みんな自分のお宝ってないかな?
他人から見たらどうでもいい様なものでも、自分にとってはお宝だったり。
わたしも何個かあるお宝のうちの一つが、これだ! 祖父のオーバーコート
少なくても50年は経てる代物だ。
着る人がいなくなったオーバーは、実家で只のごみのような古着でしかない扱いだった。 それをもらってきて、今はわたしの洋服ダンスの中でひっそりと佇んでる。
何故にお宝か!? それはわたし的には相当価値があると思われるからだ。
以前、わたしがとても小さいこどもの頃、家では羊を飼っていた。 ある時期になると羊たちは毛をかられ、ほっそりしたちょっとかわいそうな姿になっていた覚えがある、うっすらと。
このオーバーはその羊たちの毛でできているのだ。 かられた毛は布に織られ染色され(どっちが先だ?)、このように祖父にピッタリのオーダーのオーバーに仕立てられた。
羊を育てる事から出発し、これが出来上がった! なんてすごいんだろう と、わたしは思ってしまう。 だから、粗末に扱うことがどうしてもできなかった。 とはいえ、誰かが着る訳でもないのだけれど。 あくまでお宝
扱いだ。
細かい所を見ると感心(感動?)することばかり! この縫製、なんと丁寧なんだろう!と思わないではいられない。 仕立て職人さんの技。
ここにも驚いた! オーバーのポケットの袋の部分が別珍でできている。 これを着るのは寒い時期だ、手を入れた時に温かいようにと心配りされているんだろうと思う。 こんな一つひとつに昔の職人さんの凄さを感じてしまう。
わたしはこういうものにこころ惹かれてしまう。
一点に込められた、職人さんの磨き上げた技だとか、歴史だとか気持ちだとか・・・
久しぶりに新たなお宝ひとつ増えそう。
誕生日プレゼントにどうですか? といわれた感じ。(と、勝手に思ってるけど)
十年近く前になるかな、テレビの特集見て「欲しい!!」と思ったもの。 でもその時代、思い切って買える余裕がなかった。 だから、いつか手に入れたいと思ったけれど、そのまま、忘れていた。 そのうち作者の職人さんが亡くなったと知り、、あぁ もうだめだ って。
それがいろんな偶然の元、手に入れることができた!(今のところ、まだだけど)
ドキドキ、わくわくだよ~
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます