草叢にて
2014-09-03 | 日記
午後の日陰、川辺りの草叢に寝そべって、一時間ばかりこの時代小説の気になった個所を再読した。 『 蜩ノ記 』 ( 祥伝社文庫 平成26年6月八刷 ) は、2012年の直木賞作品だった。著者は1951年小倉生まれ、50歳にして創作活動を始め、候補五度目にしての受賞という。先日のブログにもこの著者のことを書いたが、その時はまだ小説作品は読んでなくて、読んでいたのは先の随筆集一巻だけであったのだった。僕はあんまり時代小説は読むたちではなかったから、この本を読んで、ちょっと見直そうかとも考える。カバー・イラストはヤマモトマサアキ、とキャプションにある。
藩主の側室との不義密通の嫌疑をかけられて、主人公・戸田秋谷の命はあと三年しかない。人は限られた命の中で、どう生きるのか。 『 蜩ノ記 』 は映画になってこの十月に公開されるというから、楽しみである。
ひとは心の目指すところに向かって生きているのだ、と思うようになった。心の向かうところが志であり、それが果たされるのであれば、…
仰るように「今いるところはある意味自分の想いの結果の場所ですね。」というのは、結局そうなんでしょうね。そして現在居る所が志への道中だとしたら、これもまた希望のある話です。
映画、ぜひ見ましょう!