今年、いつだったかもう忘れたけれど、池田理代子さんがNHKアーガイブスの再放送に出演されていました。
春だった気がしますが。
その時、ベルサイユのばらのアニメが再放送されるとのことを知り、毎週予約しておきました。
これまでベルばらには全く縁がなかったので、
ふと、どんなものかみてみたいなと思いたちまして。
が、その後観る機会なく
19話くらいたまってしまって。
チャプター早送りをふんだんに駆使し、合間をみては観る、を日課にして19話分を超高速視聴完了。www
うーむ。
直球なストーリー。
オスカルは女性なんだけど、マリーアントワネットに尽くす近衛隊長で、剣の腕は並み居る男性をものともせず、加えて美貌の麗人。そして女性にモテモテ。
これワイド画面じゃない。最初、なにか入っていけない感。
が、しだいに、オスカルに釘付けとなる。
なるほどね。
主題歌がすごい。
始まり方も、その昔の火サス(ご存知?死語?)のオープニングを髣髴。
それから挿入歌というかBGMというか、場面を盛り上げる曲が、冬のソナタ風。いや、こちらのほうが
たぶん先なんだろうね。
徹底した悪役、ラスボスが、昨今の韓国ドラマ風にも見える。
なんとなく、当時皆様がとりこになったらしいそのわけを、私なりに理解致しました。
というわけで、何日か合間をみて視聴し、スピード消化いたしました。
うむ、あら、YouTubeで観られるのね?
http://youtu.be/cJwc29cpJTI
実は昨年、シュテファン・ツヴァイクの小説でマリーアントワネットを読んだことがあるのですが、
図書館で借りたこのタイプの文庫本↓
これを読んだ時まず感じたのは、
マリーアントワネットに対して、辛辣な描写をしている。しかしながら愛情のある辛辣さ。なかなか切ないものが伝わりました。
そして娘のアントワネットに対するマリアテレジアの心配が、これまた身につまされます。戦略家で聡明冷静な母の心が、遠く離れたフランスでのアントワネットの奔放な行動の勢いでかきまわされる。そんな様子も小説では読者に迫ってきました。
(作者の価値観がその時代のものなので現代としては?な心情も登場人物にはありますが、一歩退いて読めば良いなと思いました。)
そして、母も危惧するちょっとおばかで奔放で世間知らずで謎の度胸はある、(失礼でしたね。すみません。最初小説からはそう見えたの。)
そのような危なげなアントワネット様を、美貌のオスカルがお守りする、となるのですね。
これはまさしく豪華絢爛の図。
池田理代子さんはシュテファン・ツヴァイクの小説を読んで、この漫画を描こうと思いたったらしきこと、検索したら出ていました。
今の所主人公オスカルの人生については、まだなんだかよくわらないので感想がないのですが、^^;
なんとなく、薔薇なんだわね?ということがイメージされたところです。
このアニメは全40話のようだ、、、
全部見ることできるのか。脱落の予感。いや、たまったらまた観ようか。
謎の魅力がある。
流行に遅れて幾年月。今頃掘り起こしてしまいました。もはやアニメや漫画における古典の領域かもしれませんね。観る側の人間の暮らす社会情勢も随分変化していますし。