おはようございます。
2021年5月17日(月曜日)、気温22℃の曇り空の朝です。年始から137日に当たり、年末まであと228日です。
誕生花は
エキザカムです。エキザカムは、青い宝石をちりばめたように株一面に花を咲かせます。花は個性的で、青い花弁と中心部の雌ずい・雄ずいの黄色とのコントラストもかわいらしく、さわやかな涼感と南国のような雰囲気をあわせもっています。しかも、枝分かれして成長しながら長い期間咲き続けます。小さく厚みのある照り葉は密に茂り、自然に丸くこんもりとした形に育つので、花壇やコンテナなどに利用しやすい花です。
エキザカムの花言葉は「あなたの夢は美しい」「愛のささやき」「あなたを愛します」「心地よい」です。
本日は、フランスの作曲家の
エリック・アルフレッド・レスリ・サティ(Érik Alfred Leslie Satie)の誕生日です(1866年5月17日 - 1925年7月1日)。音楽界の異端児、音楽界の変わり者などと称される。西洋音楽に大きな影響を与えたと見なされており、ドビュッシー、ラヴェルも影響を公言している。そして、印象主義の作曲家たちにも影響を与えたとされる。
Erik Satie - Gnossiennes 1-5 (3 hour loop)
本日の言葉は【本から “100倍のリターン” を得られる人】です。
本を読んでいるにもかかわらず、なかなか仕事の成果につながらない……。
本の内容をすぐに忘れてしまい、知識が身についている実感がない……。
インプットには精を出しているけれど、結局自分の行動は何ひとつ変わっていない……。
「デキる人」になるためにしているはずの読書が実を結ばず、お悩みではありませんか? もしかしたら、あなたの読書の仕方にちょっと問題があるのかもしれませんよ。
本は、読みさえすればいいのではありません。では、本当にデキる人というのはどんな読書をしているのでしょう?
ビジネス賢者たちの見解をひも解きながら、確実に成長へとつなげるための読書ルール・5か条を提案します。
1. 本は身銭を切って買う
お金がもったいなくて、本を買うのをためらってしまうことはありませんか。できれば身銭を切りたくないと思うかもしれませんが、その考え方はおすすめできません。
レバレッジコンサルティング代表取締役社長で、『レバレッジ・リーディング』などの著書をもつ本田直之氏は、身銭を切るからこそ、元をとろうといった意識が働き、真剣に読むことができると説明します。「借りた本だし……」「会社のお金で買った本だから……」といった姿勢では、そこまで真剣に本に向き合うのは難しいものですよね。
本田氏いわく、読書は最高の自己投資。本から学んだことをビジネスに活かせば、100倍ものリターンがあると言います。1,500円の本から得た知識が、150,000円の利益を生む可能性を秘めているということです。たとえば、マーケティングの解説書から得た知識をもとに新たな戦略を提案し、それがうまくいって評価され昇進。会社にも自分にも利益がもたらされた……といったようなケースが考えられますね。
本を買うお金がもったいないと思ったときは、読書を高利回りな投資と考えましょう。将来の大きな成果を考えれば、ほんの少し目先のお金を使うことぐらい、痛くはないはずです。
もちろん、ただ読んでいるだけでは100倍のリターンなど期待できるはずがありません。以下で説明することを実践し、読書を仕事に役立てることを強く意識してください。
2. 本は2割読めばよしとする
『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』の著者で独立研究者の山口周氏は、本は2割だけ読めばいいと説きます。
「さまざまな分野において、効果の80%は全体の20%によって生み出されている」というパレートの法則は、多くの本についても当てはまるのだとか。つまり、大事な2割を読めば、本全体の8割は理解できるということ。これには本田氏も同意見です。
そこで大切になるのが、20%のミソとなる部分を見抜くこと。そのためには、次のようなステップを繰り返すとよいと山口氏は言います。
初めに目次を見る
総論や結論といったまとめの章を読む
まとめらしきものが書かれていない場合は、おもしろそうな章の段落冒頭一文を読む
└実際におもしろそうだったら、その章を読む
└おもしろそうでなければ、再び目次に戻り、別の章の段落冒頭一文を読む
「せっかくお金を払って買ったのに、2割しか読まないなんてもったいない」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、山口氏は、仕事につながらない本に貴重な時間を投入するのはもっともったいないと反論します。成果につながらないとわかったら、早々に読了する。これが、賢明な読み方だと言えるでしょう。
3.「しかし、つまり読み」で、瞬時に要点をつかむ
本のなかの大事な2割を、すばやくかつ的確につかむためには、「しかし」や「つまり」などの接続詞に着目することも有効です。メンタリストDaiGo氏によると、著者の伝えたいメッセージは、これらの接続詞のあとに書かれる場合が多いのだとか。
実際に、筆者が用意した下記の例文を読んでみてください。「しかし」「つまり」のあとに、大事な主張や結論部分がきていることが理解できるでしょう。
本から学ぶことは大切です。しかし、なんでもかんでもうのみにするのは考えもの。たとえば、ある記述に関して、自分はこう思うといった書き込みをしながら読むことは有効です。つまり、自分の意見と照らし合わせながら、読み進めるのが大切なのです。
DaiGo氏いわく、なかでも、改行をともなう「しかし」や「つまり」の後ろには特に、筆者の伝えたいことが続く傾向があるとのこと。そして、このパートをスキミング(拾い読み)することを「しかし、つまり読み」と呼ぶそうです。
『理系読書』の著者で教育コンテンツ・プロデューサーの犬塚壮志氏も、読書で重要なことは「全部読むこと」ではなく「どこを読むか」だと言います。つまり、情報の取捨選択が大きなポイントとなるということです。瞬時に要点をとらえる読み方をすることで、自分の仕事の問題解決に役立つ知識などを少ない時間で多く得るよう、心がけましょう。
4. 読書メモをつくり、知識を血肉化する
前出の本田氏は、本から100倍のリターンを得るには、本を読んだだけで満足しないことが大切だと説きます。実践することなくして本からリターンなど得られるはずもなく、その実践のためには読んだ内容を徹底的に血肉化する必要があるのです。
本田氏は実際、本を読みながら大事な部分に線を引き、その箇所をパソコンに打ち込んでメモをつくるそう。それをA4用紙に印刷して常に持ち歩き、ボロボロになるまで繰り返し読んだら、また印刷する――。このようにして、本の内容を頭のなかに焼きつけているそうです。本田氏はこのメモを、さまざまな本のポイントを集めた「究極の本」として、「レバレッジメモ」と名づけています。
メモを通して、本の内容を血肉化できれば、仕事により役立てやすくなります。たとえば、上司や得意先に何か尋ねられたとき、あるいは、何か判断を迫られたとき、反射的にメモの内容を思い浮かべて、それを活用することができるしょう。
読書したまま何もせずにいる場合と、メモをフル活用する場合とでは、読書後のパフォーマンスは格段に変わってくるはずです。
5. 知識を吸収するだけでなく、行動に移す
本で得た知識を仕事での実践につなげるうえで、注意しておきたいことがあります。それは、「知識を完全にインプットしてから、アウトプット(実践)すべきだ」と考えてはいけないということ。こう述べるのは、資格試験向けオンライン学習サービス「資格スクエア」代表の鬼頭政人氏です。
鬼頭氏は、実践の前に過剰にインプットすることは間違いだと指摘します。実践してみることで、本当にインプットすべき範囲がわかるうえ、実践によって頭のなかが整理されるため、実践を主体にするほうがより早く知識を得ていけるのだそうです。
たとえば、Webライティングのクラウドソーシングに挑戦する場合、実際に仕事をやってみると、SEO対策や情報収集といった必要なスキルが明確になります。どんな知識を身につければいいかがわかるため、インプットの質も向上していくでしょう。
知識を得ることは重要ですが、それだけでは不十分。実際にやってみることも忘れないようにしたいものです。
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やり方次第で、いくらでもほかのビジネスパーソンに差をつけることが可能な読書。本当にデキる人になるために、ぜひ今回紹介した読書術を活用してみてください。
(参考)
本田直之(2006),『レバレッジ・リーディング』, 東洋経済新報社.
本田直之(2011),『リーディング3.0 ―少ない労力で大きな成果をあげるクラウド時代の読書術』, 東洋経済新報社.
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山口周(2015),『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』, KADOKAWA.
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