ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

若者よ。ハシモトに騙されるな。

2012-03-07 | 政治
大阪府知事を途中で辞めて、大阪市長になったハシモト某の作る維新の会が、選挙では破竹の勢いのようで、ハシモトの鼻息は荒い。でも、彼の言っていることは、これまで営々と築いてきた民主主義を無視するようなことばかりである。なぜだろうか。それは、彼が歴史を勉強しないで、自分の思ったことだけで判断するからである。言うことも、その場しのぎというか、受けを狙ったようなことばかりである。

 不思議なのは、彼のような不勉強で一方的な主張を良しとして受け入れる多くの大衆がいるということである。彼のやり方は、ほぼ10年前に見たことがある。コイズミ首相のやり方とそっくりだ。敵を作り、民衆の憎しみを煽り、自分の主張は単純にしゃべり、詳しく説明しない。簡単なフレーズで、敵をののしる。おそらくハシモトは、意識していないのかもしれないが、コイズミがとった戦略とそっくりだ。改革という言葉だけが、声高に叫ばれる。どう改革するか、どういう変化が起こるかは、詳しく言わないし、言えない。

 そして結果はどうなったか。コイズミ改革によって、日本は極端な格差社会になった。1%が99%を支配する社会になった。コイズミは痛みは甘受せよ、そうすればもっと言い社会になると、騙した。それに簡単に騙された大勢が居た。そして同じ現象がおこっている。ハシモトの改革で、いったい何がよくなるのか。誰もよくなる内容など知らない。それにもかかわらず、ハシモトの言動を喜ぶ大衆がいる。本当に不思議だ。

 あちこちの自治体で、暴走する首長が続出している。選挙で勝てば、1票でも多く取れば、それは民意が自分の側にあるとみなして、何をやっても良いと思う首長がぞろぞろ出てきた。カワムラという名古屋市長は、こともあろうに友好都市の南京市の友好使節団に自分の歴史認識の馬鹿さを披露した。市長になったら何をしても良いと思う輩はほかにもある。阿久根市長も有名だが、今日のニュースでは、東大阪市長がすでに入札の済んでいた下水道事業の事業者に異を唱え、市長の独断で事業を中止してしまった。独裁が許されると思うレベルの低い人間が首長に選ばれることが多くなったのだろう。もちろん、それは首長になる人のレベルの低下もあるが、それを選ぶ大衆のレベルの低下は、もはや目を覆わんばかりだ。

 東京都のイシハラ都知事など、とても知識人とは思えないレベルの低い人間が、3回も都知事に選ばれている。本当に都民のレベルが疑われる。大阪も同じだ。いよいよこうして日本が沈没していく。独裁者がいかに民衆の生活を奪い、苦しめるかは、歴史が教えている。日本人はもっと歴史を学ぶ必要がある。民衆の立場から見た歴史を。ハシモトは独裁者から見た歴史の復活を望んでいる。独裁を行うためには、反対する者はすべてクビにできる体制を作らねばならない。その手始めが大阪市や大阪府の職員基本条例や教育基本条例である。

 若者たちがハシモトの改革に踊っているとか。ハシモトの改革によって、もっとも被害を受けそうな若者たちが、それをはやし立てる。コイズミ改革でもっとも被害を受けた家庭の主婦がコイズミをはやし立てたのと、まったく同じ構図がある。若者よ。おまえたちこそ、ハシモト改革の生け贄になる運命だ。一時も早く気がついて欲しい。

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