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■ 静岡温泉 (籠上温泉・カブラヲ温泉) 「美肌湯」

 

静岡温泉 (籠上温泉・カブラヲ温泉)「美肌湯」
住 所 :静岡県静岡市葵区篭上15-15
電 話 :054-252-1126
時 間 :6:00~23:00 / 第3火休
料 金 :800円/3h (土日休1,000円/3h)(6-9/20-23は800円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらんnet)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

静岡の市街地にある日帰り温泉施設で”びじんゆ”と読みます。
名湯のウワサ高く、梅ヶ島を攻めた帰りに寄ってみました。
梅ヶ島から静岡駅に向かう県道27安倍街道沿いにあります。P入口は狭いですが、敷地のふところは広くて建物もけっこう大規模。
Pのはじ、受湯口らしきもののよこに噂のローリー車2台が横づけされていました。


【写真 上(左)】 ローリー-1
【写真 下(右)】 ローリー-2

館内のつくりは健康ランド的でやや古めですが、よくメンテされています。
フロント奥に浴室。右手が男湯、左手が女湯。脱衣所はけっこう広くベンチやTVもあってゆったり。(ローカーは小さいけど)
脱衣所壁に使用しているふたつの源泉の分析書。お目当ての「カブラヲ温泉」の総硫黄=19.5mg/kgにびっくり。期待が高まります。

浴場の扉をあけるとほのかな墨系アブラ臭を感知。やや暗めでなんとなく巨大銭湯的な雰囲気。
浴場は手前から上がり湯、こしかけ湯、超音波風呂(6人、ジェット&ジャグジー、適温)、メイン浴槽(10人位、適温、ジャグジー付)、サウナ、左手奥に「カブラヲ風呂」(Max6人、適温~やや熱)、リラックス風呂(4-5人、浅くてぬるめ)、水風呂と多彩ですが、露天はありません。「カブラヲ風呂」は鉄平石貼、他は赤みかげ石枠タイル貼。
うち、「カブラヲ風呂」がカブラヲ温泉の加温かけ流し。水風呂をのぞく他の浴槽は敷地内湧出の籠上温泉利用かと思います。
冷たい水風呂は、水道水ながらカルキを感じず入りここちのいいもの。
カラン22(以前は26)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜18時で15-25人くらいと盛況。

超音波風呂とメイン浴槽は、石の巨大湯口から大量投入+槽内注吸湯ありオーバーフローなしの循環仕様。
リラックス風呂は側面注入(湯温変動)で側溝への上面排湯。ここの注入湯はたぶん源泉かと思います。
「カブラヲ風呂」は石の湯口からかなりの量を投入。これはたぶん源泉で冷~熱と周期的に変動します。
槽内注吸湯はみあたらず、側溝への上面排湯は掲示のとおりかけ流しとみました。

超音波風呂&メイン浴槽は、ほぼ無色透明。微重曹塩味でよわいうがい薬臭。
ツルすべととろみがあるものの、浴感はさほどでもなく加水があるかも。

リラックス風呂は、やや黄色がかってこまかな気泡あり。味不明でかなり強めの臭素臭(タール系アブラ臭)とそのうらに墨臭。
明瞭なツルすべととろみを帯びた湯ざわりやさしいぬる湯。
少量ながらアワつきがあり鮮度感もあるのでひょっとしてかけ流しに近いかも。
ここはしっかりとした濃度感&浴感があり、ぬる湯ながらよく温もるので非加水だと思います。
「カブラヲ風呂」に話題が集中していますが、この浴槽もなかなかの実力派。長湯モード入るのでなかなか空かないのが難か。

なお、掲示によるとこの浴槽はアルカリ調整しているよう。
非調整・(たぶん)非加温の源泉は、入口よこの洗顔所で触れることができます。
ここのお湯は苦味と収斂味が合わさって一種の柑橘的な味がでています。リラックス風呂より明瞭な墨臭。

 
【写真 上(左)】 浴槽 (館内掲示より)
【写真 下(右)】 カブラヲ風呂 (同上)

さて、問題の(笑)「カブラヲ風呂」です。
灰色にうす濁ったお湯には黒い硫化鉄が大量に舞っています。
はっきりとした重曹味+たまご味+わずかな苦味で塩味はほとんど感じられません。
明瞭な甘+しぶ焦げイオウ臭が湯面からも豪快に香ります。
かなり強いアルカリ重曹系ヌルすべ(オイリー)にイオウ泉特有のするするとした湯ざわりが加わり、温まりが非常に強いです。
ローリーとはとても思えない良質な湯づかいと迫力の浴感にびっくり。

硫化鉄で皮膚が黒くなるので要注意。浴後は皮膚の脂が抜けてややパサパサした感じがでますが、その後すべすべになって落ちつきます。
後をひきまくるすばらしいお湯で長湯したいところですが、浴感&温まりが強く長湯不可。
この浴槽はとても人気が高いものの、回転が速いのでほとんど待ちはありませんでした。


【写真 上(左)】 温泉(籠上温泉)の説明
【写真 下(右)】 浴場入口

イメージ的には名湯、多宝だいろの湯千古に近いと思えるほどの良泉。
静岡の街なかでここまですばらしい本格派イオウ泉を楽しめるとは正直びっくり。
近場だったらぜったい回数券買ってます。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 夜の外観

市資料によると、カブラヲ温泉は市西側の西ヶ谷地区カブラオ(ヲ)(当施設から約2㎞)に湧出しているようです。
ふつうなら敷地内に温泉が湧出すればそれでよしとするところなのに、ローリーまでして2源泉提供してしまうところが凄い。
それだけカブラヲ温泉がすぐれものということか・・・。

後註:平成21年12月のカブラヲ温泉らしき温泉分析書(第三美肌湯 西ヶ谷温泉 西ヶ谷1号)が掲示されていました。
総イオウじつに45.7mg/kg。非火山性温泉だとしたら、ちょと信じられないイオウ成分含有量です。

なかなか行かないエリアですが、近くまでいったら再訪必至かと思います。
なお、ここからR1(静清)バイパス東京方面はえらく乗りにくいので、フロントで確認するのがベターです。

〔 源泉名:静岡籠上温泉 静岡籠上2号 〕 <H21.12.1分析>
単純硫黄温泉(Na・Ca-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉 39.5℃、pH=9.9、199L/min揚湯、成分総計=0.865g/kg
Na^+=304.1mg/kg (93.63mval%)、Ca^2+=16.5
Cl^-=393.9 (77.53)、OH^-=1.4、HS^-=2.8、SO_4^2-=11.2、CO_3^2-=34.2、メタけい酸水素イオン=55.7、メタほう酸イオン=41.0
陽イオン計=323.6 (14.13mval)、陰イオン計=541.1 (14.33mval)

〔 籠上温泉 〕 <H7.5.15分析> (源泉名:不明)
Na-塩化物温泉 42.3℃、pH=9.9、202L/min(動力揚湯/本館横の源泉からパイプによる直接送湯)、総成分=1.015g/kg
Na^+=359.2mg/kg、Ca^2+=15.2
F^-=2.1、Cl^-=508.9、CO_3^2-=24.0

<温泉利用掲示> 加水:なし 加冷:あり 循環濾過装置使用:あり 消毒処理:あり
※本館横の源泉からパイプによる直接送湯

〔 源泉名:第三美肌湯 西ヶ谷温泉 西ヶ谷1号 〕 <H21.12.1分析>
含硫黄-Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 27.7℃、pH=8.9、302L/min揚湯、成分総計=2.141g/kg
Na^+=682.3mg/kg (97.79mval%)、Ca^2+=6.9、Fe^2+=2.9
Cl^-=681.3 (61.20)、Br^-=1.2、I^-=0.4、HS^-=41.7、チオ硫酸イオン=3.4、SO_4^2-=85.5、HCO_3^-=474.0 (24.78)、CO_3^2-=37.3
陽イオン計=700.2 (30.35mval)、陰イオン計=1325 (31.36mval)、メタけい酸=20.4、メタほう酸=95.2、硫化水素=0.6

〔 カブラヲ温泉 〕 <H10.9.9分析> (源泉名:不明)
含硫黄-Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 30.0℃、pH=8.9、387L/min(動力揚湯/タンクローリーによる運搬)、総成分=2.103g/kg
Na^+=687.6mg/kg
F^-=9.6、Cl^-=725.4、SO_4^2-=72.5、HCO_3^-=414.2、CO_3^2-=25.2、HS^-=19.2
メタほう酸=94.1、硫化水素=0.3

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環濾過装置使用:なし 消毒処理:あり
※タンクローリーによる運搬(40t/日)

■ブランドグルメ
〔 静岡市の青島温州 〕
みかんの人気品種「青島温州」は静岡市が発祥。南に海をもち温暖な気候の静岡市では、ほかにもスルガエレガント(甘夏と文旦の交配種)、太田ポンカンなどの稀少なブランド柑橘が栽培されています。

〔 2012/08/17内容補強のうえリニューアルUP (2007/18入湯・2012/08再訪) 〕


E138.22.27.783N34.59.10.667

【 BGM 】
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