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山歩きとコンサート

2012-03-13 | 日記風
雪とはおよそ関係のないと思われる「雪野山」に登ってきた。といっても、わずか309mの丘のようなところ。滋賀県の琵琶湖の南にある小さな山だ。往復の乗り物に乗っている時間の方が圧倒的に多い。それでも引っ越しを二つもして、永らく山歩きをしていなかったから、楽しく歩けた。寒い日だったからか、休みというのに誰にも会わなかった。あちこちにベンチが置いてあって、季候の良い日には、お弁当を持ってハイキングをするには絶好の場所のようだ。麓にあるのは古刹の雪野山龍王寺。喘息封じの寺として有名で、全国から喘息に悩む人たちがぜんそく封じのご祈祷のある旧暦の8月15日には大勢集まってくると言う。

 3月11日の夕方は、東日本大震災から1年目のチャリティコンサートに出かけた。最近お知り合いになった歌手の人が仲間たちとちょっとしたコンサートを無料で開き、カンパを被災地を支援している人たちに贈るというコンサートだった。1時間半、ジャズから童謡、ニューミュージックまで、幅広いジャンルを唄い、演奏した。小さな会場は立ち見が出るほどの盛況ぶり。みんな3.11になにかしたい、せめてチャリティにでも行って、自分なりに貢献したいという気持ちがあるのだと思う。私も同じだ。なかなか行動に移せない自分を悔しく思うから、せめてチャリティには参加したい。

 お知り合いの歌手の人は、ちょっと風邪気味と言っていたが、それでも張りのある美しい声で、私がリクエストした海の歌や「ふるさと」を歌ってくれた。彼女は調子のよくない様子だったが、せいいっぱい歌っているのがよくわかる。参加者も予想以上に来てくれたので、よけいに張り切ったのだろう。ありがとう。私はカンパを張り込んだ(といっても、ほんのわずかだが)。

 一年目の3.11はそうして過ぎていった。来年の3.11は、どこでどうしているだろう。一年前には思いも寄らない人たちと絆を結び、思いも寄らないところで、生活している。年を取ってきたが、まだまだ人生には楽しいことがありそうだ。でも、哀しいこともいっぱいありそうだ。人生は結局、プラスとマイナスが最後にはバランスを取るんだろう。いつ人生を終わるか、それが選べないから、難しいのかもしれない。

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