘を付けて弾くやり方であるが、僕はこっちだが、これだとまた独特のいろんな工夫が要るようだ。観察してみると分かるが、右肘をギターに付けたままでは、第1弦のトレモロと3弦のそれとでは、各弦に対する3本指の並び方(角度など)が変わってくるはずなのだ。そこをどう飼い慣らすかが、難しい。これを飼い慣らせないと、どうしても音量が出せないことになる。音量がないトレモロ曲は曲想も出せないから、ただ弾いているだけで、人前ではちょっとということ。

 初めから自然に身体が覚えてしまう若い人、あるいは自然に正しい方法を身につけてしまった方が羨ましくて仕方ない。ただ、ちゃんと弾けてた人が急に自信が無くなることが、トレモロには起こるようだ。プロでもそう語る人がいるから、トレモロはやはり難しいということだろう。まー、出来るだけ多くを意識化し切った弾弦法を身につけるに越したことはないのだろう。
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