今日は、朝から金環日食の話題一色でしたが 幸いにしてみることができました。そのせいか その後の仕事に日にちを間違えて現場(高速道路で100kmも走って)にいき 間違いに気がつくありさま。なんか 昨日あたりからぼけぼけです。(苦笑)
先日の吉村達也さんに続いて今度は、門脇芳雄さんがご逝去されました。
謹んでお悔やみ申し上げます。 門脇さんといえば作品もさることながら 個人的には、最初 将棋無双、将棋図巧の解説で名前を知っていました。
ずーとずーと昔 門脇さんの解説で、将棋図巧の作品で印象に残っている作品があります。それが59番です。
図巧の中では、29手詰みなので中編といったところですが、最初に見たときこんな手があるんだと感心したのを思い出します。
下図が図巧59番です。
まずここから ▲8七銀△6七王▲7八銀△同王▲7九金△同金▲8九銀△同金▲6九金△同王▲8九竜△5八王▲4九竜△同王 (次図)と進みます。
ここで次の一手が 奇想天外で、昔 いたく感心しました。 次の一手は、▲9四角!です。
なんでわざわざ歩の上に打つのか? ▲8五角ではだめなのか? だめなんです。
ここで角を取らずに△7六歩と合い駒するとどうなるかというと▲5九金△3八王▲8三角成(変化図)と角が成れて
以下
△4七桂▲3七金△同桂不成▲3九銀△同王▲4八銀△3八王▲3九銀△同王▲8四馬△3八王▲4八馬までの詰み。すなわち 8五に角を打つとあとで角が成れないので不詰み。
本編にもどってよって▲9四角に対しては、△同歩と取らざるを得ない。 以下同じような変化で▲5九金△3八王▲3九銀△同王▲4八銀△3八王▲3九銀△同王▲9三角(次図)
歩で角を取らせたことにより角を打って馬にする手で見事に詰むのです。 △3八王▲4八角成・・・・まで29手詰 (次図)
無双や図巧には、これよりすごい作品がいくつかありますが この歩頭の角がでてくる59番が 昔 子供心に強く印象に残っていました。
詰将棋に関しては、初心者ですが これからもいろいろご紹介していこうと考えています。
よろしくお願いいたします。