知人の野村滋さんから「逆境こそが経営者を強くする」という本を中文翻訳する見積相談があり、翻訳が困難か否かを検討するために、直ぐに原文を読んでみることにしました。 読み進むうちに内容にひかれ、その日のうちに読み終えるほど私にとって魅力的な本だったのです。 松井利夫さんは25歳の時にアルプス技研の前身である松井設計事務所を起業されてから、アルプス技研の店頭上場まであらゆるご苦労を経験されたそうですが、この本は創業時から上場直前までの出来事を一つ一つノンフィクション風の短編小説にしています。 これらは今の私が経験した出来事や、悩んだことに相通じるところがあり、読んでいて得心がいくところがたくさんありました。 2002年12月に発刊された本ですが、まったく古くなっていないことに驚くとともに、松井さんがこの本を教科書にして、後に続く若い起業家達に教えているという事に敬服しました。
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