風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

今日のTOPは飯島愛を選びたい(レッドリボンキャンペーン2004) (Take1)

2004-12-18 23:14:34 | ブル新の楽しみ(今様新聞批評)
ai_iijimaブログのネタとして、気楽におふざけで書けるものも欲しい。それは、ここのところ毎日更新しているブログの執筆対策としても必要である、いわば苦肉の策だ。
で、思いついたのが「新聞広告批評」である。もちろん「広告批評」という雑誌があることを、承知の上で試みる(朝日新聞をとっているので、朝日の場合は紙名をわざわざ書きません)。

12月18日(土)朝刊
2面下5段抜通し 新潮社 『私は、産みたい』野田聖子・著
(コメント)……。職場結婚とは言え、代議士どうし。それもイケメンと美人と言う組み合わせ。誰もがうらやむ国会の「聖子ちゃん」にこんな悩みがあったとは……! 「44歳の赤裸々な告白」とのことだったが、郵政事業の民営化問題は、どう産み落とされるのだろう? 聖子ちゃんのせいじゃないよね、難産なのは?

6面全面広告 レッドリボンキャンペーン2004企画広告 『デュレックス(エスエスエル ヘルスケア ジャパン株式会社)』5段抜通し
(コメント)はい、絶句しました。コピー文をそのまま読んで下さい。
「昨日、コンドームしないで関係をもった
恋人でない人と/名字の知らない人と/連絡先のわからない人と
うわさでその人がHIVだと聞いた
今、好きな人がいる/昨日、コンドームをしないで愛しあった
最低だと思いませんか?/飯島愛」

はい、あの本を思いだしました。決して、笑ってはいけませんよ。飯島愛さんは、「世界エイズデー」キャンペーンのメインパーソナリティに選ばれて2003年から活動しているといいます。→http://www.jfap.or.jp/

7面下5段抜通し 朝日出版社 『G線上のマリア』平本照麿・著
(コメント)「フォネット詩集」だそうです。フォネットは写真(Photo)とソネット(sonnet)を組み合わせた「新しい形の四行詩」だと言うんですが、それって写真詩集ですよね。昔からあります。
しかし、ダサくありません? こんなソネットらしいですよ(広告より転載)。

「ああ、マリア」
ぼくの体の中を風が吹き抜ける
なんと爽やかな朝の淫靡な残香
冷徹な肌に激しく燃え尽きた欲情よ
マリア、きみはぼくを狂わせた!

コピーに曰く。「女のもつ天使性と娼婦性。その魔性に振り回される男の宿命を、経営者の孤独な魂が歌い上げた、鮮烈のフォネット。」
これ、膨大な広告費用も自分でもった自費出版最大の道楽じゃないの? そうじゃ、なかったらこの時代錯誤の仰々しさをブチ上げる編集者の顔を見てみたい!
(ちなみにボクは「五行詩」というのを提唱しています(笑)!)

19面下5段35行 集英社 『コスモポリタン』2月号
(コメント)「総力大特集「男に『大切にされる女』大研究」」表紙モデルが『冬ソナ』のヒロイン「チェ・ジウ」! ヨン様の影に隠れてちっとも目立ちませんが、この女優さんを特集してくれたら買いますけど……(ブツ…ブツ)。

11面全面広告 東京電力グループ 『TEPCOひかり/Phoneひかり』
(コメント)いやぁ、文字のみで全面広告。それも、マゼンダ(赤)色一色と思ったらロゴの下「Powered Internet」というのが、そこだけ墨(黒)色でした……。

13面下7段抜通し コスモ石油
(コメント)「エコカード」を作って、環境保全事業に当ててますと言う広告ですが、それはいいことですが、なんかCO2の問題を抜きにして環境保全を唱えることが、免罪符を作ってるみたいです。でも、ロゴの上の「ココロも満タンに」って、ココロには何を給油すればいいのですか? コスモさん? まさか、お金? だって、コピー文が「使うたび、地球にいいこと」。地球のためには、消費を抑えるのが一番なんですよね。でも、産業界は困るよね?

14面下5段抜通し ユーリーグ株式会社 『テンダー・ラブ』 日野原重明・著
(コメント)コピー「93歳「愛」の書き下ろし/これからは愛する人にこう言って下さい。テンダー・ラブ。それは愛の最高表現です。」
きっと、このタイトルは編集者がつけたんでしょうが、これってプレスリー? ボクのカラオケの持ち歌です。「ラブ・ミー・テンダー」は……。読書の際のBGMにどうぞ(爆)!

結構、こうしてあらためて取り上げてみると広告って面白い。ヒマつぶしになるかも…(ヒマな時には、ですけど)。気が付かなかった。
他に面白かったのは(と、言ってもいいよね)、「この面白さは、カーンにも止められない!」(プレイステーション2ソフト)、「お嫁さん、お婿さん」。「ICHIRO写真付き切手」。文字だけ広告、墨一色「わーず・わーす創刊号」。「愛されてお金持ちになる魔法のカラダ」などが面白かったですね。ええ、ここの基準は「面白さ」です。丁度、同日に広告もありましたが、「Good Design」や「公共性」、ましてや「社会性」ではありませんので、最初に断っておきます。
といいながら、本日はのっけから「公共性」「社会性」で選んだような印象。むしろ今日はインパクトで、選びました(ちなみに12月1日は「世界エイズデー」でした)。→http://redribbon.yahoo.co.jp/

本日、飯島愛さんをTOPに推します。
(飯島愛さんの画像は、本年8月の横浜市で行われたAIDS文化フォーラムの公演プログラムから引用させていただきました。感謝します!)


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