半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『ギルティ』を観ました。

2020-03-15 06:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 緊急通報指令室のオペレーターであるアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は、ある事件をきっかけに警察官としての一線を退き、交通事故による緊急搬送を遠隔手配するなど、些細な事件に応対する日々が続いていた。そんなある日、一本の通報を受ける。それは今まさに誘拐されているという女性自身からの通報だった。彼に与えられた事件解決の手段は”電話”だけ。車の発車音、女性の怯える声、犯人の息遣い・・・。微かに聞こえる音だけを手がかりに、“見えない”事件を解決することはできるのか―。
(公式サイトより)
 前に、この様な「緊急通報室」の応対の大変さを謳った作品を観たことがありますが、やっぱり、通報の量、そしてその内容の大小が様々で大変ですよね
今回もそういった話かと思ったのもつかの間、アスガーが受けた、ある女性からの1本の電話が始まりでした
通報した人が、色々な状況を説明してくれるのであれば、受けるほうも状況を理解できるのでしょうが、この女性の場合は、口数は少ないし、会話が成り立たない・・・
すぐに異常を感じたアスガーは、すぐに対応(=会話の方法を変更)し、彼女が危機的状況になっている(=多分誘拐)のを理解しました。
電話の発信場所と、彼女との会話、そして、時折聞こえてくる電話口の向こう側の「音」・・・これだけの要素で、この「事件」の捜査をする・・・こりゃあ大変です。
彼女の自宅に電話した時の、子供の反応しかり、彼女の旦那との電話しかり・・・とにかく「耳」で伝わる情報のみで状況判断するしかない・・・
観ているこちらも、いつの間にか、身を乗り出して、音に耳を澄ませている状況・・・緊迫するなぁ
で、中盤以降は、アスガーが指示した同僚?たちの捜査状況も「耳」で入ったりしてきます。
ここから、更に面白くなった要素が、「思い込み」でしたね
主人公アスガーの状況判断を「適格」と思って見続けていた俺達も、「音」を追っていると、大きな「違い」に気づくことになりました
取り乱すアスガーを観ながら、こちらも「真実」に愕然としました
この作品、外のロケーションは皆無で、ずっと電話応対しているアスガーのシーンのみ・・・彼の表情としぐさ、そして何度も受ける電話の「音」・・・
これだけで、こんなに緊迫感がある作品が作れる・・・これもアイデアの妙ですね
ちゅうことで、お酒飲んで、運転しちゃダメでしょう、同僚警官さん・・・で、85点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 道迷い・・・買い物めぐり。 | トップ | 『バカリズム THE MOVIE』を... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

えいがかんしょうの部屋」カテゴリの最新記事