案内状

2014-04-12 | 日記

    

       ときの忘れもの 第249回企画展 『 わが友ウォーホル 』 の案内状

村の行事で、今朝は春祭りの準備だったし、それが終って天気も良かったので家の外廻りの片付けをした。昼近くに終って縁側で珈琲を飲んだが、気持ちいいそよ風とともに、琥珀の液体はまことに美味しいのであった。ちょうど、隣の奥さんが自分で作ったという人参とキャベツを持って来てくれたが、これはランチの焼肉のサラダになった。雪の下の人参というからではないが、サラダにしても格別美味しかった。

Andy Warhol の大きな展覧会が東京の森美術館で現在開かれているが、僕の好きな画家ではこの案内状にある Robert Rauschenberg である。それに “ 4分33秒 ” の作曲家 John Cage ( 1912-1992 ) も面白いと思う。以前、ケージなんかの C D をかけながら絵を描くのがひとつの楽しみであった。ケージやモートン・フェルドマンのような現代音楽は割と集中力を与えてくれたのである。当時、ケージのプリントはあちこちのギャラリーで見ていたが、一枚買っておけば良かったかな、と思う。

 


錨のオブジェ

2014-04-10 | 日記

      

庭に立てられた錨。もう15年くらい前になると思うが、東京で個展をした時に展示した作品である。付けたタイトルはなんだっけ?もう忘れてしまっているのが、なんとも残念。当時はなんでもかんでも、手に触れるものは何だろうと彫刻 ( オブジェ ) に見えて、手に触れられなければそれは彫刻ではないのだった。確か、この錨は熱海の海岸近くで拾ったものだった。絵のクラブで知り合った四、五人かで熱海にドライブした時の思い出でもある。個展では、こういった類 ( たぐい ) の作品は割と買っていただいたように思う。このオブジェもさる画廊のご主人に買ってもらったもので、画廊整理のため置き場所がないということで、また僕のところに戻ってきたという訳である。 “ 出戻りオブジェ ” !

突然に思い出したが、この作品のタイトルは “ アンカーマン ” だったかも … 知れない。

 


桜と椿

2014-04-09 | 日記

          

                 玄関に飾った桜とツバキ

 

   

              “ 路傍の石仏 ” にもツバキの花を手向ける

 

これによって、狭い玄関には、花の仄かに甘い香りが漂っている。まだ雪の斑に残る山野には桜は咲いてないが … ここでは可笑しいほどに花盛りになっている。昨日、新築するのに庭木を伐採するという家から、目ぼしいところをいただいて来たのである。まだつぼみのままだったのが、今日はもうたくさんの花が開いていたのには、驚いてしまった。そういうことで、この玄関だけは甘酸っぱい春の空気に満たされている。

春の季節は突然には訪れない、冬のあとに緩慢に確実に訪れるのを僕らは知っている。そして、生命も緩慢に移動して行く。緩慢だからこそ生を愛おしむのである。ここ数年、春を素直に受け入れることができるようになったのは、僕には嬉しいことである。人はそれぞれにいろいろな想いを抱いているが、それぞれに人には言い難い事情があるのである。だからからか、静かに微笑む野仏に花の可憐を手向けるのである。それは藪の中のあかりのような、桃色のツバキのつぼみもいい。そして、季節は盛りではなく、季節のつぼみくらいがちょうどいいように思う … 。

 


漆塗り

2014-04-08 | 日記

足がちょっとガタつくが、昭和の時代に使われていただろうこの卓袱台は、もう縁 ( ふち ) なんかはかなり剥げているが、しかし昭和時代独特の雰囲気をもっているように思う。リサイクル・ショップでつい2、3日前に買ったもの。( カクテルグラスは似合いませんですね )

 


静謐な空間

2014-04-07 | 日記

     

『 もう一つの名作住宅 Handcrafted modern 』 ( 2013年7月 エクスナレッジ刊 ) から。写真はクラフトデザイナーのジェローム&イヴリン・アッカーマン夫妻の住宅。書棚を背景にしたミース・ファン・デル・ローエのバルセロナチェアー。