休日の渓流に

2010-10-25 | 日記
少しの食糧を持って、渓流でスケッチする時間は心楽しい。据わりのいい岩石を見つけて上流から下流を見ると、黒い岩肌の狭い谷間に赤い橋が架かっている。まだ紅葉には早い木々の間に、赤いカーヴがとてもいいのだった。自然の中では少々の建造物がいい、 「 山川のさやけし 」 緑と清流には人工は微かでいい。

現代経済を化学式で表記すれば 「 CO2 」 になるのだろうか。しかしこの自然の中では炭素 C は化学反応をしないのだ、ただ酸素 O2 があるばかりだった。C の結合は何によってもたらされる?

水の流れを見ていると、唐突に思い出された言葉があった。 定家の日記 『 明月記 』 治承四年 ( 1180年、19歳 ) 九月に書かれた有名な言葉。

  世上亂逆追討雖滿耳不注之、紅旗征戎非吾事 

炭素 C の反応しない世界は存在しないのだろうか。酸素 O と O が結合する純粋なる世界を夢見て、これは岩石上のイリュージョンか…。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿