みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

「司祭年」

2009-06-15 21:43:10 | Everyday is special
フィリピンからマガンダン・ガビ(こんばんは)。

日本では全国的に梅雨に入ったそうですが、こちらでは蒸し暑い日々が続いています。

さて、今週の金曜日(6月19日)はイエスのみ心の祭日ですが、教皇ベネディクト16世は、この日から翌年の6月19日までを「司祭年」という特別年とすると発表されました。
これは、聖ヨハネ・ビアンネという司祭の帰天150周年をお祝いしてとのことですが、カトリック中央協議会「お知らせ」(2009.3.17)によると、

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「司祭年」のテーマは「キリストの忠実、司祭の忠実」です。教皇は「イエスのみ心の祭日」また「世界司祭の聖化のための祈願日」である6月19日(金)にサンピエトロ大聖堂で晩の祈りを司式して、「司祭年」を開幕します。この日、聖ヨハネ・マリア・ビアンネの聖遺物がフランス、ベレイ・アルスのガイ・バグナール司教によってサンピエトロ大聖堂に運び入れられます。教皇は2010年6月19日(土)、サンピエトロ広場で「世界司祭大会」を司式して、「司祭年」を終えます。
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とのこと。

聖ヨハネ・ビアンネは、ぼくの好きな聖人の一人ですが、彼は、勉学は得意ではなく、たいへんな苦労をして司祭になり、フランスのアルスという村で働いていました。そのうちに彼の聖性がとても有名になり、晩年には世界各地から多くの信徒が罪の告白をしに訪れ、救われたといいます。

司祭年のテーマは、「キリストの忠実、司祭の忠実」とのこと。キリストの忠実さは疑いようがありませんが、司祭の忠実、となると、とたんに自信がなくなってしまいます。
でも、キリストが忠実であられるからこそ、司祭たちも司祭であり続けることができるのではないかと思います。

この年、司祭であること、司祭であり続けることの意味を深めることができればと願っています。

司祭に向けられたメッセージはこちらにあります。

写真は、いま住んでいる修道院近くの路上にて。

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