今週は、ついに吾妻線の線路切り替えが実施される。例のダム建設に伴い、一部水没する区間が発生し、新線に変わる区間ができるからだ。
アントンKにとって、この吾妻線も昔から結構馴染のある路線だけに、また一つ時代が移ったという気持ちが強い。最初、撮影に訪れたのは、1975年の9月だから、かれこれ40年近くの歳月が流れてしまった。
当時を振り返れば、EF12の牽く貨物列車が毎日運転され、季節特急ではあるものの157系による「白根」という電車特急も走っていた。もっとも上越線には、181系「とき」、信越線にも181系「あさま」が当たり前の時代、ちょうど現在引退すると騒がれている183系1000番代や、189系電車が登場する頃になるから、そう思うと随分と時間が流れたと感慨深い。
草津をはじめ、万座や白根に通ずる観光路線でもあることから、昔から団体列車も数多く入線して、ファンを楽しませてくれた吾妻線だが、ここでは、JR化後まだまもない頃の団臨を掲載したい。何かと話題の日本一短いトンネルとされる「樽沢トンネル」を通過するサロンエキスプレス東京の臨時列車。この頃は、牽引機もELからDLに変わってしまったようだ。
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1989(H02)-12-06 9523レ DD51841 サロンエキスプレス東京 JR東日本/吾妻線:岩島-川原湯