多言語コーディネーションが業務の中心です。
問題解決ガイドのひとりごと。



知人の野村滋さんから「逆境こそが経営者を強くする」という本を中文翻訳する見積相談があり、翻訳が困難か否かを検討するために、直ぐに原文を読んでみることにしました。
読み進むうちに内容にひかれ、その日のうちに読み終えるほど私にとって魅力的な本だったのです。
松井利夫さんは25歳の時にアルプス技研の前身である松井設計事務所を起業されてから、アルプス技研の店頭上場まであらゆるご苦労を経験されたそうですが、この本は創業時から上場直前までの出来事を一つ一つノンフィクション風の短編小説にしています。
これらは今の私が経験した出来事や、悩んだことに相通じるところがあり、読んでいて得心がいくところがたくさんありました。
2002年12月に発刊された本ですが、まったく古くなっていないことに驚くとともに、松井さんがこの本を教科書にして、後に続く若い起業家達に教えているという事に敬服しました。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




デュラン・れい子さんの「一度も植民地になったことがない日本」という題名が気になって読むことになりました。
第二次世界大戦前は、アジア、アフリカ、中南米地域のほとんどが欧米諸国の植民地であったという中で、日本は幸運にも植民地になることがなかったという事実を、日本人よりヨーロッパの人々がよく認識しているそうです。
スウェーデン人と結婚されてヨーロッパの各地、あるいはブラジルに住んだ著者が、ヨーロッパ人達が日本人にどういう偏見を持ち、どう認識しているのかを数多くとり上げて、日本人の一人としてその偏見にどう対処したのかを事例を上げて書かれています。
過去にも著名な女流作家お二人がそれぞれヨーロッパ人の夫とその周辺の、日本人に対する偏見や差別的な態度について書かれたものを読んだことがあります。
ヨーロッパ人と日本人との間には、どうしても理解し合えない部分が存在することを前提に、その違いをお互いに尊重しあえる関係を築くことが肝心です。
アラヤも多くのヨーロッパ人の方々に協力していただいているので他人事ではありません。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )