バビル3世ブログ(将棋、書籍他) 

最近では、将棋ネタが多く特に詰将棋ネタが多いですね。
まあいろいろ書きたいんですけどね。

ponanza 102番勝負 第25局 ponanzaの右玉対策

2011-06-25 07:30:56 | 将棋

ここのところ 将棋ネタが続きます。

ponanzaの将棋を見ていると利かすところは、きっちり忘れなく利かすのに感心してます。全体的に遊び駒を使おうというよりいけるとみたら一気にたたみかけてくる感じがします。

今回の25戦目は、右玉との戦いになりました。右玉はmアマチュアのなかにも使い手がいて、結構対策が難しいのでponanzaの対策に注目です。

先手▲ponanza 後手△sさん(レーティング 2731) です。

局面図は、ponanzaの▲2五歩に対して△3三角とあがったところです。 後手の陣形は、矢倉中飛車の可能性も十分考えられるところでしたがこの△3三角をみてponanzaは、どう感じたのでしょうね。

矢倉をやめて雁木に方針転換します。

▲6七銀△5二金▲3六歩△7三桂▲9六歩△9四歩▲7九王△8一飛 とすすみ後手はなんとなく右玉のにおいがしてきました。 以下数手進んで次図となります。

ここからがponanzaの指し手(方針)に要注目です。

▲7七桂△5二金▲4五歩△5三銀▲4六銀△5三銀▲4六銀△8六歩▲同歩△6五歩 (次図)

普通は、先手ちょっといやな局面にみえますがここからがponanzaの真骨頂。

▲6五同歩△8六飛▲8七歩△8一飛▲5五歩△同歩▲2四歩△同歩▲2五歩△5四銀直▲2四歩△2二歩▲3五歩△同歩(次図)

ponanzaの継歩攻めは、ちょっと意外な気がしましたが 角の利きをそらすための事前工作ともいえます。中央の勢力争いが重要なところです。上図から▲3四歩と打つのは、△4二角で次に△9五歩や△7五歩が残ります。次の手が重要です。

ここから ▲2五桂△4二角▲5六歩△同歩▲同金△5五歩▲同銀△同銀▲同金△6六歩▲同銀△5四歩▲3三歩△3一金▲6四歩△同銀▲5四金△6五歩 (次図)

途中の△6六歩と利かす手。それに先手からの▲3三歩と利かす手は、見習いたいところです。中央での勢力争いになりましたが、先手は、いい時期に▲4六角と出れば好転します。

ここで▲6五同銀△同銀▲同桂△同桂▲4六角 (ここで待望の角出が実現します。これで飛車の横利きが通り先手玉の安全度が一気に増します)△7三銀 (次図)

さてここからですが、後手からは△7七銀や△6六桂とかあって安心できませんがここからは、さすがのponanzaのさしてです。緩急自在です。

▲5三歩△同角▲6四歩△6二歩▲6六銀(ここで一転手をいれる)△5六銀▲7五歩(急所)△同歩▲7四歩△同銀(次図)

ここで▲7三銀打ちが強烈で、先手の勝が確定しました。以下△7一王▲6五銀△同銀上▲6三歩成 (次図) まで先手の勝ち

中央での勢力争いでそこまでもっていくために、相手の角の利きをかわすための継歩とか参考になりました。やはり右玉を相手にする場合 右銀は、中央にむかえですかね。それにしても終盤も緩急自在ですね。 

これでponanza 24勝1敗となりました。

 

 


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