みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

瀧山寺さんのこと

2012-03-09 21:00:00 | Everyday is special
春の陽気になったと思ったら、また冬の寒さに逆戻りしています。が、このような三寒四温を繰り返して、春になるのでしょうね。

先週末は、福島市のコングレガシオン・ド・ノートルダムのシスター方の静修のために行ってまいりました。
シスター方は「桜の聖母学院」という幼稚園から短大までの学校を経営していらっしゃいますが、大震災、とくに原発事故による放射能汚染関連で、児童・生徒数が減り、相当苦労をされていました。
そんな中でも、被災した子どもたちの支援のために一生懸命がんばっておれらます。

さて、せっかく福島まできましたので、山形の蔵王温泉スキー場まで、一人、また雪の黙想のために行ってきました。

そして、二日目の夜は、山形の友人の瀧山寺(りゅうざんじ=天台宗)のご住職と、懇意にしている山形市内のオアシスさんという食堂で、新年会(自称「宗教者サミット」という飲み会)をしてきました。
瀧山寺さんとは、同じ境内にあったカトリックのこまくさ保育園(現「マリアこまくさ保育園」)の園長をぼくがしていたときに親しくなり、たいへんお世話になり、今でも毎年「サミット(=飲み会)」を行っています。

こまくさ保育園の園長時代、すぐお隣の瀧山寺には、よくお茶を飲みに行ってました。
で、いろいろと宗教談義に花を咲かせていたのですが、あるとき、園の経営のことで迷って相談したら、

「人生、迷ったら、自分が損をする方を選んでおけば、まず間違いない」

と、教えていただきました。
大切な指針を与えてくださって、心に刻みました。

そして、今回また、積もる話をいろいろと聞いてもらいました。
そしたら、再び、

「人生、迷ったら、より苦しみの多い方を選びなさい。そうすれば間違いない」

と、教えていただきました。

彼は、ぼくより10歳も年上ですが、とてもありがたい友人を得たように思っています。

「自分が損をする方を」とか「自分がより苦労をする方を」との教えは、キリスト教的に表現すれば「より大きな愛を選ぶ」ということになります。
それを、人生経験豊かな仏教の大先輩から教えていただいて、ぼくは本当にありがたいと思いました。

彼については、たくさんのことを語ることができます。また、いつか書きたいと思います。

写真は、蔵王の雪の風景。霧も、またよかったです。



ブナ林。



パラダイス・ゲレンデの大好きなダケカンバの大木。



樹氷はほとんど解けていましたが、朝の冷え込みで霧氷がきれいについていました。



帰る頃に、ようやく青空が見えました(大森ゲレンデの林間コース)。

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