A・Lohas・Ness

自然と共に楽しい知的なライフスタイルを提案します!

2023-1025 小説家の恩田 陸(おんだ りく)さんの誕生日です 【恩田陸『 蜜蜂と遠雷』 名言集 20選】

2023年10月25日 | 音楽日記
おはようございます。
2023年10月25日(水曜日)、気温13度の朝日が眩しい朝です。年始から298日に当たり、年末まであと67日です。
誕生花は、ミセバヤです。ミセバヤは日本古来より万葉の植物として親しまれている多年草です。各地に野生化していますが、現在では自生地は少なく、香川県小豆島の主に山地や谷あいの岩場にわずかに見られるものが唯一の自生といわれています。春の声を聞くと同時に芽出しが始まり、茎を斜めに伸ばします。3枚輪生する葉は灰青色の肉厚で円く、縁には細かい切れ込みがあり、周縁がほんのり紅色に染まって趣があります。
ミセバヤの花言葉は、「大切なあなた」「つつましさ」です。

本日は、小説家の恩田 陸(おんだ りく)さんの誕生日(1964年10月25日 - )です。
2019年史上初めて直木賞と本屋大賞の両方を受賞した恩田陸の傑作長編『蜜蜂と遠雷』を執筆しました。
この小説は、国際ピアノコンクールを舞台に、コンクールに挑む4人の若きピアニストたちの葛藤や成長を描いた青春群像小説。第156回直木三十五賞第14回本屋大賞ダブル受賞作。

この『蜜蜂と遠雷』は音楽コンクールをそのまま、予選会から本選までのすべてを小説として書くという着想を得たが、かなり難しく2009年に書き始めるまでに5年かかったという。ピアノコンクールを舞台として、それぞれの関わりと過去と進行を描く青春群像小説。3年に1回、開催される浜松国際ピアノコンクールへ2006年第6回から2015年第9回まで、途中からは執筆に並行して、4度取材。毎日、会場の座席で午前9時から夕方までピアノ演奏を聴き続けたことが、この小説に結実した。物語の中で、「才能とは何か」を問う。演奏を聴き、才能というのは「続けられる」ことで、あらゆる仕事に共通し、ある種の鈍感さ、しぶとさを持った人が才能のある人だと思ったという。

【蜜蜂と遠雷】著者・恩田陸さん監修!登場楽曲プレイリストのご案内

本日の言葉は【恩田陸『 蜜蜂と遠雷』 名言集 20選】です。

小説家は必死にペンと原稿用紙(現代はPCでキーボードと画面)に向き合い、ひたすら創作した結果、小説という物語が誕生する。
小説が誕生したとしても、出版社により出版されなければ、大々的に世間の方々に伝わらない。
作曲家も同様で、必死に五線紙に音符を並べたとしても演奏会の会場で音として奏でられなければ、世間には伝わらない。
この世間に伝える役割が演奏家であります。
この演奏家の演奏もコンサートホールでの一瞬の音の広がりで聴衆を魅了させる天から与えられたギフトを秘めているかが重要です。
この演奏家がいなければ、いくら良い音楽と評されても全く伝わらない。
現代は各種の音楽媒体が存在するが、やはり演奏会の生の会場で聴くのは「一期一会」そのものである。

下記の名言集は、下記の「ラクーン」ブログから記事です。
『 蜜蜂と遠雷』を購入した際に一度しか読んでませんので、読書の秋に再度読み返して、どのシーンでこの表現が出てくるのかと、探すのが楽しみです。

誰の言葉かは下記ブログを参照されてください。

1)
世界中、どこに行っても、音楽は通じる。
言葉の壁がない。感動を共有することができる。
あたしたちは言葉の壁があるから、ミュージシャンは本当に羨ましい。

2)
彼を本物の『ギフト』とするか、それとも『災厄』にしてしまうのかは、皆さん、いや、我々にかかっている。

3)
俺はいつも不思議に思っていた。
孤高の音楽家だけが正しいのか?音楽のみに生きる者だけが尊敬に値するのか?と。
生活者の音楽は、音楽だけを生業とする者より劣るのだろうか、と。

4)
夢中で拍手をしながら、満智子は心の中で呟いた。
あたしは音楽家の妻だ。あたしの夫は、音楽家なんだ。

5)
世の中には現れた瞬間にもう古典となることが決まっているものがある。
スターというのは、それなんだ。
ずっとずっと前から、観客たちが既に知っていたもの、求めていたものを形にしたのがスターなんだね。

6)
体験。これはまさに体験だ。
彼の音楽は「体験」なのだ。

7)
見よ。今、舞台の上にいるのは、音楽を生業とすることを生まれながらに定められた、プロフェッショナルなのだ。

8)
ああ、やはり、ここが俺の場所だったのだ、この瞬間を求めていたのだ、家族を愛し、日々の生活を送りながらも、心はやはりこの場所を求めていたのだ。

9)
音楽は、常に「現在」でなければならない。
博物館に収められているものではなく、「現在」を共に「生きる」ものでなければ意味がないのだ。
綺麗な化石を掘り出して満足しているだけでは、ただの標本だからだ。

10)
今、あたしたちは月まで飛び越えている。

11)
音楽は行為だ。習慣だ。
耳を澄ませばそこにいつも音楽が満ちている。

12)
本当に、亜夜は刻一刻と変わり続けている。
まさに彼女は「自由に、宇宙を感じて」いたのだ。

13)
あたしはこの瞬間をずっとずっと前から知っていたような気がする。
こうして四人で芳ヶ江の浜辺を、この年この日のこの時間に、冷たい風に吹かれて歩いていたこの瞬間を忘れないだろう。
胸に焼きついたこの瞬間を、四人でここを歩いたこの感じ、他の三人のシルエットを痛いような気持ちで見つめていたこの時を、ずっと覚えているだろう。

14)
音楽家というのは、自分のやりたい音楽が本当に自分でわかってるとは言いがたい。
長くプロとしてやってきていても、自分がどんな演奏家なのかは実は見えていない部分もある。

15)
再現性という点では、生け花と同じでほんの一瞬。
ずっとこの世にとどめておくことはできない。
いつもその一瞬だけで、すぐに消えてしまう。
でも、その一瞬は永遠で、再現している時には永遠の一瞬を生きることができる。

16)
ー天まで届くような音で

17)
ようやく俺はスタートラインに立った。
これからもずっと、あの場所を、音楽を、焦がれて、切望する。

18)
先生、僕は彼女に負けるかもしれません。
いや、もはや、彼女は勝つとか負けるとかのレベルを超えちゃってます。
もう一人、風間塵なんていうのもいるし。

19)
僕たちは、あの蓮の花を、いつまでも咲かせなければならない。
もっと大きな花、もっと無垢で美しい花を。
それが、人間であることに耐えていくよすがであり、同時に報酬なのだ。

20)
いつも聞いていたあの羽音は、世界を祝福する音なのだ。
せっせと命の輝きを集める音。まさに命の営みそのものの音。