チェコちゃん♪の昼寝。
ちょっとトラネコ=^_^=の無名なチェコちゃん♪は暢気です。
ところで、オールド、モダン、コンテンポラリー、その言葉の意味するところ…それらを年号だけで線轢きするのはなかなか難しそうですね。
実際にバイオリンを製作されていらっしゃる立場から菊田さんがコメントを下さり、まさに「現場」からのご意見をいただけました。ありがとうございます。
私は基礎知識として、歴史として俯瞰することしか出来ませんが、新しい作品を今まさに生み出していかれる菊田さんのその姿を感じ…改めて感慨深い思いで一杯です。さらなる活躍を願っております。
また、こちらでのコメント内容も含めて
ゆみさんのブログ”綴れ織り”にて、すっきりまとめてくださいましたのでぜひご一読ください。。
(もうすでにごらんになった方も多いでしょう。)
私はこれらの分け方は、きっと、お店によっても違うのではないかなと思っています。それらは現実的に、商品としての価値や値段を決めるための、それぞれのお店のガイドラインかなあと。当たらずとも遠からず的発想?ですかしらね。
けれども、何に関しても、現実に動いている現象を、「研究」もしくは「研究的」立場でまとめられていくのがこれまた2次的3次現象で、こうして歴史というものが整理されていくのかな?
もっと詳しく書いた本などがあるのでしょうけど、私の関心はきわめて単純に、そこまででした。
でもそういえば~
、と、以前バイオリンの先生に勧められて購入した本があるのを思い出しました
。その著者が先生のお知り合いというご縁でしたが、読んだのは息子だけで…。彼が高1の頃興味を持って読んでいたようです。
著者の佐藤輝彦さんは、バイオリンのバイヤーの立場から、こよなくバイオリンを愛する楽器店主。今までご自分が携わった楽器の写真と解説の本で
「これがバイオリンの銘器だ!」、「イタリアン・オールドヴァイオリンの世界」という副題が表す内容。楽器の写真提供と説明が佐藤さんで、それに付随する解説文は奥田佳道さんという方。主にその方の文で進められています。佐藤さんと奥田さんの共著という感じ。
その68ページに、「イタリアン・オールドバイオリンの定義」と題する項目があり、参考になりましたのでご紹介します。
「何をもってオールド、モダンと区別するかは難しいが目安はちゃんとある」と、奥田氏。(おお、断定的!)
「アマティの出現からヴァイオリンの世界では工房製(家内制手工業)が始まり、それが19世紀の産業革命まで続くが、この手作りの時代をイタリアンオールドの時代と考えてよさそうだ。1800年代後半は手作りではあっても、量産がキーワードなる。」と、その後に、佐藤輝彦さんのコメントとして引用紹介。
『作られてから100年以上というのが一つの目安。
大まかにいってアマティから1800年代までがオールドの時代ではないでしょうか。1800年代後半の人が長生きして1940年代までいたとすると、モダンイタリアンの作家とも呼ばれますね。』
とすると弦楽器ストラッドさんの区分けもその流れで成されているのでしょう。
これに補足して
「イタリアンオールドの定義を一言で言えば”産業革命以前の家内制手工業によって作られた、価値に見合った価格の楽器”となるだろうか。」と、奥田氏、少しぼかしてました。(さっき断定的だったデスヨネ。。。やはり言い切れない”幅”がありそうね。こういう歴史には幅がある~・・・。すみません。奥田様)
この本、終始イタリア万歳の本。私もイタリアが好きになってはいますが、盛りあがり方が濃くて、一般人としては遠慮気味になってしまいますね。。
最初にモダンバイオリンで調べた時、それはオールド、モダン、コンテンポラリーの配列ではなく、「バロックバイオリン」と対で述べられていたと書きました。
長くなるので詳細は割愛。(いいのかなぁ~?ま、いい事にして(笑)、きわめて簡単に記されているサイトをご紹介するにとどめましょ。→
こちら)
で、元々のバイオリン(バロック)は、肩当ても顎当てもなくて、構え方も顎は使わなかった。(だって顎当てがないんだもん!)鎖骨だけで支えてたようですよ。他にも特徴が一杯だけど、ここではまたしても割愛。(ご存知の方も多いでしょ…。ガット弦とか何とか。)
そして…1820年頃。シュポアーと言う人が、「顎当て」を開発したそうです!
18世紀末から19世紀にかけてバイオリンと弓の改良が大きく進んで、「モダン仕様」になったんですってね。この時代より力強い音が求められ・・・。今私たちが弾いているバイオリンの形が作られてきたのだそうな。
その功労者は・・・ああ、なんだか疲れたので割愛。(またかいな!)あ、元気にになったらまた書くかも。(懲りないのね。)
いやはや楽器店ストラッドさんの「お騒がせ1920年の謎」は皆さんのご想像通りヨーロッパ市民社会到来の歴史状況と呼応しているようですね。(すごいわ~ゆみ邸のお客様達。)
蛇足でしたが、いささかでも参考になりますよう、書かせていただきました。あまりお役に立たないですね。文献をくまなく当たったわけじゃないから、炬燵を囲んでミカン食べてのおしゃベリですね。炬燵?うちにはないんですけど。(笑)せめて、ゆみさん♪読んでね。
なれない事考えて頭が疲れました~。
心をこめて作られた一艇のバイオリンの行方。年月を経て様々に、時には謎めいて、神秘的に、語られたりします。物語がが出来たりもします。それだけ、魅力のある楽器なのようです。。
愛すべき我が家のヴァイオリンは、多分ワタシに付き合って静かな生涯を送ることでしょう。心を入れかえて(入れかえる前はどうなの?(~_~;))大事にするよ~~。
ではでは。
追記
字が多くて頭痛くなるけど、後でゆっくり読んでみたいのは
こちら→ヴァイオリンの発達