1年半ほど前に将棋世界の付録に塚田流急戦の極意(対四間飛車5七銀右戦法中級編)というのがありました。
この元ネタは、
この本ですが、この戦法ちょっと面白いでのご紹介します。
最近は、プロでは、角道を止める四間飛車が激減していますがアマチュアの世界では、まだまだ健在です。もっとも四間飛車穴熊が多いですが。
若手には、急戦がお勧めです。(昔は、急戦定跡が多岐に渡っていましたがある程度確立されたあとはあまり注目されていないため)
それで、この塚田流なんですが実戦でも何回か使ったことがあります。
一例が、http://blog.goo.ne.jp/babiru3_2005/e/3edfebb12ca0295ca331aa066b1f9f6c
その序盤ですが、1図のような局面を迎えます。
この形だと、後手の穴熊の可能性は、50%くらいでしょうか? 先手としてもここまでは、居飛車穴熊や銀冠の立ち上がりに見えます。
ここから▲3六歩△7二銀▲9六歩△9四歩▲3八飛と(2図)とすすめます。後手としては、▲3六歩とされるとちょっと△9二香とやりにくいので妥当なところか?
最後の▲3八飛がこの戦法のポイント。
ここでいろいろな応手があるのですが、△4三銀に絞ります。 (その他 △5四歩、△6四歩、△4五歩等いろいろありますが今回は長くなるので省略します)
実は、以前激指と指す機会があったのでこの局面に遭遇し 激指は、△4三銀と指してきました。
以下▲3五歩△同歩▲4六銀△4五歩▲3三角成△同桂▲3五銀△2五桂▲3四歩△3二飛▲5五角(3図)までは、妥当な定跡手順。
ここで後手は、いっきに△3五銀▲同銀△3七歩▲2八飛△3四飛▲2五飛△2四歩▲4五飛(4図)
まあここまでは、妥当と思います。形勢も難解だと思います。 ここでこの小冊子は、先手優勢と解説されていますし 以前の棋書では、△3八歩成▲4一飛成と飛車をならせてくれます。(5図)
以下△4八と▲同金△3九飛成▲7四桂と自爆のような手順で先手良しに解説されています。さらに△4八とでは、まだしも△6四銀が正解でと解説されているだけでその時の応手は、解説されていません。 ただし普通はこのようにはなりません。
実は、先の4図 激指との対局でこのようになりました。ここで激指は、△4三歩と守りました。(6図)
言われてみれば妥当な手です。 そこからの展開を検討したいと思います。
△4三歩に対しては、まあ▲1一角成△3八歩成▲3五歩(7図)までは、まあ間違いないと思います。
ここでの飛車の行き場がいくつかあり難解な局面を迎えます。
まず△8四飛は、▲8六香が打ち得なので、ここはないと思います。次に△7四飛も▲6六桂が味がいいので指しにくいと思いますので、
△6四飛か△5四飛が候補手になります。
△6四飛は激指が選んだ手ですがここで▲7五銀と追撃しましたが△4四角とされて応手を間違えました。 どうやら△4四角には▲同飛が正解のようで以下△同飛▲4六香という手がありこの手順で先手がさせそうな雰囲気です。
最後に△5四飛が難解で、▲6五銀と打つと△4四角の返し技がきます(8図)。
これが難解でよくわかりません。
いっきに▲5四銀△1一角▲4三銀成△9九角成▲5二成銀△同金▲4一飛成(9図)も考えられますがどうも自信ありません。
最後の▲4一飛成で▲8八銀が本手かもしれませんがさきに△4二香打たれるのがしゃくです。 とまあ先手優勢と書かれている 6図が私にはとても先手優勢には思えません。相当難解です。
でもこの▲4六銀右戦法はユニークで、機会があれば使ってみたいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます