半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『スープとイデオロギー』を観ました。

2024-02-16 05:30:00 | えいがかんしょうの部屋
 年老いた母が、娘のヨンヒにはじめて打ち明けた壮絶な体験 —
1948年、当時18歳の母は韓国現代史最大のタブーといわれる「済州4・3事件」の渦中にいた。
朝鮮総連の熱心な活動家だった両親は、「帰国事業」で3人の兄たちを北朝鮮へ送った。父が他界したあとも、“地上の楽園”にいるはずの息子たちに借金をしてまで仕送りを続ける母を、ヨンヒは心の中で責めてきた。心の奥底にしまっていた記憶を語った母は、アルツハイマー病を患う。消えゆく記憶を掬いとろうと、ヨンヒは母を済州島に連れていくことを決意する。それは、本当の母を知る旅のはじまりだった。
(公式サイトより)

 母・オモニの「語り」から始まりました・・・が、この「語り」は超強烈でした
予備知識なく、軽く見始めたものの、そこで背筋が一気に伸びましたね。これ、ドキュメントなんかい・・・と。
ただ、その後は、オモニは「いい母さん」って感じです。
娘が結婚するのを嬉しそうな表情で見つめていたり、その夫と、おいしそうなスープを作ったりと・・・(このレシピもじっくり見せてくれました)
そんな話が前半半分・・・伸びた背筋もすっかり丸くなってきたのですが・・・
オモニが認知症になってきたのと並行して、冒頭の「済州4・3事件」が語られるシーンがあって・・・
このアニメ、とっても端的に、分かりやすく事件の様を説明してくれます。この渦中でオモニがどういった行動をとったのかも
ここでまた、一気に背筋が伸びました。
この事件は、正直、殆ど知らなかったのですが、こんな「大虐殺」があったなんて・・・
今、このブログを書きつつ、その事件の詳しい内容を追っているところです。
昔のその「地」を訪れ、あまりの真相の辛さに、涙が止まらない娘ヨンヒ。
一方、その経験をしたオモニは、何も語らず、泣きもせずに前を見ている・・・
(認知症が進んで)もう忘れているのか、忘れたいのか、それとも・・・何とも言えないラストでしたね。
ちゅうことで、この歴史を認識できてよかったです・・・で、70点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ダイ・ハード』シリーズを... | トップ | せっかくの休暇も強風で・・・ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

えいがかんしょうの部屋」カテゴリの最新記事