半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『パラサイト 半地下の家族』を観ました。

2020-02-22 13:01:52 | えいがかんしょうの部屋
 過去に度々事業に失敗、計画性も仕事もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。大学受験に落ち続け、若さも能力も持て余している息子ギウ。美大を目指すが上手くいかず、予備校に通うお金もない娘ギジョン… しがない内職で日々を繋ぐ彼らは、“ 半地下住宅”で 暮らす貧しい4人家族だ。
“半地下”の家は、暮らしにくい。窓を開ければ、路上で散布される消毒剤が入ってくる。電波が悪い。Wi-Fiも弱い。水圧が低いからトイレが家の一番高い位置に鎮座している。家族全員、ただただ“普通の暮らし”がしたい。「僕の代わりに家庭教師をしないか?」受験経験は豊富だが学歴のないギウは、ある時、エリート大学生の友人から留学中の代打を頼まれる。“受験のプロ”のギウが向かった先は、IT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす高台の大豪邸だった——。
パク一家の心を掴んだギウは、続いて妹のギジョンを家庭教師として紹介する。更に、妹のギジョンはある仕掛けをしていき…“半地下住宅”で暮らすキム一家と、“ 高台の豪邸”で暮らすパク一家。この相反する2つの家族が交差した先に、想像を遥かに超える衝撃の光景が広がっていく——。
(公式サイトより)

 もちろん、「前々から観たかった」なんてのはウソで、「カンヌ国際映画祭」でパルムドールに輝いた上に、「第92回アカデミー賞」を4部門(作品、監督、脚本、国際長編映画)受賞したという作品ですから、そんな「ビックな触れ込み」に食いついたミーハーな俺です
「半地下」という言葉だけでも充分伝わってましたが、しっかり最初に見せてくれましたね。トイレの位置は、そんな事情(=冒頭の解説)があるんですねぇ・・・
息子ギウは友達とどういった関係性なのかは不明ですが、彼の紹介で大金持ちのパクさんの娘の家庭教師の代理を任されることになりました。面接もあっさり通ったなぁ・・・
そこから、ギウを通じて、美術の教師(と偽った)ギジョンを紹介したところまでは、百歩譲って「全うなリクルート」と言ってイイと思いますが・・・
ここから、ギデク、そしてジュンスクを取り込む方法は、かなり「反則」ですよね 特に元々いた家政婦さんを追い出す作戦は一歩間違えば命に係わるモノですよ・・・
ただ、ここまでは、タイトルにもある、まさに、寄生(パラサイト)でめちゃ面白い展開です
ここまで(大金持ち家族に)入り込み、幸せを掴んできた状況で約半分(の時間)ですから、そりゃあ後半の期待は、「どうやって崩壊していくのか?」という点につきますよね。
で、案の定、元家政婦さんがキッカケをくつったというのは、俺の予想通りでした
しかし、前半、結構笑かしてくれたような「雰囲気」で後半も笑かしてくれると思っていた俺は、かなり裏切られましたね
家政婦さんが実は・・・というのはまだ「オチ」としては許容できるとして、その後は、かなりシリアスなサスペンスになっちゃいました。ちょい怖かったですね
「半地下」より更に下の「階」があるのは、キム一家にとっては、皮肉でした
まあ、そうやって考えると、前半からちょっとしたシーンでくすぶっていた「憎悪」が、一気に爆発しちゃいましたね
なるほど、後半になって、色々と考えちゃう、思っちゃう・・・脚本の妙ですね
ちゅうことで、数々の名誉、本当におめでとうございます・・・で、75点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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