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■ 桐生新里温泉? 「寄居町老人福祉センター かわせみ荘」

  

桐生新里温泉? 「寄居町老人福祉センター かわせみ荘」
住 所 :埼玉県大里郡寄居町大字保田原301番地 保健福祉総合センター内
電 話 :048-581-8523
時 間 :10:00~16:00 ※ 温泉の日(原則として第1~第3土曜、第4日曜)
料 金 :500円(一般大人)
オフィシャルHP
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

埼玉県立川の博物館「かわはく」のそばにある公共系施設が日にち限定で温泉使用浴場を外来者にも開放しているものです。
たしか「ホテルシティプラザ寄居」が井水使用かどうかWeb検索していて、引っかかったかと思いますが、公式Webには「天然温泉(赤城南麓の湯)宅配サービスによる『温泉の日』を実施しています。泉質はアルカリ単純温泉です。疲労回復・健康増進にご利用ください。」との説明。
温泉浴槽が提供される「温泉の日」は原則として第1~第3土曜と第4日曜。ちょうど第4日曜朝に検索していて、すかさずTELすると「本日温泉入浴できます。」との回答。
ここまできたらもう止まりません(笑)。
開館日カレンダー

場所は、寄居の「かわはく」のそば、目立つ建物なので迷うことはないと思います。
ここは、老人福祉センター(1階)、児童館(2階)、隣保館(3階)の三つの機能が併設された複合施設で、老人福祉センター&児童館は、指定管理者制度により寄居町から社会福祉法人 寄居町社会福祉協議会が受託し管理運営しています。

 
【写真 上(左)】 目の前は荒川の河原
【写真 下(右)】 「温泉の日」のノボリ

  
【写真 上(左)】 案内板
【写真 下(右)】 サイン

目の前は荒川の河原。Pは広く、入り口に「温泉の日」のノボリが立っていました。
エントランスのフロントで受付。右手が大広間兼休憩所兼カラオケスペース、左手おくが浴場。館内にはそこそこの客。やはり温泉目当てなのかな?

 
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 フロアガイド

廊下のおく、手前左手が男湯、奥左手が女湯、右手は休憩所です。公共施設然としたなんとなく無機質な空間。

 
【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 浴場入口

脱衣所はかなり狭いです。入ったときはごったがえしで、しばらく休憩所で間を置いてからおもむろに入りました。
窓の広いあかるい浴室に、黒みかげ石枠白タイル貼の変形10人弱の浴槽ひとつとシンプル。
カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 ジャグジーゾーンから

日曜13時で独占(一瞬)~8人とけっこうな盛況。お客はほとんど地元のお年寄りでした。
天井は低くこもり気味で、しかもあたたまるお湯なので、お客の回転は速いです。広い窓のセンターがルーバー開放され、外気は入るのですが、この日は来る途中、車の外気温表示が40℃を超えた(これは初体験)というもの凄い猛暑日で、外気が入ってきてもぜんぜん涼しくありません。

左手の赤みかげ石の湯口からの熱湯投入+右手側面からの熱湯注入で、左手手前はジャグジー風呂となっています。
なぜか槽内吸湯は未確認ですが、オーバーフローはなく、お湯の感じからしても循環でしょう。
湯口ではよわいカルキ臭、湯面でもカルキ臭を感じます。これは施設の性格上いたしかたないところか。

湯口にはうっすらと石膏系の析出が出ています。洗い場カラン周辺にも同様の析出がでていたので、ここは通常井水使用で、その井水が石膏分を含んでいるのかもしれません。

 
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯口&湯色

かなり熱めのお湯は無色透明で浮遊物なし。味不明でカルキ臭。ただし、お湯の鮮度は意外に悪くありません。
意外なほどに明瞭なツルすべとかなり強いあたたまりがあります、浴後は肌がすべすべに。
イメージとしては薄めながらpH高めで重曹泉と硫酸塩泉を兼ね備えた感じか。

じつは、ここはWebで「天然温泉(赤城南麓の湯)宅配サービス」と見た瞬間に、粕川中之沢温泉(みはらしの湯)/サンデン温泉スタンドのお湯と勝手に決め込んでいました。(スペックはこちら→ONKEN21さんの利根川温泉掲示板。)

このお湯は温スタでも触れているし、粕川温泉元気ランドが5㎞の引湯をして使用しているので、これにも入湯しています。
そのときの印象よりも、よほど重曹分が強いような感じがありました。

館内に分析書掲示がなかったので帰りがけにフロントで訊ねたところ、係の人はあまり詳しくないらしく、「場所はよくわからないが赤城山の南麓からタンクローリーで運んできていて、夏場はまだ温かい。」とのこと。

どうにも腑に落ちず、帰宅してからWeb検索してみると、ここの使用源泉はどうやら粕川中之沢温泉ではなく、赤城カントリー倶楽部内で湧く桐生新里温泉(赤城南麓の湯)のようなのです。
決め手としたのは「赤城南麓の湯」というネーミングが合致していることと、このお湯は太田市の温泉宅配業者により、施設向けの業務用温泉宅配サービスが提供されているということです。

また泉温30.1℃、pH=8.45、成分総計=0.50g/kgのNa-SO4・HCO3型のアル単で、加水されていなければ、浴感イメージとほぼ合致するスペックです。

このお湯は日帰り入浴不可の赤城カントリー倶楽部内浴場でしか入湯できないと思っていたので、これはラッキー。(個人的に、群馬県内の未湯源泉は数えるほどになってきているので、1湯でもつぶせるとかなりうれしい。)

ローリー温泉は温泉好きからは敬遠されがちですが、さすがにローリーして加水というのは気がひけるのか、加水しないケースも多いように感じます。(濃い食塩泉をのぞく)
ここもそんな例のひとつではないかと。

それにしても、寄居で桐生新里温泉とは、思わぬ拾いものとなりました。

〔 源泉名:桐生新里温泉(赤城南麓の湯) 〕 <H20.1.23分析>
アルカリ性単純温泉(Na-SO4・HCO3型) 30.1℃、pH=8.45、湧出量不明(1,555m掘削)、成分総計=0.50g/kg
Na^+=120mg/kg (79.51mval% #)、Ca^2+=16.6 (12.58)、Fe^2+=0.51
Cl^-=25.7、SO_4^2-=142 (45.35)、HCO_3^-=149 (37.46)、CO_3^2-=11.1
陽イオン計=146 (6.56mval)、陰イオン計=328 (6.51mval)、メタけい酸=19.7、遊離炭酸=0.8
# 分析書データの取り扱いについては、温泉宅配業者がWeb上で制限しているので、mval(%)値は、赤城カントリー倶楽部のWebのデータをもとに筆者にて概算した価です。
※ インコース13番ホールセカンドショット地点の右上にあり、地下1555メートルより湧き出る源泉(赤城カントリー倶楽部Webより)

<温泉利用掲示>
確認できず

■ブランドグルメ
〔 風布・小林のみかん 〕
寄居町、風布・小林地区は、日本のみかん産地の北限として知られ、天正年間に鉢形城主であった北条氏邦が小田原から移植したのが始まりといわれています。
収穫期は10月中旬~12月中旬。やや酸味は強めながら、爽やかな風味をもつ貴重なみかんです。(寄居町公式Webなどを参照)

〔 2016/01/02UP (2015/07入湯) 〕


E139.13.9.651N36.6.52.102

【 BGM 】
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