半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『SHE SAID その名を暴け』を観ました。

2023-10-07 03:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 2017年。ニューヨークタイムズ紙の記者トゥーイーはある女優から映画製作者ワインスタインから性暴力を受けたと知らされる。トゥーイーと同僚カンターが調べると、1990年代以来、ワインスタインが多くの女優・女性スタッフにセクハラや性暴力をしてきた実態が明らかに。しかも彼は被害者たちを脅迫したり口止め料を払ったりして真実を隠していた。トゥーイーとカンターはワインスタインを告発する記事を書き進めるが……。
(wowow番組紹介より)(公式サイト)

 最初のシーン、海岸で映画撮影をしているところに、笑顔で近づく一人の女性・・・数秒でシーンがパッと変わって、その女性が街中を(荷物を手に持ちながら)泣きながら走っていく・・・
最初は、何が何だか全く分かりませんでしたが、このシーンを起こした人物・・・ワインスタインのあの実際にあった事件をテーマにしている作品だったんですね
当時のスキャンダル記事は、かなりのインパクトでしたよね。その後もずーーーーっと、関係者の言葉とか、新たな被害者の告発などが続いてて、「うわぁ・・ハリウッドやばいじゃん」と思った記憶があります
今、ちょうど日本でも、ある有名な芸能事務所のボスだった方の性的虐待疑惑が毎日、TV・新聞を賑わしているという状況っす。。。
ハリウッドの超大物製作者であるワインスタインの「裏」を暴くべく、トゥーイー、そしてカンターが奔走するんですが・・・
・・・とにかく、実話なんで、会話に出てくる女優さんが凄いです。実際にこの作品に実名で出てくれている女優さんもいるし・・・
そして、どーしても、この事件を公にするのは、大きな「壁」がありました
そりゃあそうですよね。この業界で、多方面に顔が効き、自分の意志で製作が何とでもなるという強い権力を持った人なんで、その業界で生きていきたい、憧れている俳優・女優さん達にとってみれば、取り入ってもらえないとメシが食えない・・・となりますもんね。
被害者の方の言葉が幾つも出てくるのですが、厳しいですよ・・・
「我慢するしかない」とか、「早く(コトを)終わらせたいために、演技で感じるように・・・」など・・・
粘り強く、相手の身になりつつ、同意を求めていくんですけど、いよいよ告発となると、その強力な「力」の矛先が、再び被害者とNYタイムズ紙に向けられてしまいます
ワインスタイン本人と、弁護士が複数、NYタイムズ紙に殴り込んできて、ガンガンと言葉を放っている・・・何を言っているのかは分からなかったけど、相当な「圧力」があったんではないでしょうか?
それを無言で一人で受けているトゥーイー、彼女の強さに感服です
冷静に部下を動かすレベッカも良かったなぁ
事件がしっかり裁かれたというのは良かったけど、それ以上に、立ち上がった女優さんたち、そして、この記事を発したトゥーイー、カンターの家庭が安泰であることが重要ですよね。
その辺の人権研修より伝わる作品でした
ちゅうことで、B.ピットが製作に入ってた・・・ハリウッドの闇をハリウッドで表した・・・で、75点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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