アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

EF65P型の静かな余生

2018-11-21 19:00:00 | 国鉄時代(カラー)

アントンKが鉄道撮影を始めた頃、東海道線を走る九州ブルトレはまだEF65500番台がけん引していて、誰もが同じように憧れを抱き、まだ少年時代だったアントンKの目には、とても印象深かった思い出がある。特に20系客車をけん引している姿は今思い出しても鳥肌が立ちそうになる。まだ純粋で無垢な時代の印象は、音楽でもそうだが一生の宝物となるのだろう。

ここでは、あえてその後のEF65500番台の画像を掲載してみる。この65P型も、1980年を待たずして新製されたEF65PF型に道を譲り、特急列車運用から退いていった。そして今度は、一般形のEF65達に混ざって貨物列車の任務に就くことになるわけだ。もっとも当初から、外観は今までと変わらずの特急色で活躍していたから、最初は随分と奇異に見え、ヘッドマークを掲げて颯爽と飛ばしていた時代がダブり、目を覆いたくなる場面にも出くわした。しかしそれにも時間とともに慣れてしまい、国鉄民営化(1987年)を迎えたのだった。そして機関車更新に伴う外装色変更を受け、かつての栄光とは離脱した姿になってしまった。なかなかおなじ機関車には思えず、白っぽい厚化粧したお年寄りのイメージしか沸かず、撮影も自然と遠のいていった。今にして思えば、今日まで撮影を続けているのであれば、もう少し記録しておけば、との思いも過るが、本来のアントンKの趣味のスタンスではないから、こればかりは仕方がないところ。後の祭りなのである。

EF65504号機の牽くワム編成の貨物列車。ブルトレ時代は、下関に在住し東京区のEF65Pの助っ人だった504号機。この時はおそらく沼津区に転属し、黙々と地味に活躍している時代だと思われる。今でも同種のEF65501号機は現役であり、そう思うと我々と同じ時代を過ごしている機関車としてさらに愛着が沸いてきてしまう。

1983-01-29      EF65504    東海道本線:藤沢付近にて

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿