装丁と青春

2014-04-22 | 日記

      

この総皮革の 『 フローベール モーパッサン 』 作品集は日下弘 ( 1932-1989 ) のデザイン。彼の名前が記憶に残っているのは、以前、東京創元社から出版された齋藤磯雄全訳 『 ヴィリエ・ド・リラダン全集 全五巻 』 ( 1977年に第一巻が発行された ) が彼の装丁であったからである。当時、リラダン齋藤教授をお慕い申すあまりに、学生時代ニセ学として明治大学文学部なんかの授業に出たことがあったっけナ … 。今思えば、この頃からだろうか … 性格マジメ楽天な理系学生から内向の文系性格に “ 性転換 ” したのは … 。 『 ボヴァリー夫人 』 を読むことは当時の僕の、暗い青春があるのだった。