デュラン・れい子さんの「一度も植民地になったことがない日本」という題名が気になって読むことになりました。
第二次世界大戦前は、アジア、アフリカ、中南米地域のほとんどが欧米諸国の植民地であったという中で、日本は幸運にも植民地になることがなかったという事実を、日本人よりヨーロッパの人々がよく認識しているそうです。
スウェーデン人と結婚されてヨーロッパの各地、あるいはブラジルに住んだ著者が、ヨーロッパ人達が日本人にどういう偏見を持ち、どう認識しているのかを数多くとり上げて、日本人の一人としてその偏見にどう対処したのかを事例を上げて書かれています。
過去にも著名な女流作家お二人がそれぞれヨーロッパ人の夫とその周辺の、日本人に対する偏見や差別的な態度について書かれたものを読んだことがあります。
ヨーロッパ人と日本人との間には、どうしても理解し合えない部分が存在することを前提に、その違いをお互いに尊重しあえる関係を築くことが肝心です。
アラヤも多くのヨーロッパ人の方々に協力していただいているので他人事ではありません。
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