半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『母との約束、250通の手紙』を観ました。

2021-07-04 03:30:00 | えいがかんしょうの部屋
 思い込みが激しく負けん気の強いシングルマザーのニーナ。彼女は息子のロマンがフランス軍で勲章を受けて外交官になり、大作家になると信じてその才能を引き出すことに命を懸けていた。母と共にロシア、ポーランド、ニースに移り住んだロマンは、その溺愛の重圧にあえぎながらも、幼い頃に母と取り交わした「約束」を果たすべく、いよいよ努力を惜しまないようになっていく。ニーナは、自由フランス軍に身を投じ病に倒れ生死の境目を漂うロマンの下へも、激励の手紙を送り続けた。ついにロマンはパイロットとして活躍し、同時に念願の小説が出版されることに。しかし相変わらず届き続けるニーナの手紙には、なぜか息子の作家デビューを喜ぶ様子はなくー。
(公式サイトより)

 始まってすぐ、主人公ロマンが倒れてて、「ここで死ねない、メキシコに行く」と言い出してる・・・何が何だか分かりませんでした
そのロマンの幼少時代からの振り返りがスタート
ロマン・・・というより、母親のニーナが、「超強烈」です。
自身の出生からくるものがあり、周囲に対しての「反骨精神」が尋常じゃない 彼女の仕事も、彼女なりの工夫(ごまかし?)ありで成り立っているので、相応の自信もあるんでしょうけど
そして、息子ロマンに対する言動も尋常じゃない ロマンの人格そのものを改革するような言葉を発するし、彼が接する友人(や女性)たちにも、遠慮なくガンガン「物言い」をする
この「過干渉」は観ててこちらも「しんどい」って感じでしたが、幼少時代のロマンは従ってますよね
まだ小さいから、「(信頼する)母親の言葉だから、しっかり受け止めないと」というのがあるのかな
まあ、ニーナ自体も、たまーに暖かい振舞いしたりしてて、「アメとムチ」のアメはしっかりあるワケだし、ニーナ自体の苦労(差別される行動など)も目の前で観てて母親に対する同情もあるんでしょう。
物心ついてからも、母親のそんな干渉に嫌気を指したり、反抗はするけど、「全く背を向ける」ということはせず、必死で努力するロマン。
あーしろ こーしろ という「お題」がかなり強烈(戦争参加など)なんだけど、しっかりやってしまうの、(シーンとしてはどれも短かったけど)圧巻ですよね。
ただ・・・それに対しての母親は、ノーコメントになり・・・そして結末が告げられます
告げられた後のロマンのあの状況が、全てですよね。
「(母親を失って)悲しい」・・・というような単純なものではない、ロマン自身が、信じ、努力をして成ってきたもの・・・これの「土台」たるものが無くなった。
これが彼(ロマン)の一生、実話ですからね・・・静かに作品の幕は下りましたが、後味は物凄く残っちゃいます
ちゅうことで、カタツムリは食べられんて 観てて嗚咽が・・・・・・で70点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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