咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

責任のなすり合い・・・O111事件

2011-05-18 22:16:16 | 報道・ニュース
 先般、4人が死亡した某焼き肉チェーン店の集団食中毒事件、事件のあった各県警と警視庁の合同捜査本部の事件解明への捜査が進められている。

 チェーン店運営会社や生肉を納入した食肉卸業者などへの捜索や現場検証などが行われているとの報道・・・・多くの患者から検出された大腸菌と同じDNAを持つものの有無などの解明へ。

 死亡原因となった腸管出血性大腸菌「O111」が、ユッケ用の生肉に付着し汚染されていたとのこと。
 

 チェーン店運営会社の代表者が、何度もマスコミの前で平身低頭、土下座までしていたが、どこの店でも出しており問題意識はなかったとの開き直りの場面もあった。

 また、食肉卸業者から納入の際に「生肉で食してもいい」との話を受けていたとか。ところが、食肉卸業者の方は、「生肉で食さないように」と発注の際に伝えていたとか。

 注文に関するメールのやり取りの中に「生肉で食してもいい」との文面が残されていたとか・・・・様々な報道

 あるいは、食肉卸業者が内臓や肉を解体する際、包丁とまな板を消毒し取り替えていなかったとか。

 良心的にユッケ用の生肉を扱っている食肉卸業者や店舗では、肉の表面を切り取って廃棄するトリミング処理をしているが、今回の食肉卸業者とチェーン店運営会社では、トリミングは行っていないなど色々な報道が交錯している。


 さらに国である厚生労働省から出されている通達などの指針では、食肉取り扱い業者の自主性に任せているような曖昧な指導になっているらしい。

 いずれにしても今回の事件の真相に関しては、今後の関係各県警と警視庁の合同捜査本部においてキチンと解明されるものと思っている。


 この事件を切っ掛けに国の方でも地方行政機関でも罰則を含めた取扱方法が示されるとのこと。いつでもそうであるが、誰かが犠牲になって初めて国が動くなど後手後手の感は否めない。


 一方、安かろう良かろうで、とても信じがたい安価な物を販売する業者も多いが、今回のように人の健康に関与する物品については、消費者も疑ってかかる必要がある。

 不必要に安い物は、人件費を相当に削っているのか、材料費を浮かすために(今回のようにトリミングしないで全て販売)やるべきことをやらないとか、つまりどこかで手を抜くとか、まっとうにやっていればとてもそのような単価にならないだろうと思われる・・・・勿論、企業努力と言われればそれまでである。


 安価なものでも身につけるものであれば、型が崩れる・長期間の使用に耐えない・破損するなど値段相応とあきらめもつくが、身体の中に取り込むもの(飲む・食べる)については、十分に気をつけるべきである。

 今回の某焼き肉チェーン店について、ある番組で異常なまでにPRし、バックマージンまで貰っていたとのあの芸能人の行動が問題になっているとか。

 今回の事案、儲けるためには何でもアリ・・・・と、思わざるを得ない。お金優先主義を垣間見る思いがした。

 政治家の中にも今回の経営者のように「お金優先主義者」が多すぎる・・・・国民不在で。

 困ったものである。(夫)


[追 記]
 O抗原が111番の大腸菌である。ただし一般には、腸管出血性大腸菌O111:H-のことである。
 腸管出血性かつベロ毒素をもつ病原性を示した菌株が発見された大腸菌のO抗原は、O1、O18、O26、O128、O157など多数あり、O111:H-もそのひとつである。
 ただし、同一O抗原の大腸菌の全てがこの病原性をもつことはなく多くの場合は極少数である。

 加熱の不十分な食材から感染し、100個程度という極めて少数の菌で発症し感染症・食中毒をおこす。そのため感染者の便から容易に二次感染が起こる。
 この菌はベロ毒素を作り出す。ベロ毒素は、大腸の粘膜内に取り込まれたのち、リボゾームを破壊し蛋白質の合成を阻害する。蛋白欠乏状態となった細胞は死滅していくため、感染して2 - 3日後に血便と激しい腹痛(出血性大腸炎)を引き起こす。また、血液中にもベロ毒素が取り込まれるため、血球や腎臓の尿細管細胞を破壊し、溶血性尿毒症症候群(急性腎不全・溶血性貧血)急性脳症なども起こることがある。急性脳症は死因となることがある。

 牛等の糞便等から検出されており、その肉に付着する可能性が高い。その防止のためと畜場では施設改装し対応を行った。なお、牛に感染しても無症状である。
 加熱に弱い菌であるため、ハンバーグ等挽肉を原材料とする食品は、その中心温度を75.1℃以上に加熱することが、感染を防ぐために必要である。
 また、生レバー、生センマイなどは殺菌していないので、子供や高齢者など抵抗力が低い者はこれらを食べないことが最大の予防となる。
 下痢止めを服用すると、ベロ毒素が排出されないため、重篤もしくは死亡する。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


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