昨今の東海道線へ撮影に出ると、つくづく華やかさが無くなり寂しくなったことを実感する。今にして思えば、アントンKが鉄道撮影に目覚めた頃が、一番大動脈としての東海道本線を感じた時代だったのだろう。あれから数十年、荷物列車が無くなり、誰がブルートレインまで全廃するなんて考えようか・・・
華やかな夜行列車とは違い、地味だが東海道線を語る時には決して外せない列車は荷物列車の存在だろう。当時東京口は、どの列車もEF58が牽引し普段から目が離せない事が多かった。しかし荷物列車末期の時代には、このゴハチに変わり山から下りてきたEF62に変わったことは有名な話。このことも今思っても考えられなかった出来事だった。
掲載写真は、夜の帳の名古屋駅で、盛大にSGを上げるEF58100。宮原区所属の100号機。大窓機ではなかったから、仲間内には今一つの人気だったが、端正なたたずまいが好ましくアントンKには、最もゴハチを思わせる表情だったように思う。
1983-12-31 荷30レ EF58100 東海道本線/名古屋駅にて