変わらない風景

2016-01-16 | 日記

      

いつもと変わらない窓からの風景である。今朝から雪が降っている。新たな積雪は3センチくらいは降っただろうか。こういう天気のことを書いておくと、これが後日、結構参考になって “ 定点観測 ” も面白いものである。同じ風景を同じ位置から、春夏秋冬を撮り続けてドキュメントするのも案外面白いかも知れない。人里の風景も年年歳歳同じからず、わが集落も廃屋が増えつつある。

この灰色の風景は何も語らないし、何も表現していない。ただ雪の降るのを黙って受け止めているだけである。夏の夜にはカエルの鳴き声がうるさかった田んぼは、今は氷が張って無音の世界である。生命のざわめきが喪失した光景である。しかし何んと豊かな風景だらう、音楽すら聞こえてきそうな、また時間を越えて遠い時代の言葉のおとずれを感じさせるのだらう。思えば、ヘンキョウで暮らすのも面白いカモ、である。

           人恋て今小止みなく降る雪ははかなく消ゆることを知りつつ

 


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