なかなか東京はお日様が出てくれない。ここまで天候不順が続いてしまうと、我々の生活にも影響を及ぼしそうで危惧している。とりわけ生鮮野菜の価格高騰は毎日の食生活に直面して大打撃。困ったものだ。
当然ながら、こんな天気が続くとカメラを持って出かける気分にはならない。写真に対し記録性より自分の感情に重きを置くようになった現在、ただ被写体に対しシャッターを押すことだけでは満足できなくなった。
思考の改革、変化。新しい視点で物事を見て、自分がどう感じるか、それを写真として写し留める。言うことは簡単だが、なかなか出来ることではない。世の中の変化に合わせて、自分の中でも変化させられる部分と、頑固に固辞していく部分とをうまく持ち合わせて、趣味を楽しんで行きたいのだが・・・
「雨の朝、米子駅」
夜行列車で降り立った米子は、冷たい雨が降っていた。真冬だから、雪を期待していたが、冷たい雨。少々ふて腐れてホーム端で待ったことがついこの間のよう。しかしもう10年の時間が経っていた。この時思い出すのは、自身デジタルカメラを導入仕立ての頃で、どんな設定で撮影していいのか良くわからず、全てにおいて半信半疑だったこと。年始の大社臨を狙いにここまでやってきたものの、最悪と言える天気に途方に暮れ寒いホームで待ったことだ。
今日の行程を案じるかのごとく、赤信号が4つも並び、自分に「止めとけ!」と言っているかのよう・・・
そこへ定時で東京から一足遅く1003レが入線してきた。そんなシーンの1コマだ。
10年ひと昔と言うが、今ではふた昔、いやそれ以上かも。自分の身の回りの全てが変わってしまったと言ってもいいほどだ。趣味で撮影している写真も、この頃を境に今ではデジタル化100%。それが当たり前のように日々使用し、何も感じなくなっている。前ばかり向いていると疲れてしまうから、たまには立ち止まることも必要かもしれない。
2006-01-14 1003レ 出雲 DD511186 JR西日本/米子駅
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