半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『すばらしき世界』を観ました。

2022-06-04 14:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 冬の旭川刑務所でひとりの受刑者が刑期を終えた。
 刑務官に見送られてバスに乗ったその男、三上正夫(役所広司)は上京し、身元引受人の弁護士、庄司(橋爪功)とその妻、敦子(梶芽衣子)に迎えられる。
 その頃、テレビの制作会社を辞めたばかりで小説家を志す青年、津乃田(仲野太賀)のもとに、やり手のTVプロデューサー、吉澤(長澤まさみ)から仕事の依頼が届いていた。取材対象は三上。吉澤は前科者の三上が心を入れ替えて社会に復帰し、生き別れた母親と涙ながらに再会するというストーリーを思い描き、感動のドキュメンタリー番組に仕立てたいと考えていた。生活が苦しい津乃田はその依頼を請け負う。しかし、この取材には大きな問題があった。
(公式サイトより)
 実在の人物をモデルにした作品だそうです。
旭川刑務所から出所する三上・・・警察の人とのやりとりが興味深かったですね。
三上自身は殺人に対して、あまり反省していないのが印象的でした。どんな事件だったのかという深い説明は無かったけど・・・警察の人も、「もうこれ以上言っても仕方ない」って感じでしたもんね。
じゃあ、三上が悪い、嫌な奴に見えるかというと、全く見えないですよね。
正義感が強そうですし、姿勢同様、まっすぐに生きている感じがします。なので、多分、犯した殺人も、相応の背景があったのかな と思っちゃいます
タイトルが「すばらしき世界」というだけに、三上にとって、出所した「シャバの世界」は、さぞかし素晴らしいものになるか・・・と思ったんですけどねぇ。
最初の食事、そして弁護士の人達の声かけに、涙ぐむまでは良かったものの、その後は厳しい現実が待ってましたよね。
職業もなかなかつけず、補助も色々と壁があって思うようにいかないし・・・、ただ、三上の「運転技術」は、さすがに「下手」ではなく、「錆びちゃった」と思いたいです
冷たかった、いや、冷たいと思っていた「周囲の目」というのが、徐々に変わってきたのは、素の三上に触れたから・・・でしょうね
少しずつ、素直に「笑み」が出ているの、とっても素敵でした。(と同時に、組に戻っては欲しくない・・・という願いが・・・)
哀しいかな、体(病)が理由で、その世界に居た時間はとっても少なかったけど、三上本人が生き生きとしてくれた状態で逝ってくれたのが、せめてもの救いでした
ちゅうことで、役所さん、素晴らしいです・・・で、70点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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