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■ 別所温泉 「大師湯」

 

別所温泉 「大師湯」
住 所 :長野県上田市別所温泉
電 話 :0268-38-3510 (別所温泉観光協会)
時 間 :6:00~22:00 / 第1.3木休
料 金 :150円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE旅行)
紹介ページ (じゃらんnet)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

別所温泉のある塩田平には、温泉街そばに北向観音、安楽寺、常楽寺、すこし離れて前山寺、中禅寺などの古刹が点在し、多くの文化財が残されています。
近年は「信州の鎌倉」とも呼ばれ史跡を訪ねる観光客も多いところ。
別所温泉は平安期の和歌にも詠み込まれている古湯で、古くは"七久里(苦離)の湯"と呼ばれていました。
派手さはないものの、ゆったり過ごせそうな趣をもち、史跡巡りや松茸料理(このあたりは松茸の名産地)などとからめて泊まりでじっくり味わいたい温泉地です。

 
【写真 上(左)】 北向観音
【写真 下(右)】 北向観音参道

北向観音を中心に約20軒の宿が集まり、「大湯」「石湯」「大師湯」「愛染閣」の4つの共同浴場がありましたが、「愛染閣」は数年前移転し大規模日帰り施設に生まれ変わりました。
3つの共同浴場はいずれも入母屋造唐破風屋根の風情ある湯屋建築で、温泉街の風景に溶け込んでいます。

 
【写真 上(左)】 温泉街上手にあります
【写真 下(右)】 専用駐車場はありません

温泉街上手にある大師湯は温泉好きのあいだでは別所でいちばんお湯がいいと目され、地元客の人気も高い浴場です。
平安年間、天長二年に比叡山延暦寺座主円仁慈覚大師が北向観音建立のため当地に逗留された折、好んで入浴されたため「大師湯」と名付けられたもの。
かつては、北向山に参詣した籠の者が夜通し利用したので「籠(こもり)の湯」といわれたとも。
専用Pはなく周囲は駐車厳禁。温泉街下の観音下P(500円、16:30~翌8:00は無料)に停めてのアプローチとなります。

 
【写真 上(左)】 すぐ前が湯川
【写真 下(右)】 硫黄の湯の花がでる湯川の河床

湯川そばに建つただずまいは絵になるもので、河床に白い湯の花が流れている様もみるからによさげ。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 堂々たる湯屋建築

番台に券売機の入浴券を渡して入場。余計なものの一切ないシンブルな脱衣場と浴室。
洞窟のような石湯にくらべてあかるい雰囲気の浴場です。

 
【写真 上(左)】 前面
【写真 下(右)】 脱衣所

半円形タイル貼4.5人の湯船には、球形の黒石の湯口から30L/minほど投入され、湯船のふちから惜しげもなく溢れ出しています。
湯口にはコップがおかれ、槽内注排湯のない見事な源泉かけ流し。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。
土曜15時で独占~2人。(2012年入湯時は日曜18時で10人以上もいる盛況。)

適温~やや熱のお湯は、わずかに白濁して灰白色の湯の花をたたえ、明瞭なたまご味に芳醇な(甘+しぶ焦げ)イオウ臭。
きしきし+ツルすべに明瞭なとろみを加えてすこぶる入り心地のいいお湯。
よくあたたまり、浴後の熱の抜けよく質感高いお湯は、さすがに名湯、別所の共同湯。

投入湯量はかなりのものですが、夕方などはかなりこむのでやや鮮度が落ちて白濁気味に・・・。
ここは夕方の混雑時をさけていくのがベターかと・・・。

 
【写真 上(左)】 かなりの投入量
【写真 下(右)】 湯かけ地蔵飲泉所

なお、2012年には第3号源泉と第4号源泉の分析書が掲示されていました。
この前に入った石湯(第4号源泉)よりイオウ臭がつよく、第3号源泉使用の「湯かけ地蔵飲泉所」のお湯に近いイメージだったので第3号源泉単独使用か、この源泉の使用量が多いのでは? (ただしイオウ成分は4号のほうが多い。)

(別所温泉財産区のHPより)
「昭和20年から30年頃別所温泉の状態は、自然湧出の泉温・湧出量とも、年ごとに低下の傾向が顕著となり、当時の日本温泉開発研究会に調査を依頼し、ボーリングによる開発が有望との結論に達し従来使用していた大湯旧源泉などに加え、新しい源泉を確保するために掘削がおこなわれました。」 
第1号源泉 S30/6  220.0m 41.0℃   67L/min  S54年に停止
第2号源泉 S30/11 148.0m 45.7℃  360L/min  S54年に停止
第3号源泉 S41/12 180.0m 52.0℃  380L/min
第4号源泉 S51/6  350.4m 52.5℃ 1,300L/min

*現在は3号源泉、4号源泉と大湯旧源泉?が利用されているようです。

〔 源泉名:第3号源泉 〕 <H13.11.9分析>
単純硫黄温泉(Na-SO4・Cl型) 44.4℃、pH=8.9、湧出量不明、成分総計=285.9mg/kg
Na^+=67.6mg/kg (80.96mval%)、Ca^2+=12.9 (17.62)、Fe^2+=0.04
Cl^-=37.6 (28.88)、HS^-=6.0、SO_4^2-=70.2 (39.77)、HCO_3^-=43.3 (19.34)、CO_3^2-=6.6
陽イオン計=81.7 (3.63mval)、陰イオン計=164.5 (3.67mval)、硫化水素=0.09

〔 源泉名:第4号源泉 〕 <H16.8.30分析>
単純硫黄温泉(Na-SO4・Cl型) 50.9℃、pH=8.90、湧出量不明、成分総計=329.0mg/kg
Na^+=79.6mg/kg 、Ca^2+=12.1
Cl^-=40.2、HS^-=12.4、SO_4^2-=90.8、HCO_3^-=33.1、CO_3^2-8.1=6.6
陽イオン計=81.7 (3.63mval)、陰イオン計=164.5 (3.67mval)、硫化水素=0.2

〔 建物横掲示 〕
天長2年(825年平安時代)比叡山延暦寺の座主円仁慈覚大師が北向観音堂建立にあたり好んで入浴されたので大師湯と名付けられたと伝えられている。
昔矢傷を負った雉子が湯あみして傷をいやしたので「雉子湯」と呼んだこともある。安楽寺開山樵谷、二代幼牛の両禅師の木造(重要文化財)が夜な夜な入浴されるので、尊貴を恐れた村人が遂に木造の目玉を抜き取ったという話もこの大師湯にまつわる伝説である。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 こうじいらず(大豆) 〕
塩田地区で栽培される「幻の地大豆」といわれる逸品。
この特大粒の在来種は、麹がなくても味噌ができるくらい甘くて美味しいことからそう呼ばれているそう。
豆の色がうぐいすなので”うぐいす大豆”とも呼ばれます。
ほとんどが信州味噌の原料としてつかわれているようです。

〔 2012/08/26内容補強のうえ再UP (2003/10・2012/08入湯) 〕


E138.9.30.857N36.20.49.504
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